第13章『めぐみがサンタさん』
こんにちは、北海道もすっかり雪景色です。
高校受験も数か月に近づいて、みんな進路について
いろいろ考えています。
地元を受ける人。札幌や函館の高校を受ける人みんな
様々です。
もちろん、私も頑張っています。
受験生には、クリスマスもお正月も関係無いって言って
いますが、今回のお話はクリスマスの少しだけ前のお話
です。
『めぐみ。もーちょっと右じゃないか?』
『こう?』
『ああ、それでいい。』
カシャ!!
お母さんと里沙ちゃんが帰ってきました。それから
数日後。家族で写真を撮ることにしました。
もちろん、クロちゃんや荒井さんも家のれっきとした家族
なので一緒に写りました。
『は〜い、里沙ちゃん。』
カシャ!
可愛らしい里沙ちゃんの寝顔もしっかりと納めてます。
『ね、この写真を焼き増ししてもいい?』
『どうするんだ?』
『橘さんにも送ってあげようと思うんだけど。』
『それは、いい考えね。お父さん。』
『ああ、彼も夏にはお世話になったからな。いいだろ。』
『うれしい。ありがとうお父さん。』
数日後・・・。
写真は、うまく撮れていた。
私は、この写真と一緒にこちらの近況を書いて送る事に
しました。
『う〜んと、何を書こうかな?』
私は、悩んでました。書く事が無いのではなく、何から
いいのかで悩んでいた。
この前、保険の小石川先生(あ、この先生の名前は『小石川
泉水(こいしかわ いずみ)先生と言います。)から身長
が更に1cm伸びたって言われたし・・・。
『う〜ん』
『にゃぁ〜』
『どうしたらいいだろ?ね、クロちゃん。』
『にゃぁ〜?』
いろいろと悩んだ結果、里沙ちゃんが生まれた事を
書く事にしました。
橘さんへ・・・。
めぐみです。12月8日、我が家に赤ちゃんが生まれ
ました。・・・
それからは、いろいろと書きました。でも・・・。
身長が伸びた事は、内緒にしておきたかったんです。
この冬に、橘さんが来た時にびっくりさせようって
思ったから・・・。
We really wish you
a very merry christmas
この英文は、ある本で見つけた言葉で
『あなたにとって、最高のクリスマスになる事を
祈っています。』っていう意味だそうです。
早速私は、郵便局に手紙を出してきました。
次は、橘さんにプレゼントしようと思って私と橘さんの
マスコットを作る事にしました。でも・・・。
『あ〜ん、痛ぁ〜い』
いがいと時間が掛かったけどちゃんと2人の人形は出来
ました。
胸の所にはめぐみの『め』という刺繍がしてあり、橘さんの
人形にはあの人の『智也』の刺繍をしていた。
『橘さん。貰ってくれるかなぁ。もし・・・。ううん。
橘さんは、きっと貰ってくれるわ。』
そう信じて2人の人形をそっと引き出しにしまいました。
そして、クリスマスイブ・・・。
『めぐみ、電話よ。』
『は〜い。』
夕方の搾乳も終わって少し経った頃、私宛に電話が
届きました。
『もしもし、お電話変わりました。』
『あ、めぐみちゃん?』
『橘さん。どうしたの?』
『今日クリスマスだから、電話してみたんだ。』
『びっくりした。でも・・・バイトの方は?』
『今、休憩時間なんだ。と言っても10分くらい
なんだけどね。』
『そうなんですか。』
『手紙、読んだよ。妹が生まれたんだって?』
『うん、そうなの。とっても可愛いわよ。』
『そうかぁ、楽しみだなぁ。』
『こっちには、いつぐらいに来るの?』
『そうだなぁ。28日位かな?』
『そうなんだぁ。』
『とりあえす、陽子おばさんの所にまたお世話に
なると思うんだ。』
もっとずっと話していたかった。
できれば、こんな離れていなくて
こんな受話器を通さないで・・・・。
でも、時間はあっと言う間に過ぎていった。
『じゃぁ俺、バイトに戻るから。』
『うん、頑張ってね。』
『任せなさいって!』
『ふふふっ・・・』
クリスマス。この神様の生まれた日に私はとても
暖かく、素晴らしいプレゼントを貰いました。
12月28日・・・。
今から、楽しみです。
第13章 おわり。
