2−2.橋向こうの死体とは?
最終更新日:2003/10/14

 初期のみみ先輩や冬子ルートの日曜日、クロスボウを構えた霧が「峰南町の向こう、坂井橋を越えた雑木林の中で……」「死体がありました」「老人の死体でした。詳しくは確認してません」と発言する場面がある。
 ここで問題になるのは、この世界には太一と太一によって引きずり込まれた放送部員8人以外の人間は存在しない筈だということ。
 
 にも関わらず8人以外の死体が見つかったというのはどういうことなのか。
 考えられることは以下の通り。


(1) 実際には死体などなかった。美希、もしくは霧の狂言。
 太一という危険存在から離れる為の大義名分として、死体の存在を捏造したとする説。
 どちらかというと、霧より固有美希が考えそうなことではある。
 霧の警戒心を煽ってスイッチを入れ、自身が矢面に立つことなく安全を確保しようとしたのだと考えればあり得ない話ではないかも知れない。

 他の場面で死体に言及される状況がないこと、他の誰も死体を発見しないこと、霧が橋向こうに行った理由そのものの言及がないことも、この説の信憑性を増している。

 この説のネックは、この行動が美希にとって賢明とは言えないこと。友貴の行動によって不安定になるとは言え、既に日曜のループ直前であるのだから祠に篭ってやり過ごした方が安全である。にも関わらず太一に不要の刺激を与え、しかもその現場に居合わせた挙句、殺されてしまうのは自己保全を第一に考える美希にしてはお粗末に過ぎる。
 ただしお粗末というのであれば、たとえ死体が実在していたとしても、のこのこ日曜の屋上に出向いている時点で論外ではある。自己保全を第一とするなら何らかの理由(体調不良でも恐怖でもいい)をつけて学校に向かうことを拒絶して霧と別れ、祠に向かうべきだろう。

 ここから考えられるのは、この美希は固有でこそあるものの、ループの法則などについて完全には理解できていないレベルの経験値しかないという辺りである。日曜に必ずループが発生するという確信が無ければ、霧に不審を抱かせかねない行動選択をするかどうかで迷いが発生する余地はある。ただしそう解釈する場合、美希による狂言という可能性はやはり低くなる。
 あるいは経験値が低い状態の美希が榊原日記を読むなどした場合、恐怖にかられて霧をけしかけようとする可能性も考えられるかも知れないが……。


(2) 死体は榊原教諭。B世界ループ前に死体になったためずっと死体。
 B世界で暴走した黒須に殺された榊原教諭であるとする説。
 廊下にあった血痕を実は美希のものとし、太一を探しに行って橋向こうで殺されのではないかと考える。この場合、美希の死体は榊原によって埋葬。掃除する余裕は無かったので廊下は血まみれのままだったと解釈する。

 美少女フィギュアなどというコアな趣味を持つ榊原教諭が「老人」だったかどうかは疑問が残るが、人目を気にする必要も余裕も無い状況だったことから髪やヒゲを伸ばし放題にし、ストレスで急速に老け込んだと考えれば老人に見える外見になっていたとしても不思議はない。
 ちなみにこの場合、ループ前に死体になったものはループごとに死体の状態で再構成されることになる。


(3) 死体は黒須太一。榊原教諭を殺して、B世界最後の一人になった。
 B世界の太一が榊原教諭を殺した後、橋向こうで死んでいたとする説。
 いくら白髪とは言え、太一だったら幾らなんでも気づくだろうと思われるが、着物&白髪の組み合わせなら老人っぽく見えないかという主張。その場合、なんで着物で死んでるのかという疑問が浮上するのだが。


(4) 死体は桜庭。旅に出ていたためループから外れる。
 以前のループで旅に出た桜庭とする説。老人のいた場所は坂井橋の向こうということでこの舞台からは外れている。ループがこの町でだけ起こっているのなら、長い旅に出ていた桜庭ということも考えられる。
 曜子が祠以外で過ごしてて記憶を保ってるのも町の外はループ範囲外と思えば不思議はなくなる。
 という説というかオモシロ妄想。老人になるまで一人で旅するという時点でかなり無茶。
 更にループ範囲外に出た人間はそのまま放置されて新しく再構成されるという解釈なのに、曜子の固有記憶持ちをループ外に出てたからと解釈してる時点で破綻している。この説を鵜呑みにすると、町の外に出てループをやり過ごした曜子と再構成された曜子が毎回増えていくことに。ぶっちゃけスゲエ恐い(ぉ
 まあ提示した人も面白そうなので書いてみたという感じなので、楽しい妄想の一つということで問題ないだろう。


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