DOKIDOKI遭遇MissoN!!

 

「―――ついてくるな」
 あれれ?…いつも静かで離さない班長が、珍しくイライラしてる。
 目の前で展開している班長・スコールと風紀委員長・サイファーの喧嘩とも言えないような喧嘩が目に入った。
「俺もこっちに用があるからよ, 偶然ってやつだな、これは」
 なんてニヤニヤしながら、班長の肩に腕をまわしているサイファー。その様子を柱の影で見てるアタシ(笑)。班長の顔が見る見るうちに青白くなり、赤くなってくる…ははは、もしかして、怒ってる??
 サイファーがぽんぽんと班長の肩を数回叩き、ずるずると嫌がる班長の身体を引きずりながら廊下の向こう…空教室に向かおうとしてる。
 尾行しなきゃ!!拳をふるふると握りしめ、アタシは決意した。
「これは何かあるぞ!!!!」
 そう、絶対なんかある・・あるあるあるあるある……ある!!
 両手の拳をふるふるさせて、柱の影で1人笑いを思いっきりして、班長達が消えていった空教室に向かうことにした。高鳴る期待で胸がいっぱいだなっ。

* * * * * * * * 

 あ、自己紹介が遅れちゃった。アタシは、セルフィ。好奇心大勢の花の17歳(くすくすくす…)たまたま偶然(?)図書室から出たところで、班長とサイファーの姿を見つけたので、声掛けようと思ったけれど掛けれなくて、現在に至ってるってかんじかな。
 さぁ、尾行尾行!!GoGo!!
「あ…セルフィ〜 なにしてんだ??」
 足を一歩踏み入れた所で、よく聞く声が後ろから…
「セルフィ〜〜〜やっほぉ〜〜☆」
 もう一人……うぬぬぬぬ。踏み出した足で、くるっと後ろに振り向き、にこっと微笑む。
アタシの最大の武器・笑顔だ。この任務は誰にもばれないようにしなければ…(笑)
 振り返ると、ゼルとアーヴァインが不審げにたっていた。
「やほ〜〜 ゼル&アーヴ、二人とも…どうしたの??」
 冷や汗隠しながら聞いてみる。あぁ…身体は早く班長とサイファーの後を追いたいのに………
「どう…って…さっきこの辺にスコールいたから…ちょっと、」
 頭を掻きながら、ゼルが宙を見ながら言う。あたしの頭の回転率がぽつぽつと高くなっていく。 
「僕も右に同じ〜」
 両手あげて、アーヴが応える。回転率がマックスになったとき、アタシはいい提案を思いついた。
 こういうときって、何故か頭の回転指数が高くなるのよね〜  ピッカ――――ン☆と閃いたのも束の間、がしっと二人の肩を挟むように飛びついた。
「うぁっ!?セ……セルフィ!!!」
 驚くゼル。へへへ…可愛いな。ますますぎゅっと抱きつく腕に力を込めてみる。
「ちょぉぉ―――…なにすんだよぉ〜セフィ!!」
 アーヴも驚いて落ちそうな帽子をくいっと手で押さえた。
「ちょっとね〜〜 これから秘密任務があるのだ〜〜 知りたい??」
 顔からニヤニヤ笑いが止まらない…あぁ、楽しいなぁ〜
「秘密……任務???」
「うん。楽しいよ……でも、この任務はばれたらダメなのだ〜〜」
「へぇ〜……おもしろそう……」
 よしっ!!!きまりっ!!!突撃だ――――ぁぁっ!!
 天に拳を握りしめて、3人並んでこっそり抜き足差し足忍び足……で班長達が消えた空き教室に向かうことになった。

