EXシリーズ第4話です。


どうぞ!!

第4話「めぐみは1日ママさん」

 その日、お父さんとお母さんは近くの農家の人の集まりで
出掛ける事になりました。
「それじゃぁめぐみ、宜しくね。」
「うん、わかった。」
「何かあったら電話をくれよ。」
「本当、お父さんもお母さんも心配性なんだから。」
「ああ、それじゃぁ頼むぞ。」
「は〜い!行ってらっしゃい。」

バタン!

 という訳で今日は、お母さんの替わりに私が里沙ちゃんを
面倒見る事になりました。

「は〜い、里沙ちゃん。めぐみお姉ちゃんと遊ぼうね。」

 昨年の12月に生まれた里沙ちゃんも、もう5か月を
迎えようとしています。
元気で成長してくれて、私もうれしいです。
しかし・・・・・
「オンギャァ〜オンギャァ〜」
里沙ちゃんが泣きはじめました。
「はいは〜い。めぐみお姉ちゃんはここにいますよ〜っ。」
「オンギャァ〜オンギャァ〜」
「あれ?寂しいから泣いたんじゃないの?それじゃぁ待っててね。」
 私は、お母さんから教わった方法でミルクを暖めました。
そして、暖めたミルクを手首の辺りに少し出してみて・・・・
「よし、これでいい。」
 これは、お母さんから聞いた話で熱すぎると火傷しちゃうし、
逆に温いと赤ちゃんのお腹が痛くなっちゃうそうです。
基本は人肌の暖か位がいいそうです。
「は〜い、里沙ちゃん。どうぞ召し上がれ。」
 里沙ちゃんが乳首を探すようにして、見つけるとおいしそうに
ミルクを飲んでいました。
「そっかぁ、里沙ちゃんはお腹が空いていたのね。」

   そんなこんなで、補乳びんのミルクを全部飲んで満足そうに
している理沙ちゃんを見てたら、次の事件が起きました。
「ケフッ、ケフッ」
「あ、里沙ちゃんが・・・・こんな時は・・・・」
 私はお母さんの見様見真似で里沙ちゃんを抱き抱えて里沙ちゃんの
背中をやさしく叩いてあげました。
「ケフッ!」
 里沙ちゃんはゲップをしていました。

 お母さんの話では、赤ちゃんはミルク飲んだ後、ゲップをさせて
あげないと飲んだミルクを吐いてしまったり、呼吸が苦しくなって
しまうそうなんです。
しかも、自分じゃまだ出来ないから、お母さんが背中を軽く叩いて
あげると上手に出来るそうなんです。
里沙ちゃんも満足げな顔をしています。

そして、それから少しして・・・・・・
「オンギャァ〜オンギャァ〜・・・」
「はいはい、今度は何かな?」
 お腹は一杯だし今度といえば・・・
「やっぱり・・・」
 今度は、オシメの取り替えが待っていました。
でも、これは任せておいて!!
というのも、お母さんが里沙ちゃんを生んでから
お父さんと一緒に牛舎に行く事もあるので、私でも
替えられるようにと教えてもらいました。

「え〜っと、ここをこうして、ここのテープを・・・」
 うん、バッチリです。これなら今すぐでも立派にやれそうです。
でも・・・・本当にすごいと思います。
お母さんって、赤ちゃんの泣く声に「今、どうして欲しいのか」
を解っている事がです。
これも、母親の愛情なんでしょうね。私もそういう風になれるかな?
なんて思ってしまいました。

「さぁ、里沙ちゃんネンネの時間よ。」
「キャッ、キャッ。」
 流石に里沙ちゃんもおネムの時間です。里沙ちゃんをアヤしていたら
なんだか私まで眠くなりそうです。そして・・・・

「ただいまぁ〜、あらあら・・・・」
私も里沙ちゃんをお世話している内に寝てしまいました。
「めぐみちゃんも疲れていたのね。お疲れ様。」
「めぐみも立派なお姉ちゃんだな。」
「あと、数年もしたらめぐみちゃんも立派なお母さんに
なりますよ。」
「そ、そそそ、そうか?」
「子供って、知らない間にどんどん成長しますからね。」
「あ、ああぁ。」
お父さんとお母さんがそんな話をしている時、私は夢を見ていました。

「ああ、めぐみ。赤ちゃんはどうだい?」
「ええ、今ミルクを飲んで寝た所よ。」
「そうか、それにしてもこの子はお母さん似だな。ほら、こことか・・・」
「そうね。じゃぁ、ここはあなたにソックリ。」

「ソックリ・・・・」
「めぐみちゃん。お母さんになった夢でも見ているのかしら?」
「そ、そうかも知れないな。」
 お母さんの話にお父さんも少し動揺しているようです。
大丈夫!心配しないでね。たとえ私が、お母さんになっても
ずっとお父さんお母さんの娘ですからね。
心無しか、その時の私の顔は微笑んでいたらしいです。

EXシリーズ第4話 おしまい。



このページは GeoCitiesです 無料ホームページをどうぞ