小説ラリえもん
第16話「暖かき家庭」

 前回までの大体のあらすじ・・・激しく火花を散らすのぴ太とデカ杉。そこへ突然現れたラリえもん。三つ巴の死闘が始まる・・・・・。
「どこらへんが死闘なんだ?」
のぴ太とデカ杉もうなずく。どうやらこの三者、争う気はなさそうだ。作者としては争わせた方が話を作りやすのだが・・・・・。
「作者の都合で動かされたのではたまらんな」
うそぶくデカ杉。無言で支持する2人。しばらくの間、三者を沈黙が包む・・・・・。ふと思い出したようにデカ杉が言う。
「おっと、こんな事をしている場合ではない。早いとこ帰ってシュレディンガーの波動方程式を解かねば・・・・・」
ちょっとした識者ならば、ここで「おいおい、それは小学生がやるもんじゃないだろう」という突っ込みができるのだが、さすがはヤク中とバカ、ポカーンとした表情でデカ杉が去るのを見守るだけであった。けたたましいエンジン音と共にデカ杉が去っていく・・・・・。取り残された2人は、互いに顔を見合わせ、苦笑いしながら家路についた。辺りはすでに薄暗い。いつの間にやら夜の帳が降りつつあった。トボトボと歩を進める2人・・・・・。家の前まで来たときには完全に闇が辺りを包んでいた。そんな時、やたらと陽気になっているパパと遭遇する。
「おやぁ〜〜??のぴ太さんとラリさんじゃないですかぁ。こんな遅くまでどこほっつき歩いてたのぉ?グフフフフ・・・
こりゃあダメだ。完全に出来上がっている。そう頭の中で考え、やれやれといった具合にshrug one's shouldersなラリえもん。無視して中に入ろうとするが、酔っぱらいという人種にそれは通用しない。肩を掴まれ振り返らざるを得なくなる。
「待てよ。今お前が辞めたらこの部はどうなると思ってんだ?」
部ってなんだ?何のことを言っているのか・・・・・。完全にイッているとしか言いようがない。ひょっとしたらヤクも一緒にキメてんじゃないのか?そう思うラリえもんであった。事実パパの手は小刻みに震え、目の焦点も合っていない
「それに苦労に苦労を重ねてようやくここまで来たんじゃないか。それを今更辞めるなんてどういうことだ!」
どうにかしてくれ、という表情でのぴ太を見やるラリえもんだったが、いつの間にかのぴ太は消えていた。(野郎。人をにしやがった)黒い殺意が渦巻くが、今はどうにもならなかった。とにかく眼前にあるこのヤク中を始末しないことには俺に明日はない、そう覚悟を決めたラリえもんは、あの最終奥義を使うことを決心した。そして、その構えに入ろうとしたその瞬間、
「そうよ!あなたはキャプテンなのよ。これからも必要な人なのよ・・・・・」
また変なのが一人・・・・・。うんざりするラリえもん。(一体この家はどうなってんだ)と思うも、適切な解答が得られるわけではなかった。とにかく始末せねば・・・・・。
その時、懐かしの黒電話が跳ね上がりながら鳴り響いた・・・・・。

(どこまでもつづく)
作:MOS


(作者注・・・この作品は、文章の常識等というものとはかけ離れていますので、多分に不条理で投げやりな表現が用いられています。ご了承ください。なお、子供に夢を与えている某青色猫型ロボットとは、微塵も関係ありません。)
back next