| 妄想の中からアレを厳選しました(マテ |
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もう誰も信じない
大事な話を聞いて欲しい。
とっても大事な話だ。
俺達にとって。
そしてみんなにとって。
きっと、大方のみんなが『ほんのちょっとした嘘なら許される』と思っている事だろう。
思い起こしてみればいい。
ふとした弾みで、嘘をついちゃった事、あるだろ?
ないって言ったそこのオマエ……
嘘つき!!
そう、嘘は誰しもがついてしまうもの。
人間が表裏一体の存在ならば、真実があるから虚像もあるってわけだ。
ま、嘘も方便ってやつだな。
だが、しかし……
俺は一つの嘘を忘れない。決して!!
あれは、俺が物心ついて間もない幼稚園に入る前頃の話……。
みんなは知っているだろうか?コレを

そう、かに風味蒲鉾だ。
一般に『かにカマ』と言われ、庶民の食生活に広く行き渡っている商品だ。
昔から俺はこれが妙に好きで、現在もそれは変わらない。
しかし、今の『好き』と初期の頃の俺の『好き』では、ある差があるのだ。
事の発端は母さんの一言だった。
俺の記憶の中で、まさに初めてこの『かにカマ』が食卓に上がった時、母さんは言ったのだ、確かにこう。
「これはね、カニだから大事に食べなきゃ駄目なのよ?」
と。
俺と三つ年上の兄貴は当時既に、カニというものがどのくらい貴重で高級な食材かをよく理解していた。
まあ当時、一般レベルで言うと下の上といった感じのウチの生活レベルでは、カニなんぞに手が出るわけがないというわけだ。
しかしながら、純粋無垢な当時の俺達。
しいたけをマツタケと言われて食わされてもわかんないその時期。
鰯ハンバーグと普通のハンバーグの区別も付かない時代。
そんな俺達に、カニとカニカマの区別など付く筈もなく……
その『大事に食わねばならない食材』とやらを目の前に、決意した俺と兄貴は。
カニカマをまさにミリ単位にばらし、構成する繊維の一本一本を味わうように食したのだった。
それはもう、職人芸の如く。
神経をすり減らし、食事の時間が長引こうが他のオカズがなくなろうが構う事なく。
『カニ』という『貴重』な存在を骨までしゃぶり尽くさねばという使命感から、俺と兄貴は『カニカマ』ごときに全神経を傾けるのだった。
そしてそれは、兄貴が小学校の中学年になるくらいまで続けられたという恐ろしさ!!
開放の日は突如訪れた。
俺達の食卓に、『カニ』と『カニカマ』が現れたのだ!!
……これは、一体!?( ̄□ ̄‖
そう、俺達の信じていた『カニカマ=カニ』という牙城は、本物の『カニ』という真実に崩されてしまったのだ!!
もうほんと……

って、感じだったね。
『シャア、謀ったな、シャア!!』
って叫んじゃう
ガルマさんの気持ちがわかるような。
そしたら母さんはきっと言ってくれるのさ。
『坊ちゃんだからさ』
ってね。
ま、そんなわけで、また俺の記憶にトラウマが一つ残ったというわけだ。
当然、それから後はなんかムカつくので俺達は『カニカマ』を一本、一気に口に入れて食ってしまうようになった。
騙されてたみたいで、ムカつくじゃ〜んじゃ〜んじゃ〜ん……(余韻
みんな、こんなトラウマを人に残さない為にも、あんまり嘘は付いちゃ駄目だよ♪
ちなみに俺は、昔兄貴と熱中していた『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』というゲームで、やたらレアなアイテムを回収し威張る兄貴にムカつき、
「ラストダンジョンに出る妖魔道士から『魔法の杖』を取った」
と嘘を付き……
ヤツを寝不足にしました♪(//▽//)
信じるなよ、兄貴…(トオイ目
あんまり人を信じても、駄目だぞ♪

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2003 Muscle