99年7月25日





 アルティメット戦速報!!

星野叫子、執念の逆転勝利!!
 いよいよ、この日がやってきた。
AWU初のアルティメット戦である。
ここに至る経緯は長く複雑なものであったかもしれないが、
こうやって試合を迎えると、そんな確執やこだわりは関係なくなる。
今日この会場にいる観客の殆どが、この試合の行方を知りたくて来たはずだ。
実際、金網設置の都合で休憩前の試合でありながら、会場のボルテージは最高潮に達していた。

 金網の設置が終わり、会場が暗転する。
いよいよ選手の入場である。
まず、星野叫子選手。
多少の緊張の色は隠せないが、それでも比較的落ち着いた表情をしていた。
迷いは感じられない。
最近の星野にはこの様な「落ち着き」が出てきた。
残念ながらそれが直接勝ち星には繋がっていないのだが、
それでも、確実に試合内容は良くなってきている。
…この試合で星野は更に飛躍できるのだろうか…?

 続いてサオリ・カザンスキー選手の入場。
笑顔での入場だった。
本気で「闘える」事を心の底から喜んでいる様子だ。
しかし、その笑顔の中には「殺気」が込められていた気がする。

 リングアナのコールは、拍子抜けするほどいつものプロレスと同じだった。
コールを受ける選手の仕草も、いつものプロレスと同じ。
一瞬、「普通のプロレスじゃ無いんだよね?」
と混乱してしまった。
そう感じた観客は私以外にも多かった様だ。
声援が一瞬トーンダウンしたのだ。

 そして、試合開始。

と、同時に一気に会場のボルテージが上がった。
この動き方、ステップ。やはり「いつも」とは違う。
プロレスとはちがう緊張感である。
 軽いステップの後、先制したのはサオリン。
いつもより、さらに早いフォームでの掌打が繰り出された。
予想より早いスピードに驚いたのか、星野がバランスを崩した。
一瞬、「秒殺」の言葉が脳裏に浮かぶが、ダウンでは無くスリップに近い転倒の様だ。
星野は素早く起きあがり、タックルを思わせるフェイントを見せる。
サオリンはこれも掌打で牽制しようとするが、
星野がここから一気に間合いを詰める。
サオリンが多少慌てて掌打を連発。
数発を顔に受けつつも、星野はこれを堪えて本当のタックル。
ついにサオリンが転倒する。
星野がマウントを取ろうとするが、サオリンが寸前で身体をひねり、回避。
 両者ともスタンディングの状態になるが、ここから星野が積極的にサオリンとの
間合いを詰める。
しかし、サオリンは落ち着いて掌打で牽制。
その内の1発がクリーンヒットし、星野が一瞬バランスを崩す。
すかさず、サオリンが組み付き大内狩りにいく。
しかし、多少焦りがあったのか、体制が不十分。
かろうじて星野が投げを堪える。
 チャンスと見た星野がここで脇固めの体制に移行する。
サオリンが必死に堪えようとするものの、
星野がさらにしつこく脇固めを出そうとする。
ついにサオリンが腕を極められて転倒!
サオリンはしばらく堪えるものの、
星野が更に脇を締め上げ、ついにタップ。

試合時間4分3秒、星野叫子がアルティメット戦を制した。

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