前回までの大体のあらすじ・・・生物・・・。それはとある偶然から生まれた。そして長い年月を経、あらゆる変態を繰り返し、より高度な生命体へと変貌してきた。しかし、どのように進化した生命体であっても、永遠の命は約束されていない。・・・不老不死、それは今を生きる「生命」に与えられた永遠のテーマであろう。
「なんかまともなあらすじじゃねぇか。もっとも、つながりはよくわからんがな」
地球上に存在する食物連鎖の頂点に立ってしまったのぴ太を見やりながら、あらすじに突っ込みを入れるラリえもん。どうやらまだ余裕があるようだ。音を立てて崩れ落ちる石仮面。その下からは、不敵な笑みをたたえたのぴ太の顔がのぞく。・・・・・目が虚ろである。
「ンンンンン〜。スガスガしいッ!!まるで、埃だらけのテレビ画面を拭き終わった後のような気分だ。一つ鼻歌でもうたいたい気分だ」
ラリえもんは正直、恐怖した。恐慌をきたしたその頭脳で、蛇ににらまれた蛙とはこのような気持ちなのか、ということを理解した。はっきり言ってしまって、動くことができない。指先を一センチ動かすこともままならない、そんな威圧感がある。
「うわああぁぁーー!!!山吹色の波紋疾走!!!」
明らかに苦し紛れの一撃である。ラリえもんの拳は見事にのぴ太を捉えた。しかし手応えがない。それもそのはず、ラリえもんの拳はのぴ太の体と一体化し、取り込まれていた。
「フン!貧弱貧弱ゥ!!」
うそぶきながらラリえもんを見下すのぴ太。その表情には恍惚とした色が浮かんでいる。そして己の体に突き刺さる、ラリえもんの拳を完全に我がものとした。
「うぎゃああぁぁーーー!!」
手首から先を持っていかれてしまったラリえもん。悲痛な叫びを上げながら、のぴ太との距離を保つ。肩で息をしながらも、三次元ポケットからスペアの手を取りだし、装着する。今ひとつしっくりこないが、それも時間が解決するだろう。それにしても、これはまずい状況である。ここまでのぴ太が強くなるとは・・・。ラリえもんの想像を遙かに超越した強さを、今ののぴ太は持っていた。
「貴様はその程度か。つまらん。もはや見飽きた。わが肉体の一部となって新しい時代の幕開けを見るがよい」
ゆっくりとラリえもんに向かって歩を進める。もはやこれまで、とラリえもんが覚悟を決めたその時、空間が歪み何者かの影が現れた。
「お、お前は・・・・・」
(今度もつづく)
作:MOS
(作者注・・・この作品は、文章の常識等というものとはかけ離れていますので、多分に不条理で投げやりな表現が用いられています。ご了承ください。なお、子供に夢を与えている某青色猫型ロボットとは、微塵も関係ありません。)