『FMN』の第6章です。


第6章『めぐみの3分クッキング』

 北海道も『実りの秋』を迎える季節に
なってきました。
近くの農家では、今様々な作物を収穫
するので、大急がしの毎日らしい。
私の所は、酪農をしているということで
毎日の仕事の内容が続いていくけど、
畑作をしている所は今、一番忙しく、一番
うれしい時期を迎えていた。
今年は、適当な雨とたっぷりな日照で例年
並か、それ以上の収穫があったらしいです。

 そんなある日・・・。
『いいんですか?すみません。』
『ああ、いいんだよ。うちでも、今年は豊作
だったからね。』
 近所のおばさんから、ジャガイモのお裾分けを
貰いました。
お裾分けといっても、お皿に持ってくるのでは
なく、肥料の入っていた袋のなかに沢山入って
いて、それが5袋もありました。
そこで私は考えたんです。

『ねえ、お母さん。』
『なに?めぐみちゃん』
『このじゃがいも、つかっていい?』
『ええ、いいわよ。何か作るの?』
『わかった。それはないしょだよ。』
 そんな訳で、私もジャガイモ料理にチャ
レンジすることになった。

『これでよしっ』
 私は、この前従姉妹の『春野琴梨さん』の
所に行った時、一緒に買ったエプロンをして
台所に立った。
『え〜と、なんにしようかなぁ』
 私は、頭の中で色々と考えた。
和風もいいし、洋風、イタリアン、中華もいい
なぁ、と思っていた。
『そうだ!ポテトグラタンにしよう。』
 私は、早速下ごしらえに入った。
まずは、ジャガイモ・・・。
 この時期のポテトの皮を剥くのはわざわざ包丁
を使わなくても、表面の皮をなでていくだけで
簡単に矧がれるのであった。
土も黒土じゃ無いので、綺麗に皮が剥けた。
 それをスライスして水にさらすのだけど・・・。
『あれ?なかなかスライスって難しいなぁ。』
 ほんのちょっとだけ、厚くなったけどスライス
も完了した。
『こんなの琴梨さんなら楽勝なんだろうなぁ。』
 私は、そんなこと思いつつ更に下ごしらえが続い
て行った。
『小麦粉に、バターに・・・』
 次は、ホワイトソースを作った。小麦粉にバターを
入れて、火を掛けてなじませていき、それを牛乳で
延ばしていくのだけれども、ここがとても難しく
いかに、『だま』を作らないように延ばして行くのか
が料理人の腕の見せ所なんだそうです。
使っているのは、もちろん家の牧場でとれた牛乳
だった。

『よ〜し出来た。』
 実は、このソースの作り方は、以前琴梨さんの所
に行った時に伝授してもらい、それ以来特訓して
少しは、誇れるものになっていた。
ベーコンにとジャガイモに軽く火を通し、バターを
擦ったお皿にそれぞれの素材を敷きホワイトソース
をかけ、上にとろけるチーズを載せ、粉チーズと
パン粉をかけて、余熱をしたオーブンに入れて待つ
こと十数分・・・。

『できた!!』
ちょっと、キツネ色がクマ色になりかけちゃった
けど、自分の中では、かなり大成功の一品だった。
その夜。お父さんとお母さんに食べてもらったけど
『おいしい』と言ってくれて、とってもうれし
かった。
お母さんも『お腹の赤ちゃんもお姉ちゃんの料理
おいしいって、動いてるわ』って言ってた。
私は、少しだけ誇らしく思った。
 
 その夜、ひさびさに橘さんから電話があった。
橘さんもとっても、食べたがっていた。
『今度来た時には、是非ごちそうしてあげるね。』
 私は、そう約束した。
また私の楽しみが一つ増えました。
その夜は、星空を見上げて・・・。
『今度は、いつくるのかな?』
そんな事、思いながら今年も姿を見せたオリオン座
を眺めていた。
『おやすみなさい・・・。』


AsiAAquAさまから頂いた第6章の
イラストです。今回のめぐみちゃんは頑張って
お料理に挑戦しています。
AsiAAquAさま本当にありがとうございます。



このページは GeoCitiesです 無料ホームページをどうぞ