オリジナル小説『FMN』


当HPのオリジナルです。

この小説は、DC用ゲーム『北へ。
ーwhite Illumina
tionー』のヒロインの一人
『愛田めぐみ』 ちゃんをモデルに
したオリジナル小説です。
(作品中の個人団体は、基本的に
フィクションで、実際の物とは関係
ありません。それと、主人公の名前は
橘 知也(たちばな ともや)とさせて
いただきます。)
ストーリーは、ゲームの夏編から冬編までに
あったと思われる事をオリジナルでお送り
します。
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第1章『夏の思い出』

今、私は、星を見ています。
私の名前は、『愛田 めぐみ』です。
小さい頃は、東京に住んでいたんですけど
お父さんが酪農をするためにこの土地『北
海道、美瑛(びえい)』に引っ越して暫く
経ちました。
それにしても、今年の夏は私にとって忘れ
られない夏になりました。
それは、どうしてかというと・・・。
今年の夏、私の従兄弟の従兄弟である橘 
知也さんが北海道に来て、わずか4日間だ
けど、うちの牧場を手伝ってくれたんです。
わずか4日。それでも、私にとっては15年
間生きてきた中でなかなかお目に掛かれない
感情が胸を埋めたのです。

『ふぅ〜っ』

今日、何回目のため息だろう?これは、何の
為のため息だろうか?
私は、ベットの上のクロちゃんを見ていた。

『クロちゃん・・・。』

あの人の出会いもクロちゃんが巡り合わせて
くれたのかも知れない。
あの時は、とても恥ずかしかったけど、クロ
ちゃんを見ていたあの瞳は、とても優しかっ
た。
私が勇気を出してあの人のもとに行っても
同じ優しい瞳で、話しかけてくれるのだろう
か?

夏も終わりかけようとしていた北海道の夜空
は、夏が過ぎるのを悲しむように涼しげな風
が窓を伝って私の頬を撫でていった。

『寒くなってきたなぁ』

私は星をみていた窓を閉め、部屋の中の机の
上にあるあの人と私と・・・。お父さんとお
母さんの写っている写真を見ていた。

『元気かな?今、何をしているんだろう?』

最近、あの人の事を考える時間がなによりも
増えているような気がしている。
あの夏の日・・・。眩しい位の笑顔と、頑張
る姿、そしてあのやさしい瞳と、肩・・・。
たった4日間だけど、私の中に何かを残して
くれた人。それが、あの人だった。

『電話・・・。してみよう。』

私は、あの人に電話をしてみた。
RRRRRRR・・・。ガチャ。
『はい、橘です。』
『もしもし、めぐみです。』
『あぁっ、めぐみちゃん。元気?』
『うん。元気だよ。』

どうしてだろう?電話をしても、いつもの
事は、なんでもなく言えるのに、肝心な事
は、どうしても言えなかった。

はたして、見送った時の窓に書いた言葉も
信じてもらえたのだろうか?
妹みたいな女の子として・・・
だけだったりしたら・・・。
電話では、元気だよ!と言ってるけど、本当
は今すぐにも逢いたい。話をしたい。『大好
き』って言いたい。けど・・・。
そんな想いを心に隠して、今日も電話を切っ
た。

『めぐみ〜。お風呂に入りなさい。』
『あっ、ハ〜イ。』

そして、私はお風呂に入った。
家では、酪農をしている為に朝と晩にお風呂に
入るということが珍しく無いのです。

『はぁ〜っ、気持ちいい〜。』

窓を開けて星空を見ていたからお風呂のお湯が
とても暖かく感じて、肌から血液の流れがわか
るように、ジンジンとしていた。

『クロちゃ〜ん、寝よ。』
『にゃ〜ん』
『さぁ〜おいで・・・。』
『にゃ〜ぉ』

あなたが行ってしまった後でも、日常は毎日の
様にやってきて、あなたと私もそれぞれの屋根
の下で、それぞれの暮らしをしていくんだね。
でも、私。信じてるんだ。またあなたに、きっ
と、逢えるような気がする。この星の下はどこ
にいても同じなんだもんね。
あの日、熱気球に乗った時にも感じたんだよ。
この空の下は、海や山もあるけどずっとずっと
どこまでも、続いているんだってね。
きっと、信じ続けていれば、あなたに逢えると
思ってる。その日が来るのを私は待っているん
だ。そう思えば、毎日がとても充実してくる
よね。
そう想いながら、私はまどろみに包まれていっ
た。

つづく。

第1章イメージイラスト
<提供AsiAAquAさま。>



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