前回までの大体のあらすじ・・・究極生物と化したのぴ太の前に、為す術もなく敗れ去るラリえもん。この世からラリえもんの存在が消えんとしたその瞬間、時空の壁を突き破り、颯爽と救世主が降り立った。ラリえもんを、そして地球の未来(あす)を守るため・・・・・。
「なんか最近妙にシリアス気味だぞ」
自分のピンチをよそに、人ごとのようなことを言うラリえもん。とぼけたキャラクターぶりを発揮するラリえもんに、現れた救世主はため息をつきながら話しかけた。
「相変わらずね、お兄ちゃん」
現れたのは、なんと妹のドラリであった。驚いたように目を白黒させるラリえもん。そんな頼りがいのない兄はうっちゃり、ドラリは究極生物・のぴ太に敢然と宣戦を布告する。
「あなたの存在は世のためにならない。ここで死んでもらうわ」
せせら笑うのぴ太。この、外見的にもラリえもんに酷似したポンコツに何ができよう、そんな心境である。まさに鎧袖一触、一撃の下に葬りさらんと腕から伸びた剣で斬りかかる。
「輝彩滑刀の流法(モード)!!!」
いつになくスローな動きだ。悠々と身をかわし、攻勢に転ずるドラリ。しかし、彼女はここでのぴ太に殺気がないことに気付くべきであった。攻撃を仕掛けてきたのぴ太の頭蓋を、一撃の下に砕いたその時、背後から一太刀浴びせられた。最初に攻撃してきたのぴ太は影武者だったのである。
「き、汚ねぇ!!」
叫ぶラリえもん。ああ、そういえばこんな人もいましたね。
「フン、勝てば良かろうなのだぁぁぁー!!!」
その通りではあるが、まだ勝敗は決していない。先ほどのぴ太が斬ったのは、ドラリの左腕だった。ダクダクと得体の知れない液体が流れ落ちる。
「クッ・・・・・。こうなっては仕方ない、あれを使うしか・・・・・」
そう呟くと、腹の辺りにある四次元(?)ポケットから、とあるアイテムを取りだした。
「フエール銀行!!!!!」
・・・・・・・・・・。
無言のまま真っ二つにされるドラリ。ラリえもんは薄れゆく意識の中、
「確かに金利は良いが・・・・・それゆえにとんでもないインフレが・・・・・」
フエール銀行は、金利が良い悪い以前に役に立たない。最後まで今日の日本経済を心配しているラリえもんをよそに高笑うのぴ太。
ここに人類の歴史は幕を閉じた・・・・・。
(とりもなおさずつづく)
作:MOS
(作者注・・・この作品は、文章の常識等というものとはかけ離れていますので、多分に不条理で投げやりな表現が用いられています。ご了承ください。なお、子供に夢を与えている某青色猫型ロボットとは、微塵も関係ありません。)