● 約束 ●
●プロローグ 200×年 3月19日 PM 5時 晴れ
小春日和の中、きれいな海岸線を夕焼けを浴びながらゆっくりと車が
走っていた。
「円菜、今日は楽しかったな」
「うん、おとうさんもおもしろかったよ」
「また一緒にいこうな」
「うん、約束だよ」
「おかあさん、またうまい弁当よろしく頼むよ」
「うふふ..」
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この幸せは永遠に続くと思われた...そう永遠に...
●事故 PM 5時12分
「あれ? おとうさん、前の車おかしいよ?」
「なんか、よたよたしてるぞ」
「あ!」
前のトラックは中央分離帯にぶつかったっと思ったら反動で路側帯の方へ
跳ね返り、車の前をふさいだ。逃げる場所はどこもなかった...
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頭が痛い...何があったんだ... トラックが前をふさいで...
「はっ、おかあさん、真琉菜!」
助手席の妻はすでにつめたくなっていた。
「円菜! 円菜! しっかりしろ!」
「おとぉさん...」
円菜もすでに虫の息だった...
「今助けが来るからな、安心しろ」
「おかぁさんは?」
「.....」
なにも答えなかった。
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ピィ〜ポ〜ピィ〜ポ〜
「助けがきたぞ!」
「おとぅさん...またみんなで遊びにいけるよね...」
「あぁ、みんなでな」
「よかった....」
ふっと目を閉じる円菜...涙が少しこぼれた。
そして少しずつ円菜の身体が冷たくなっていく。
「え? 円菜? 円菜...」
「まるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
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暗さを増した空に虚しく叫び声が響いた。
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