* * * * * * * * 

 そぉーっと影を作らないように、さりげなく自動ドアを使ってアタシとゼル、アーヴァインの3人は中に入る。物音立てずに教室内に入ると、机の影に隠れて窓際に立つ班長とサイファーの姿を見つけ…3人固まって様子を伺う。
「…わかってるよな……??スコール…」
 ん???サイファー…何言ってるんだろ… 聞こえにくいや。
 アタシは手を耳に添えて、聞こえるように、耳に集中させる。 「負けたのはお前だからな…」
 負け???なんか賭事でもしてたのかな…カード???
「―――――――わかってる…」
 ぽつり、と班長が言った。俯いてるのでどんな顔してるのかわからない… でも、声だけ聞くと仕方なさそうな、諦め悪そうな声だな。
 うう―――やっぱり聞こえにくいや…もう少し、もうちょっとだけ移動しよ…
「ちょ…セルフィ!!」
 誰かがアタシの服の袖を引っ張る。振り向くとゼルが冷や汗タラタラでアタシを見てた。
「ゼルゥゥ―――なに??」
「何じゃないって…見つかるってば…」
 すごいおたおたしてる…あぁ、もう…気弱なんだから、ばれないってば………おかしなゼルだな。隣にいたアーヴがふいに小さな声をあげる。
「あ――――――…」
 アーヴァインの目が点になってる!!何かあったの??アタシはおもっきり振り向いてみた。
「…………はん……ちょ……」
 みるみる顔が真っ赤になるのがわかった。だって、そこには…班長が、あの班長が…
「……………」
「スコールが…え?あ…?あー…サイ…サイファー…!?」
 ゼルが口をぱくぱくさせて、赤面してる。かなり心臓に悪そう。
 だって、目の前では声を押し殺しながらスコールがサイファーに強姦されてるんだもの。
ゼルには少し刺激強すぎ???
 アーヴァインが倒れそうになったゼルを抱えて頬をぺちぺちと軽く叩いてる。
 でも、アタシはそんなことにかまってられない!!この光景を見逃しちゃいられないわ!! 「…あぁ……やっ……やめ……、」
 班長って、すごいセクシーな人だったのね〜
 サイファーに首筋キスされながら、シャツの上から胸まさぐられてる…うぁ…すごい濃厚なキスしてる…・
「や…じゃ、ないだろ… 好きなくせに…」
 クスっと不敵に笑ったサイファーが班長のベルト外してる…器用な長い指先………思わず見とれちゃうくらい魅惑の世界にうっとりしちゃうな。多分、そう気が抜けてたんだと思う。アタシは足を机の角にぶつけて、その場で崩れ落ちてしまったのだ!!
 がった―――――ん!!!
 しまった!!!と思ってももう遅い(笑)
 アーヴァインが、「はちゃ〜〜〜」と呟きながらアタシを見てる。アタシは冷や汗どころか身の置き場に困って思わず立ち上がった。
「……………………」
「……………………」
 どうすればいいんよ〜〜〜思わずトラビア弁まででちゃうよ!!
 沈黙のまま、じっとアタシを見つめる班長達の視線が痛いな…
「………あははっ、仲いいんだねっ、班長と風紀委員長って♪」
 とりあえず、笑ってごまかす。それしかないので、アタシは呆然とする班長達ににこやかに微笑んで手を振る。
 アーヴァイン達もその場に立って… サイファーは顔色一つ変えず呆然・・としていたけれど、班長の顔はみるみるうちに青白く変わっていく。
「お呼びでない……かなぁ???」
 “じゃないじゃない”と顔の前で手を左右に振るゼルとアーヴァインの顔をぎっと睨んで、とりあえずアタシは逃げることにした。
 こういう場合は逃げるが勝ちってね!!!!
「あ…セルフィ〜〜〜」
 ゼルが泣きそうな声してアタシの後ろ姿を追うように走ってくる。そしてそんなゼルの後をアーヴァインも……
 でも、逃げ足はアタシが一番よっ!!!なんて張り合ってる場合ではなく…
 そのまま二人がどうなったのかは…知らない。
 人の恋路を邪魔するヤツは…なんとかだしね。
 とりあえず、ドキドキしたセルフィの丸秘任務完了!!!じゃないね〜

***END***

F[処女作品がコレかい…(汗)もっとましなの書けないかな…‥どうもギャグに走ってしまう(>_<)      

モドル。