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認めたくなかった
学校に行けば目立つあいつはすぐ目に入る
見たくなくても見つけてしまう
誰かと一緒にいるところを見るといらいらする
顔を合わせると動悸があがって
ごまかすために喧嘩を売る
あいつは言う
「俺の勝ちだ」
認めたくない
…………認めたくなかった
ふとしたときにあいつの勝ち誇った顔が浮かぶ
気になる
目が行く
いらいらする
「それは恋ね」
姉貴に言われる
認めたくないものを認めざるを得なくなった
あいつは気付いていない
何も知らずに近付いてくる
伝える気はない
伝えられるはずもない
ただ、想うだけ
早く消えろと思いながら
ただ、想うだけ
そう、ただ、想うだけ
弱まる気配のないこの感情
オレの心を侵食していくあいつの存在
あいつがいると呼吸が出来ない
あいつがいないとオレは狂う
あいつに左右されるオレ
消えればいい
誰にも気付かれることなく
ひっそりと…………
「半屋」
「あぁ?」
「お前はオレのものだ」
「うるせぇ」
わかってんのか?
気付かれているのか?
あいつの行動一つ一つがオレの心を掻き乱す
あんなやつ嫌いだ
不敵に笑う無敵の生徒会長、梧桐勢十郎
オレはあいつが嫌いだ
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