「FMN」opt.シリーズ第10話です。


どうぞ!!

第10話「ガンバレ!女の子」

 新しい年の1月もアッという間に過ぎてもう2月に
なりました。

回りでは、受験の話で持ち切りなんですが、この季節
には女の子にとっての1年を掛けた大切な行事が控えています。
それは、「st.バレンタインデー」
ま、まぁ・・・私も一応、女の子だし・・・・・
橘さんに渡せたらなぁ・・・・なんてね。
はははは・・・・・・

今日も、学校で・・・・・

「ねぇ、今年は中学生最後のバレンタインデーでしょ。」
「うん、気合い入りまくりだよね。」
いつもの様に3人で集まって、私の目の前で美穂ちゃんと
ちはるちゃんが話しています。
「あ、あのねぇ〜。一応、私達も受験生だし・・・・」
「そうよね〜っ。」
「めぐみは、橘さんという人がいるし〜。」
「ど、どうしてそこで、橘さんが出てくるのよ・・・・」
「うそうそ、でも・・・・・」
「そう!!この日は、受験生であろうと、幼稚園児であろうと
漫画家さんであろうと、女の子にとっての勝負の日なのよ!!」
2人とも気合い十分な感じで盛り上がっています。

「あ、あの・・・・・」
「でね。今年は、あの人とこの人と・・・・」
「うっそぉ〜そんなにあげるの?」
「でも、中学生のおこずかいじゃぁ・・・・・」
すっかり、傍観者になっています。
「はぁ・・・・・」

 でも・・・・私も決めているんだ。
今年は、橘さんにチョコレートを送ろうと思っています。
しかも、お店で出来た奴じゃなく、私の気持ちがい〜っぱい
入った手作りのを・・・・・
確かに、お店で出来たのよりもかなり不格好になっちゃうかも
知れないけど、私・・・・頑張っちゃいます。

 家に帰る途中で、スーパーに寄って材料を買い込んで
準備は万端です。
「ただいまぁ〜。」
「お帰りなさい、あら・・・・」
玄関で、お母さんと出会ってしまいました。
「こ、これはあの・・・・」
「そうね・・・・・ふふふ・・・・」
お母さんは何も言わなかったですけど、しっかりと
気付いていたようです。
だって、スーパーの袋に手作り用の板チョコが透けて
ましたし・・・・・

こうして、私の手作りチョコ作りは、始まりました。
まずは、板チョコを細かくきざんで湯煎にかけて・・・・・
そ〜いえば湯煎で思い出したけど、昔、お父さんに手作りの
チョコレートをあげようとしてチャレンジしたんだけど、この
湯煎を知らなくて、そのまま鍋で溶かして大失敗しちゃった
事もあったなぁ・・・・
お父さんは、「そういうめぐみの気持ちが一番嬉しいよ。」って
言ってくれたっけ・・・・・

「よ〜っし、チョコレートはこれでOKね。」
溶かしたチョコレートに家の牧場でとれた暖めたミルクを
加えて・・・・・
ゆっくりゆっくりと冷ましていきます。

そんな時・・・・・
「めぐみ〜、何してんだ・・・・・」
「お、お父さん・・・・」
「ほう、チョコレートかぁ・・・・大いに結構!!」
「お父さんも楽しみにしていてね。」
「そうかそうか・・・・・あっはっは・・・・」
その後ろ姿は、嬉しそうでした。

橘さんへ。
バレンタインのチョコレート送ります。
気持ちを込めて作ったんで、ちゃんと食べてね。
受験も頑張るね。
                めぐみより。

「よし!!あとは、送るだけだね。」
こうして、バレンタインに間に合うように
橘さんにチョコレートを送りました。

そして・・・・・
「あ、めぐみちゃん。」
「橘さん。チョコ届いた?」
「うん、今食べてるけど、とってもおいしいよ。」
「よかった・・・・・」
受話器の向こうでモゴモゴさせながら話していたので
食べてくれているんだなぁ〜って思いました。

季節はもうすぐ春・・・・・
受験も控えているけど、私なりに精一杯頑張ります。
もちろん、恋の方も・・・・・

opt.シリーズ第10話 おしまい。


PS:お父さんも「おいしい!!」って食べてくれました。
   今回は大成功です!!



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