● いいんちょ、いきなり ● ぺんご少将:作
「なぁ藤田君、一緒に学食でも食べいこ?」
委員長に、今日は弁当を持ってきていないので一緒に学食を食べないかと誘われた。
しかし葵ちゃんに「クラブのことで相談がある」と言われてしまい、ごめんと
思いながら委員長の誘いを断ったのだが、まさかあんな事に成るとは・・・。
葵ちゃんとの話も終わり、購買部での余り物のパンを買って急いで食ったオレは
昼休みも終わりの頃に教室へ戻ってきた。いざ入ろうとしたとき、何時もと違った空気が
流れている事に気づき、恐る恐る教室をのぞき込んでみると、何とそこには嬉しそうに
鼻歌を歌う委員長が居るではないか!?
向こうもオレに気が付いたみたいだ、すると開口一番「ヒロくん、遅かったんやね」
ぐは!何じゃそりゃ!?周りからもどよめきが聞こえる。
(初弾挟叉、命中弾1含む。居住区2、3損壊。耐久力60/65)
「い、委員長、いきなりどうしたんだよ!?」
「と・も・こやろ?ウチとヒロくんのなかやないか?それともあの夜のとき、ウチに
いうてくれた言葉は嘘やったん?」涙目になる委員長。それを聞いて教室中が静まり返る。
ふと視線の合ったあかりは、すがるような目つきでオレを見ていた。
(昼戦艦橋、第2主砲、右舷機関室、舵機室に命中弾。火災発生、弾薬庫に緊急
注水。速力半減。耐久力15/65)
「あ、あの・・・ともこさん・・・いったい・・・」
どうにか状況を把握しようとするが、更に委員長は自分のおなかをいたわるように
さすりながら。
「酷いパパやな・・・これじゃ生まれる子供も不憫や・・・」
(舷側、弾薬庫に命中弾。装甲版剥離、砲弾誘爆。耐久力0/65)
ぶつん・・・
懸命に意識を現実に引き戻そうとしたオレには、今の言葉に耐えられる余裕は
既になかった。
薄れゆく意識の中、委員長の「冗談や」という台詞と甲高い笑い声が聞こえた。
「保科さんどうしたのかしら?」
「さぁ・・・でも、お昼に学食でおためしメニューの「キノコシチュー」食べて
から急におかしくなっちゃったのよ・・・」
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