| 駄文の中からアレを厳選しました(マテ |
1個中1 - 1個目・ ・厳選にかかった時間わずか0.1秒 |
|
テディベア
――貴方は言いました。
黒くて感情の光もない、作り物の目。
――目覚めれば枕元には。
触り心地は良くても、温かみのない体。
――ステキな贈り物があるよって。
貴方からの、最後のプレゼント。
貴方と一緒に居る時が幸せでした。
過去として語ってしまうのが、悲しくて仕方がないけど・・・
貴方と一緒に居るのが大好きでした。
同年代の友達に比べると小柄でさ、私と並んで背が変わらないの気にしてたよね?
けどその割には態度、大きくってさ・・・私、何度も泣かされたよね?
頼りないとこも好きだった・・・最後には、私を頼ってたでしょ?
一緒に居たらさ、楽しい話してくれたよね?
私の髪、よく撫でてくれたよね?
いつも、笑っててくれたよね?
――何もかも、過去なのが悲しい。
もう、思い出さないって私決めたばかりなのに・・・
もう、忘れるって決めたばかりなのに・・・
貴方はもう、私の前には現れてくれないんだから・・・
――私は本当は、
あの日のことは、今でもはっきり覚えているよ。
貴方、ベッドで私を抱きしめながら言った。
『今日はステキなプレゼント、用意してるんだ』
って。
私、本当に嬉しくってさ。思わず、キスしちゃったね。
――アナタニトッテハメイワクダッタ?
そしたら貴方、苦笑い浮かべながら私にこう囁いたよ。
私の耳元にそっと口を近づけてさ。
『お前が寝たら、ちゃんと枕元に置いといてあげるよ』
それを聞いてふてくされてさ、文句言った私をいつも以上に抱きしめてくれたね。
抱きしめながら右手で私の髪、優しく撫でてくれたね。
優しく、撫でて、くれたね。
――サイゴニカンジタアナタノヤサシサ
子供の頃のさ、クリスマスみたいで、どきどきして、わくわくして、私子供っぽかった?
でも、本当に嬉しかったんだ、貴方からのプレゼントが。
そして、貴方の瞳が。温もりが。優しさが。
かけがえのない物だって思った。
――ソシテワタシハネムリニツイタ
目覚ましなんて必要なかったよね?
いつも、どっちかが起こしてたんだから。
二人で寝坊した時には焦ったよね?
貴方、私のせいにしたよね?
――メザメタワタシハヒトリ
あの朝からずっと待ってる、貴方を。
――ツクリモノノメ
きっと帰ってくるって信じてる、だって置き手紙すらないんだもん。
――ツメタイカラダ
忘れようって決めたけどさ、そんなの無理だよね?
――アナタカラノオクリモノ
だから、今日も私は眠るの。明日にはきっと・・・
――テディベア
アナタをそっと抱きしめる。

戻るは上だぜ
2003 Muscle