小説ラリえもん
第23話「驚異!デカ杉来襲!!」

 前回までの大体のあらすじ・・・なんの前触れもなく、いきなり動物達と戯れるラリえもん。その姿は普段の彼からは遠くかけ離れた、ひどく優しいものであった。そう、まるでムツゴ○ウさんのような・・・・・。そして運命の時は訪れる・・・・・。
「よ〜しよしよしよし・・・」
何がいいのかよく分からないが、とにかく「よい」らしい。そんなラリえもんの眼前には、3日間食事をしていないライオンがいた。涎を垂らしながら、じりじりとラリえもんに近づいていく。かたやラリえもんは、そんなライオンをあやそうとこれまたじりじりと近づく。両者の距離が一足一刀の間合いを越えんとしたその瞬間、一陣の風が辺りの空気を洗う。
「グオオォォーーーー!!」
風は人語を話すようである。風の実体は、のぴ太その人であった。しかし、いつもののぴ太とはどこか違う。そう、まるで歯を磨くとき、その磨く順序を間違えたときのような違和感である。といっても、最近あまりまともな状態ののぴ太を見たことはないな、などとラリえもんが考えている間にのぴ太はライオンを屠り、その肉を食らっていた。
「グルルル・・・」
目が常軌を逸している。そう思いながら、ラリえもんはのぴ太暴走の原因を考えていた。いつも自分が与えているヤクとは違う暴走の仕方だ。となると、何らかの精神的な原因か、物質的な原因かでこうなったのだろう。とはいえ、自分を見失うほど大きな精神的ダメージを、この単細胞が受けるはずがない。そう考えるともはや答えはひとつ、何者かがバックにいる。わずか0コンマ07秒で考えをまとめたラリえもん。とりあえず目の前の邪魔者を処理しようと身構えたところに、またしてもロードローラーに乗ったヤツが現れた。
「久しぶりだな、ヘンドリクス。今日こそ貴様との長い闘争の歴史にピリオドを打ってやろう」
デカ杉である。やはりな、といった表情のラリえもん。そろそろネタ的にデカ杉辺りが来るのでは、と踏んでいたようだ。そういえば、この小説には「スネ夫」が出てこない。賢明なる読者諸氏はこのことにもうお気づきであろう。しかし、私の一存では出すことができない。なぜなら名前が決まってないからだ・・・・・。
「せっかく私が出てきてやったのに、何を関係のない裏話をしている」
とデカ杉。さすがに天才肌の人間は、他人を思いやる心がないようである。しかしラリえもんもそれに和す。仕方がないので本編へ。
「フン。貴様は駒を使わないと何もできない甘ちゃんか。少しは自分の手足を動かせ!」
言葉と同時に拳で空を切る。するとソニックブームが起こり、ライオンの肉をむさぼり食っていたのぴ太の頭を垂直2等分線よろしく引き裂いた。しかし、デカ杉は意に介さない。まるで、学食でみそ汁と大盛り券を得意げに買うかのような態度で、ラリえもんの行動に対し言葉を発する。
「貴様を倒すのはこの私自身ので、だ。クズにメインディッシュを譲るはずなかろう」
相変わらずロードローラーから降りずに言う。ラリえもんには今ひとつ、彼がロードローラーに乗っている意図が分からない。そのうち、デカ杉の唇がある呪文を結んでいることに気が付いた。
「・・・ッ・・・バ・・・」
ロードローラーのエンジン音に遮られ、何を言っているのか分からない。しかし、ラリえもんは全身総毛立つのを覚えた。ここにいてはまずい・・・・・。
「フハハハハ!もう遅いぞ!!食らえぃ!!!」
白い閃光が辺りを包み込む・・・・・。

(つづけよう、ラリえもんの輪)
作:MOS


(作者注・・・この作品は、文章の常識等というものとはかけ離れていますので、多分に不条理で投げやりな表現が用いられています。ご了承ください。なお、子供に夢を与えている某青色猫型ロボットとは、微塵も関係ありません。)
back next