小説ラリえもん
第12話「哀れみ」

 前回までの大体のあらすじ・・・またしても出来の悪いテストが返ってくるのぴ太。さすがに今回ばかりは、母親のカミナリが怖い。まるで、水が低きへ流れるかの如くラリえもんを頼る。そのバカバカしい要請に、ラリえもんは無愛想にナイフを手渡し、「これを使え」と言った。そのナイフを手にのぴ太は学校へと歩を進める・・・。
「若さゆえ〜若さゆえ〜♪」
冒頭から田川○介ばりに歌を歌うラリえもん。相変わらずラリったメカである。鼻歌混じりでいつものようにこどもチャレ○ジを読んでいると、下の階から自分を呼ぶ声がする。
「ラリちゃ〜ん。おやつの時間よ〜」
コンマ6秒で起きあがると、マッハの速度で階段を駆け下りる。その衝撃波により壁は崩れ、階段は落ちた。彼自身はというと、目を血走らせながら食卓へと急いでいる。周りのことにはまるで無関心なようだ。今にも「蒸着!!!」と叫ばんばかりの形相で着席する。一方のママも、レーザーブレードを出しそうな勢いでラリ焼きを出す。ラリえもんは、一瞬頭の中で(なぜに蒸着?)と(マクー空間でさえギャバンにやられる奴らが、実際の世界で闘ったらどうなるんだ?)という疑問を持った。ラリえもんの心を鋭く読んだママが、後者の質問に対し穿った解答を返す。
「ボロ負けよ」
ママの発言に、少なからず驚いたラリえもんであったが、そんなことはおくびにも出さなかった。新たな疑問がラリえもんを襲う。(じゃあ、ガオームゾーンの場合は・・・)頭の中で考えている最中にも関わらずママがしゃべる。
「言わずもがなよ」
思わず感極まるラリえもん。その冷たい頬を一筋の奔流が走る。不憫な奴らよ・・・・・。そう思いながらラリ焼きを食う。ママも手を伸ばし口にする。2人とも無言であった。こんな時には言葉はいらない、そんな粋な事を考えながらラリ焼きをむさぼるラリえもんだったが、食うにつれだんだんと頭の芯がジーンと熱くなる。
「来たアァァァァァーーーー!!!」
主語がないので何が来たのか分からないが、とにかく来たらしい。一方のママはと言うと、恍惚とした表情でけいれんを起こしていた。その目は血走り焦点が定まっていない。また、口からはよだれを垂らしていた。明らかに常軌を逸している。そんなママを後目に、ラリえもんはガツガツとラリ焼きを食う。最後の一つを口に放り込むと、猛スピードで走り出すラリえもん。
その目にはが光っていた・・・・・。

(俺につづけ!!)
作:MOS


(作者注・・・この作品は、文章の常識等というものとはかけ離れていますので、多分に不条理で投げやりな表現が用いられています。ご了承ください。なお、子供に夢を与えている某青色猫型ロボットとは、微塵も関係ありません。)
back next