「FMN」opt.シリーズ第12話です。
どうぞ!!
第12話「スノー・ホワイトデイ」
受験発表も終わり、見事に(ってなんか自分では
恥ずかしいですね。)高校に合格することが出来ました。
後は、高校に行くまで希望と不安を心に持ちつつ短い
春休みを楽しんでいます。
そんな時・・・・・・
「めぐみ、電話よ。」
「え?誰だろう?」
私はお母さんから、受話器を受け取ると電話に出ました。
「もしもし?お電話替わりました。」
「いよう!!高校入学おめでとう!!」
「・・・あ〜、もしかして?ちはるちゃんでしょう?」
「へっへ〜っ、バレましたか?」
「あのねぇ・・・・」
ちはるちゃんからの話は、受験も終わったし。春スキーに
行こうっていう話でした。
私は、早速お父さんに話を持ちかけてみた。
「スキーかぁ、大いに結構!!なんならお父さんが送っていこう。」
「本当?じゃぁ、美穂ちゃんとちはるちゃんにも言っておくね。」
こうして、数日後に私達はスキーに出掛けました。
私達が行ったのは、北海道でも有数のスキー場「富良野スキー場」です。
途中、コンビニに寄ってリフト券とかがセットになった物があるという
事で、買ってきました。
美瑛から小1時間で着いたスキー場は、春の陽気を思わせるような
良い天気でした。
私とちはるちゃんはスキー、美穂ちゃんはスノーボードでした。
スノーボードをやる人って本当に増えていて、朝早いゲレンデにも
沢山見かけます。
「まずは・・・やっぱゴンドラっしょ。」
こんな感じで、まずはゴンドラステーションへ向かいます。
ちなみに、ここのスキー場は「富良野ゴンドラ」と呼ばれる所と
「北の峰ゴンドラ」と呼ばれる2つのゾーンに分かれています。
私達が先に行ったのは「富良野ゴンドラ」と呼ばれる所でした。
4人乗りのゴンドラはゆっくりと動き出し、ゴンドラステーション
を出る頃急に加速しました。
3人ともびっくりしたけど、なかなか楽しかったです。
降り場に着き準備を整えゲレンデに出ました。
「うわぁ〜・・・・・」
良く晴れ渡ったゲレンデからは富良野市街や遠く美瑛岳等も
見えます。
「行くよ〜めぐみ〜っ!!」
1人感動していた私は、美穂ちゃんとちはるちゃんが先に行ったのを
気付かずにまだ景色を見ていたのでした。
まだ、朝1番のスキーという事で中級者用のコースを滑りましたが
美穂ちゃんもちはるちゃんも小さい頃からやっているので上手でした。
私はというと・・・・・
なんとか、2人に付いていくのが精一杯でした。
けっこう、運動神経には自信がある方なんだけどなぁ・・・・
いろいろと回り、気が付けばお昼の時間になっています。
お昼をどこで取ろうかという話になり、すぐ近くの「新富良野
プリンスホテル」のコーヒーラウンジ「ラベンダー」で取る事に
決まりました。
「ラベンダー」・・・・・私にとっては本当に思い出の深い場所です。
去年の夏、橘さんと一緒に出掛けた富良野・・・・・・
熱気球に乗ってほんの少しの時間だったけど2人で空の散歩を
した事・・・・・その後で向かった喫茶室・・・・
それが「ラベンダー」です。
リフト券セットの場合、決まった中から選ぶようになっていて
私達は「いくらと鮭の親子丼」を頼むことにしました。
待ってる間にも午前中の話で持ち切りでした。
「でもさぁ〜。こんな素敵な所彼と一緒にこられたらいいなぁ・・・」
美穂ちゃんが急に言いだしたので、正直私はドキッとなってしまった。
「そ、そうよねぇ・・・・」
私は何とかその場を繕おうとした時・・・・・
「お待たせしました。」
と、ウエイトレスの人が来たので、ホッと胸をなで下ろしました。
「う〜満腹満腹。与は満足じゃ!!」
「ねぇ、いつの時代の事?」
そんな事をいって笑ってたりしてました。
午後からは、ゴンドラから連絡コースという所を抜けて「北の峰」ゾーンへ
再びゴンドラに乗って頂上を目指します。
途中でもらったコースマップを見て何処に行こうかって話していました。
「ねぇ、熊落しってコース。すごくない?」
ちはるちゃんが一言、言っててマップを見ると・・・・・
上級者のコースでした。
「ねぇ、もうすぐ見えてくるあれがそうじゃない?」
見ると、物凄い急斜面です。が・・・・・
実際、降り場に着いてみると途中雪崩てしまって今は滑走禁止なんだ
そうです。私は一安心しました。だって・・・・あの急斜面なら
ころんじゃったら、立て直せないまま下までいっちゃそうなんですもん。
そういえば、去年どこかのスキー場のCMであったけど、きっと
あんな感じになっちゃうと思います。
「ね、こっち行こうよ。」
「え、ああぁ〜待って・・・・」
私は、2人の後を付いて行きました。
「ねぇ、本当にここ・・・・降りるの?」
私達が来たのは、上級コースになっている。「フリコ沢コース」
と言われる所でした。
「うん、じゃぁ先行くよ。」
「一応、そばに迂回路もあるから、自信が無かったらそこから
行って待っててね。」
と行って2人とも降りていきました。
見ると本当に沢のように急な斜面で、しかもコース中にコブが
出来ています。
迂回路へ行こうかなぁ・・・・と思いましたが勇気を振り絞り
そこを降りていきました。
案の定、何度か転びながら行きましたがなんとか下まで来ました。
時刻を見るともう少しで4時・・・・・
行く時は、お父さんに送ってもらいましたが、帰りは搾乳の都合で
汽車で帰る事に成っていたので急がなくては成りませんでした。
スキー場から富良野駅に向かうバスに乗り、駅から帰路に着きました。
帰りの汽車の中ではみんな疲れてしまい眠ってしまって危ゆく
乗り過ごしそうになってしまいましたが・・・・・
「ただいまぁ〜」
「お帰りなさい。スキー、楽しかった?」
「うん、とっても!!」
「そうだ・・・・小包来てるわよ・・・」
「え、もしかして?」
私は部屋に置いてあった小包を開けた。
「あぁ・・・・」
小包の中は、クッキーでした。
送り主は、橘さん・・・・中にはカードも入っていました。
「めぐみちゃんへ。
ホワイトデーのクッキー送ります。
少し遅くなっちゃったけど勘弁してね。
そのクッキーは、バイトしている所でも評判のヤツ
なんだよ。
高校の受験の結果も出てる頃だけど、いい結果だと
いいね。
今度は、僕の番だけど頑張るね。
智也より。」
その晩、私は橘さんに電話をかけました。
「もしもし・・・・私、高校受かったよ!!」
こうして、最近あった事を、いろいろ話続けました。
もちろん、今日のスキーの事も・・・・・
第12話 おしまい。

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