FMNopt.シリーズ第9話です。


どうぞ!!

第9話「Let’sスケートwithMe」

 年も開けて、今日は1月2日です。
橘さんと過ごしたホワイトイルミネーション・・・
その年最後の・・・・でも私には、最初の思い出になりました。
さて、そんな事もありましたが今日は、近くのリンクに
スケートをしに来ました。
スケートは本当に久しぶりです。
なにしろ、私の住んでいる所は近くにスキー場も多いので
どちらかといえばスキーの方が多いんです。
しかも、北海道はスピードスケートの方が多いので
なかなかフィギアスケートをすると云うのはないんです。

「おまたせ。」
「さ、行こう。」
「うん。」
私達はスケート靴に履き代えてリンクに出てきました。
やはりお正月という事もあり、たくさんの人が来ています。
「うわぁ〜いっぱいの人・・・・ねぇ、橘さん?」
「どうしたの?」
「あ、あのね・・・変な質問していいかな?」
「うん、いいけど・・・・・」
「橘さん、スケートって上手?」
「う〜ん、それなりには滑れると思うけど・・・・」
「よかった。それじゃぁ、橘さんに教えてもらおうっと。」
「めぐみちゃんはスケート滑れないの?」
「ううん、そういう訳じゃないんだけど、私フィギアスケートは
滑った事が無いの。」
「じゃぁ、いつもは?」
「ほとんどが、スピードスケートなんだ。」
「じゃぁ、あのTVで見る様なワンピース・・・・・だっけ?
あのタイプのスケート?」
「そうだけど、スケート選手じゃ無い普通の人はワンピースは
着ないよ。」
「そうなんだ。」
 ワンピースというのは、スケート選手が着るようなピチっとした
ユニフォームで、う〜ん?なんて言えばいいかなぁ〜?
そうだ、よくTVなんかのお笑いの人が着るような全身にまとう
「全身タイツ」みたいな感じです。
でも、あれって抵抗を少なくする為に本当に薄い素材で出来ていて
真冬の時は、すごく寒いんだそうです。

「大丈夫だよ。先の方のギザギザの所だけを気を付けたらね。」
「うん。」
そう言ってリンクの中に向かいました。
「ね。大丈夫でしょ?」
「うん、本当だ。」
スピードスケートより体重の掛け方が変わってきますけど
だいぶ慣れてきました。
「ねぇねぇ、橘さん見てみて!」
ちょっと馴れた時、私は少しだけスピードを出してみました。
でも・・・・
「あっ!」
人にぶつかりそうになり、必死に避けようとして手をついちゃって
見た目、でんぐり返しのようになってしまいました。
幸い近くに人がいなくて安心しましたけど、びっくりしました。
「いったぁ〜い。」
「大丈夫?めぐみちゃん。」
「うん、ごめんなさい。あんな無理しちゃって。」
「スケートの刃って、けっこう切れるって云うから気をつけなきゃね。」
「うん。」
「すこし、暖かい物でも飲んで休憩しようか?」
「うん。」
 という訳で、リンクサイドの休憩出来る所で暖かい飲物を
飲む事にしました。

「おまたせ。」
「ありがとう。・・・・ふふふ。」
「ど、どうしたの?めぐみちゃん。」
「だって、橘さんの歩き方ってロボットみたいなんだもの。」
「そりゃぁ、そうさ。スケート靴履いてるからね。」
「じゃぁ、私も同じだね。」
そんな時、リンクサイドから歓声があがりました。
「おお、あの女の人すごいぜ!」
「ああ、選手みたいだなぁ。」
口ぐちに、関心する声が聞こえます。
「本当、あの女の人すごいね。」
「うん、本当だ。でも、あの人どこかでみたような?」
「橘さん、知ってるの?」
ちょうど、その女の人も休憩にきました。
「あれ?君、たしか小樽であったよね?」
「ああ、あの時の。」
 私は、橘さんが顔なじみというこの女の人が気になりました。
「めぐみちゃん。この人はね、夏に小樽の運河に行った時に
お世話になった人なんだよ。」
「あの時は、自己紹介もしてなかったわね。私の名前は、桜町由子
といいます。これでも、千歳の航空自衛隊に勤務しています。」
「自衛官の方なんですね。」
「ええ、あの時はツーリングして小樽に行っていたんです。」
「そうだったんですか。」
「あら?横にいるのは、彼女?やるじゃん君も。」
「ええ、まぁ・・・・・」
「愛田めぐみといいます。」
「よろしくね、めぐみさん。」
 橘さんも照れて言ってますけど、ちょっとだけやきもちを
焼いてしまいました。
「じゃぁ、私は帰るね。」
「はい、由子さんも気を付けて・・・・・」
そう言って、またどこかに行ってしまいました。
「へぇ〜、橘さんってもてるのね。」
「そ、そんな事無いって。」
「本当・・・・・・・」
私は、橘さんの目をじっと見ていました。
「あの人は、本当にお世話になったんだから。」
 その後、橘さんが琴梨さんと小樽に観光に行った時
外人さんに道を聞かれて困っていた所をあの由子さんが助けて
くれたという話を聞きました。
「へぇ、そんな事があったんだね。」
「うん。」
それを聞いて安心しました。
丁度、体の方も温まったので、私達は再び滑りに行きました。

「うん、だいぶ上手になってきたね。めぐみちゃん。」
「そ、そうかなぁ。」
「めぐみちゃんは、運動神経がいいんだね。飲み込みも早いし。」
「そ、そんなぁ。」
でも、そんな時私は橘さんの方に向かって転んでしまいました。
「ご、ごめんなさい。橘さん。」
「い、いや、僕の方は大丈夫だよ。めぐみちゃんの方こそケガはない?」
「ええ・・・・・あ・・・・・」
 橘さんに向かって転んでしまったので、しっかりと抱き抱えて
もらう感じになってしまい、顔が赤くなってしまいました。
でも、心配してくれて本当に橘さんってやさしい人なんだなって
思いました。
え、転んだのはわざとじゃないですですからね。ふふふ・・・・
本当に楽しい冬の一日を過ごせました。
またこういう風に二人でいろんな所に行けたら良いなぁ〜

opt,シリーズ第九話 おしまい。



このページは GeoCitiesです 無料ホームページをどうぞ