小説の評

ここは小説について書いてもらいます。批評じゃないから型にとらわれず分かりやすく書いてください。
ネタばれはOKだけど読んでほしいと思ったら、そのへんは調整してね。
それじゃあ第一弾は俺から書くからみんな後に続かんかい。

バトルロワイヤル

 太田出版から出ているこの本、知らない君は損をするぞ。ここまでおもろい小説なかったでまじで。これを読まずになにを読む。っつーくらいすんげえおもろいエンターテイメントだ。舞台は大東亜共和国、まあ日本だ。ここでは毎年プログラムと称される実験が行われる。この実験とは全国中学3年生から50クラスをえらび、それぞれのクラスで生き残りを争うことを目的としたものだった。そして残った一人だけが家に帰ることができるという。そして選ばれたとあるクラスのプログラムの記録がこの本である。さあわくわくしてきただろ。クラスのアイツやアイツを合法的に殺せるんだ。やるしかない、って思うやつ、そんなことできるか、って思うか、君はどっちだ。っつーかんじですんげえよ。最初この太さにびびるし、登場人物も一クラス分いるからごっつびびるけど読むうちに、このクラスどうなるんだろう、とかそれぞれキャラがたっていてこいつどうなるんだろう、とか、またこの太さがたのもしいんだ、これが。この小説、絶対楽しめることを俺が保証するぜ。

金融腐食列島(上・下)

 さて、誰も感想かかねえから俺が書くしかないじゃん。っつーわけで、金融腐食列島。映画は呪縛2らしいんですけど、これはおもしろかった。やっぱり一般の人は銀行ってなにやってるかわからないじゃん。なんでMOFなんてもんが存在するのか、とかね。主人公は東大系の銀行内では厳しい早稲田卒、結局大学系列っつーのがずっとついてまわるのがあの世界。恐ろしいねぇ。ある日主人公は総会対策系の部署に飛ばされてそこはら始まるいろいろなトラブル。それで銀行には中興の祖と呼ばれる鈴木会長っつー御輿があって、その下に柳沢吉保と呼ばれる佐藤秘書役というのがおるわけ。で、この柳沢吉保がこーいろいろうごきまわるし、総会屋とかやくざまがいが会長のお嬢さんにくっついたりといろいろあるねんけど自分の立場をつらぬこうとしつつ抜け目のない主人公がいろいろやった結果・・・。とまあこう話すとなんやいまいちの印象かもしれんけど、俺ってばなんか専門用語飛び交う会話大好きなもんでちょっと中年親父緊迫トークにはまっちゃいました。会話の緊張感がたまらねぇ。って感じだぜ。一言一言が全部かけひきなわけ、こりゃ胃潰瘍にもなるで。なにかと言葉尻とられたりするし。大人ってたいへんだなぁ。まぁ緊迫トークと状況を考えると十分おもしろい小説だと思うんだけどね。この小説読んでから、新聞の経済欄の金融ネタに関して注目するようになっちゃいました。そういういみでは勉強になるで。

バースデイ

 「リング」「らせん」「ループ」と読んできた俺達はとうとう禁断の書「外伝」的性格をもつこの本に手を出すこととなった。正直言って、期待していない。俺的には「リング」と「らせん」の半分までがおもしろかった俺は、「ループ」でちょっと撃沈してしまい、もう「リング」は俺にとっては終わった。「リング」の謎はもう永遠にわからないんだ。鈴木光司め、子育てばっかやって適当なコラムかきやがって!
 というわけで「バースデイ」です。みんなはすくなくとも「リング」シリーズ三作を読んでいるとして、書きます。この本は3章だてで、主人公は第一章、高野舞、二章、遠山、こいつは山村貞子の劇団時代の彼氏、で最後は杉浦礼子、彼女は現実世界での二見馨=高山竜次の彼女で妊娠しています。一章は主人公がビルのすきまで、赤ん坊を生んでしんでしくさまを、二章は24年前の貞子にとらわれていて、ひとつひとつ思いだしていく様、そして最後はそれらループ世界で起こった出来事をエピソードとしてみた主人公が高山竜次との接点をさがしてアメリカにきて、ガンにおかされ息子も自殺し、自分も自殺しようとしてきた自分が生きねばと考えなおす。といった調子でかなり叙情的な第三章でこの本は幕を閉じる、同時に「サダコ」も。そして世界は救われるわけだが、ここにきて、この本がなぜ登場したか、商業的な面を除いてかんがえることにする。
  俺にいわせればこの本のミステリ的な面での意味はあるとは思えない。一章は新潮社の本の再録なんだが、二章、三章は書き下ろしである。だからかもしれないが一章は非常に怖い。二章、三章が叙情的な面が多いのに対し、恐怖感ただよう描写、潜在的な恐怖がわかりやすく書いてある。主人公が冷静なキャラだから全体的に冷静な描写であるのにかかわらず、非常に恐ろしい感じがする小説である。しかし、3章はまさに再生の物語だし、世界はあいかわらず続いていくことが示されている。これはやはり子供達を意識して書いた小説なんだろうか?世界を恐怖に陥れたウイルスは駆除され世界は救われましたと、子供達に大人が保証する、責任をとるという意味でこの小説の登場になったんだと。「物語」なんだと、まあ「ループ」みてもそう書いてあると思うけど、ある意味蛇足だともおもうんだけどなあ。

 

HOME