前回までの大体のあらすじ・・・ラリえもんの調合した謎の「クスリ」によって、人外の怪物へと変貌を遂げたのぴ太。その凄まじいまでの破壊力で、ジャイヤンそしてラリえもんまでもその手に掛けようとする・・・・・。
「そういや最近コーヒー牛乳飲んでねぇな」
のっけから現実逃避するラリえもん。どうやら、前回のトリップからまだ完全には立ち直っていないようだ。なおも執拗に、
「毎○のよりも明○の方がうまいよな・・・」
とす。くだらない思考を繰り返している間に、向こうの方で肉を貫く音と悲鳴とが混じった、なんとも心地よいサウンドが鼓膜をくすぐる。見ると、ジャイヤンの肥大した腹部にのぴ太の拳が突き刺さり、背中の側まで貫いている。すぐさまのぴ太は、腕に絡みつくジャイヤンを振り払う。力無く吹っ飛び、崩れ落ちるジャイヤン。いや、今となっては「肉の塊」という形容の方が適当であろうか。ラリえもんは、ほとんど戦慄したと言っていい。自分をかくも苦しめたジャイヤンを、まるでHBの鉛筆をへし折るかの如く葬り去った、のぴ太を怖れた。それは、のぴ太に対して初めて持った感情であった。不気味な笑みを浮かべ、のぴ太が近づいてくる。
「ファファファ・・・・・」
アシュラマンの「カーカカカ」も不自然だが、F○シリーズ特有の「ファファファ」もどうか。笑いにくいのではないか。そんな疑問をもったラリえもんであったが、そんなことはどうでもよかった。もし今、そのような疑問を正面切ってのぴ太にぶつけたなら、ラリえもんはコンマ5秒後にはただのガラクタ人形となっていただろう。・・・・・殊更ゆっくり歩み寄るのぴ太。ラリえもんの恐怖と緊張は絶頂に達していた。とその時、のぴ太に異変が起こった。
「グゥッ!?」
口からリットル単位で血を吐くと、糸が切れた操り人形のように地面に崩れるのぴ太。その体は、まるで塩を浴びたナメクジの如く溶けていく。
「グガアアアァァァァーーー!!!」
断末魔の叫び声と共に、一切の生命活動を停止するのぴ太。その横でわけが分からず、ただ呆然と事の次第を見守るラリえもん。記憶中枢の欠落したラリえもんであったが、ふと思い出したように呟く。
「あの時入れた、賞味期限一週間オーバーの牛乳(低脂肪)が効いたか・・・」
確かに、少しヨーグルト化していたとも言える低脂肪乳。思い出して一人ほくそ笑むラリえもん。図らずも邪魔者2人が同時に消滅したので、それもまた道理であった。
「・・・フフフフフ、ハハハハハ、ハァーハッハッハッハ!!・・・」
血に染まった広場に、ラリえもんの高笑いがこだまする・・・・・。
(つ、つづくのか!?)
作:MOS
(作者注・・・この作品は、文章の常識等というものとはかけ離れていますので、多分に不条理で投げやりな表現が用いられています。ご了承ください。なお、子供に夢を与えている某青色猫型ロボットとは、微塵も関係ありません。)