「FMN」opt.シリーズ第14話です。


どうぞ!!

第14話「あなたの大切なもの、なぁ〜んだ?」

 ただただ、天気のとても良い日・・・・・
私は、ぼーっと考えていた・・・・
何の気無しに浮かんだ言葉・・・・
「私の大切なもの」って何だろう?
いろいろと思い巡らせていました。
お父さん・・・お母さん・・・里沙ちゃん・・・・
クロちゃんに荒井さん・・・・・
そして・・・・・橘さんも・・・・・
窓の外には、所処に浮かんだ白い雲が風に流されて
漂っています。
美穂ちゃんにちはるちゃん・・・・
そう、この2人もひょんな事から私の大切なものになった。
それは、小学校の時・・・・
私は、お父さんがここ北海道の美瑛の町で酪農をやりたい
という事で、東京からやってきました。
その時は、もう不安で仕方がない気持ちでいっぱいでした。
正直、あの頃はアトピーが酷くて、それがコンプレックスにも
なっていました。
「アトピーの事でからかわれたりしたらどうしよう・・・・」
出発前の東京で、毎日そんな事ばかり考えていました。
転校初日・・・・
「という事で、今日から皆さん仲間になる愛田さんです。」
「みなさん、初めまして。愛田めぐみです。宜しくお願い
します。」
しかし・・・・転校前の私の不安は、この瞬間に吹き飛びました。
予想とは裏腹に、とても暖かく迎えてくれました。
特に、2人の女の子はとても親切にしてくれました。
この2人こそ、美穂ちゃんとちはるちゃんでした。
それから同じ中学に進んで、高校も一緒に受けました。
ときどきケンカもする事もあったけど、お互いどちらから
ともなく、自然と仲直りしていました。
今では、胸を張って誇れるほどの大親友だと言えます。

 で・・・・
大切なものは、人だけとは限りません。
何かの記念日・・・
例えば、お誕生日・・・・・
私の誕生日は、5月19日。この日は、私がこの世界に
初めて出会った日・・・・私にとっては、これはとても
大切なものにかわり無いでしょう・・・・
初めて、学校に通った日・・・・苦手だった飛び箱の5段が
飛べた日。
東京から北海道にやってきた日。
1年のそれぞれに私なりの記念日がいろいろあります。
そして・・・・
あの夏の日に橘さんがやってきた日・・・・・
再び会って、TV塔の前での約束の日。
その全てをぜ〜んぶひっくるめて、私の大切なものになって
いるんだって感じました。

 きっと、今、こうして考えごとをしている事でさえも
少しだけ、明日の私にとっては、大切なものになって
行くんだなぁ・・・って思います。
その頃、私は何をして、誰のそばにいるか解らないけど
その時の自分も、今と同じ位に自分の回りに大切なものを
いっぱい感じているといいなぁ・・・・・

opt.シリーズ第14話 おしまい。
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