FMNopt.シリーズ第8話です。
どうぞ!!
第8話「春・・・新たなる旅立ち」
本当に早いもので、私も中学を卒業する事に
なりました。
中学校の3年間は、本当にあっという間でした。
小学校を卒業して少しだけ大人の仲間入りをした気分で
迎えた3年前、結局はその時には何も変わったような事は
無かったんですが、親友との出会いがあり、数多くの思い出を作り、
そして・・・・・・
素敵な恋をする事が出来たんです。
そう、あれは去年の8月・・・・・・
あの人が私の牧場のお手伝いに来てくれた時、心の中で素敵な
人って感じました。
そして、再会の冬にその気持ちは、自分でも信じられない位強い物に
なっていました。
今では、お互いに電話もする様な関係で、自分で言うのもなんですが
お互いに思いが通じているのだと思います。
朝、家を出る時に少しだけ春の気配を感じました。
こちらでの3月は、まだまだ冬の様に思いますが、確実に春に
向かっているようです。
北海道の人は冬が長い分、春の訪れに敏感なのかもしれません。
冷たい風の中に少しだけ混じった暖かい風・・・・・
私も、こんな北の早春が大好きです。
「おはよう!!めぐみ。」
「あ、ちはるちゃん美穂ちゃん。おはよ〜っ。」
「早いもんだね、めぐみも卒業かぁ〜こんなに健やかに育って
くれて、父さんはうれしいぞ!!」
「あのね〜っ、美穂ちゃん。いつからお父さんになったの?
それに、2人だって同じじゃない!!ふふふっ・・・・」
「そうそう!あとは明日の高校の合格発表を残すのみ!!」
「うっ!それだけは・・・・」
「そ、そうだった・・・・・」
私と美穂ちゃんは少し苦笑いをしていました。
「ま、まぁ。3人とも大丈夫だよ!きっと・・・・」
「という事で、今日は卒業の気分に浸りきっちゃおう!!」
「そうだね。」
私達3人は、同じ高校を受験しました。中には少し遠い上の
ランクの高校を受ける人もいます。
でも、合格していればまた3人とも同じ高校でワイワイ騒げる
ので、行けるように毎日祈ってます。
その結果が明日出るので、とても不安ですが今日は自分達の
旅立ちの日に精いっぱいって感じです。
「間もなく、卒業式を始めますので卒業生及び在校生は体育館に
集まってください。」
「あ、始まるみたい。行こう、めぐみ。」
「うん。」
放送委員会の人が卒業式を始める放送をかけていました。
こうして、卒業式は始まりました。
「え〜この度卒業する皆さんは、我が中学校の・・・・」
静かな体育館の中では、校長先生のお話が続いています。
お母さんは、里沙ちゃんがまだ小さい為に今回の卒業式には
こられませんがお父さんが来ていると思います。
え、なんで「思います。」かと言うと・・・・
父兄の人の席は後ろの方にあるんで、私の所からは確認出来ませんし
第一、卒業生がキョロキョロするって事は出来ないですものね。
「続いて、卒業証書授与。」
そして、卒業生に卒業証書が渡されます。
大きな学校では、代表の人が受け取りに行く様ですが私の学んでる
中学校は、生徒が少ないので一人一人に渡すんです。
「八神・・・・」
ちなみに名簿を読んでいるのは、私達の担任の先生です。
この先生にも、いろんな思い出があります。
国語の時間に、作詞をするっていう授業もありました。
「愛田めぐみ・・・・」
「はい!!」
私は、座っていた椅子の所から、前にあるステージの方に向かって歩き
ました。が・・・・・
ステージにかけてある小さな階段で、軽くコケてしまいました。
恥ずかしかったけど、卒業式という厳かな場ではいつまでも
その気分を引きずっている訳にはいきません。
何も無かった様に装い、校長先生の前に立ちました。
礼をして、卒業証書を受け取り、校長先生に言葉をかけて貰いました。
「お家の手伝いも頑張ってくださいね。」
「はいっ。」
私の中学の校長先生はとてもやさしい人で、生徒にも人気があり
私も大好きでした。
こうして、自分の席に戻り再び式は進みました。
「以上で、卒業式を終了します。卒業生起立。」
その後、私達は在校生の見送られながら体育館を後にしました。
その後の教室の中では、卒業生達がそれぞれ話していました。
「やったね〜、めぐみちゃん。ここぞって時には欠かせない!!」
「あ、ひっど〜い。確かにあの時は、緊張しまくってたんだから・・・」
「ごめんごめん。でも・・・・・本当に卒業しちゃうんだなぁ〜私達。」
「うん・・・・」
卒業式の余韻に浸っていると、先生が教室に入ってきました。
「ほ〜ら、最後のHRをするぞ。みんな席につけよ。」
こうして、中学校最後のHRが始まりました。
「そして今日、みんなとも最後になるが今日の日の事を胸に秘めて
それぞれの所で頑張って欲しい。僕が言えるのはそれだけだ。」
先生が私達に対して、最後の話をしてくれました。
そして・・・・・先生の目には少しだけ涙が見えました。
「ほら、後輩が校門で待ってるぞ。」
こうして、私達は在校生が集まる中、校舎を後にしようとしていました。
その時・・・
「愛田先輩、私達で寄せ書き書きました。貰ってください。」
後輩の女の子達が、寄せ書きを書いてくれて渡してくれました。
「みんな、ありがとうね。頑張ってね。」
「はい。」
この時、私はうれしさの余り涙が出てきました。
自分で言うのもなんだけど、後輩の面倒見も良かったからかな?
なんて、照れ隠しに思ったりしてね・・・・へへっ・・・・
卒業式って、人生で何度かある旅立ちの切っ掛けだと思います。
何から卒業するのかは人それぞれですけど・・・・・
人の数だけ、旅立ちが待っているんだね。
そんな事を、この少し早い春の日に感じました。
でね、後で迎えに来ていたお父さんの目を見てると・・・・
赤かったんだよ・・・・・えへへへっ・・・・・
opt.シリーズ第8話 おしまい。
皆さん、こんにちは?こんばんは?
愛田めぐみです。
今回の話はどうでしたか?
卒業を控える人、まだまだな人、卒業してからしばらく経つ人
それぞれの人の気持ちで読んでくれたらうれしいです。
あ、あと・・・・今回は卒業のお話でしたが、これからも
続いて行きますんで、これからも宜しくね。
頑張ってくださいね。ね、作者さん!

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