opt.シリーズ第3話


どうぞ!!

第3話『私の好きな先生』

 私の通っている中学校の中で、私が大好きな先生・・・・
それは、保健室の小石川 泉水(いずみ)先生。
正確には先生では無いんですけど、本当に大好きです。

 この前も・・・・
『ん、愛田さんじゃない。最近どう?』
この気さくさも、大好きな理由の一つです。
『ええ、大丈夫です。』
『受験だけでも大変なのに家の手伝いをしてるんだって?
関心関心。』
『そんな事無いですよ。家のお仕事も大好きですし。』
『でも、頑張りすぎには気を付けてね。』
『は〜い。アハハハハ・・・・』

また、こんな事もありました。

『でね、先生・・・・』
『そうか、そんな事あったんだ。あら?』
『先生〜っ、俺は、もう駄目だ〜』
保険室の中に一人の男子が来ました。
『どうしたの斎藤君。』
『体中が痛い〜っ』
『先生、どうしましょう。』
私は、この男子が大変な事になってるんで
びっくりしていました。
でも、先生は・・・・
『う〜んとね。これは私の手には負えないわ、
病院行きましょ!!』
『それは・・・・・』
『あら、どうしたの?体中が痛い程大変だったんじゃ
ないの?』
『ええと、ハハハ・・・・し、失礼します。』
『ああ、そう。で、次の授業は?』
『数学のテストです。』
『よ〜し、それじゃぁ。当たって砕けて来なさい。』
『わかりました〜っ。』
どうやら、うそんこの来室者の様でした。

こんな事も・・・・
その日は体育祭でした。
『先生!!』
『どうしたの?愛田さん。』
『さっちゃんが足を・・・』
友達のさっちゃんが、競技中に足を痛めてしまったんです。
でも、テントまではかなり遠いところにいます。
『それじゃ、さっちゃんの所まで連れていって。』
『はい、こっちです。』
 私は先生を連れて、さっちゃんのいる所まで行きました。
『どうですか?』
『う〜ん、これは捻挫ね。え〜っとコールドスプレーは・・・
あちゃぁ〜。』
『どうしたんです、せんせい?』
『持ってくるの忘れたわ。じゃぁ、愛田さん、このバック持って
くれる?』
『はい。』
 私は、先生から道具の入ったバックを預かると、先生は・・・
『ちょっと、痛むけど我慢してね。』
『痛っ』
『よし、行こう。』
なんと先生は、さっちゃんをオンブして行きました。

そんなパワフルな先生にでも意外な一面があったんです。
『先生は、どうして保険の先生になったんですか?』
『そうねぇ。こうみえても先生は昔、病気がちな子供
だったって言ったら信じる?』
私は、びっくりしました。こんなに元気なのに・・・
『子供の頃は今みたいに丈夫じゃなくて、保険の先生に
良くお世話になっていたわ。』
『そうなんですか?』
『でね、決めたの。私もこんな素敵な人になれればって。
んで、今に至った訳。』
『そうだったんですか。』
『あ、信じてないな。その目は・・・・』
『い、いえっ・・・信じてますよ。』
『なんてね。ハハハハハッ。』

 そんな感じで中3の春も近くなり、私が卒業式を
迎えようとしてた或る日の事・・・・・
『え〜っ、今日は皆さんに大変うれしいお知らせが
あります。』
朝礼の時、校長先生が話していました。
『それは・・・・小石川先生。前へ。』
『はい。』
そういう風に言うと先生は壇上の所に来ました。
『え〜、小石川先生は我が校の保険の先生として大変良く
頑張ってくれました。そして、この春にご結婚されると
いう事で、この学校を退職する事になったんです。』

 正直、これにはびっくりしました。まさか先生が
この学校を辞めるなんて・・・・
朝礼が終わって、休み時間に私は保険室に行ってみました。
『先生!!』
『あら、愛田さん。いらっしゃい。』
『学校、やめちゃうんですか?』
『ああ、それね。そうなの、結婚して暫くは家事に専念
したいからね。』
『そうなんですか。』
『この前、やっとOKサインを出したんだ。』
『それって・・・・』
『そう、プロポーズの?』
『ええ。それで丁度区切りのいいこの春に辞める事にしたんだ。』
『そうだったんですか。』
『ところで、愛田さんは好きな人はいるの?』
 先生の唐突な質問に顔が真っ赤になってしまいました。
『その顔はいるんだな?』
『・・・・・はい。』
『どんな人?』
『去年の夏に、牧場にお手伝いに来てくれた人なんです。
冬にも来てくれたんです。』
『そうなんだ、めぐみちゃんが好きになる位なんだから
きっと素敵な人なんでしょうね。』
『そんな・・・・』
『お、照れてる照れてる。』
『も〜っ、からかわないでください。』
『そうだね。この学校とももうすぐお別れだけど
頑張ってみんなの健康を見守らなきゃ!!』
『結婚・・・おめでとうございます。』
『ん、ありがとうね。』

 こうして、私の大好きな先生はこの春。私達と
一緒にこの学校を卒業していきました。
私も、小石川先生がいてくれたお蔭で楽しい中学校
生活を送ることが出来ました。
誰かを幸せに出来る人・・・・・
私も、そんな先生みたいな人に、なれたらいいな・・・・

optシリーズ第3話 おしまい。



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