小説ラリえもん 第3話「炸裂!ダイナマイトボンバー」
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前回までの大体のあらすじ・・・第1話の話はいいとして、前回地獄の最強タッグトーナメントをタッグを組まずに優勝したうえに、怪しげな技で魔王を倒して帰ってきて更に家を爆破したのぴたがいたような気がしていた本編の本当の主人公、ラリえもんだが、夢だった。
「よりによって夢ですまそうとするとはな・・・」
俺は口の中にたまったツバを吐き捨て、忌々しげに呟いた。・・・?。俺・・・?おおっ!一人称だ。ついに俺の時代が戻ってきたという訳か。これでもはやあのクソ眼鏡野郎(注・飼い主)に見せ場をもって行かれることもないだろう。まあ、前回の話は夢ということで片付きそうなので、これからが本番だ。やはり、現実を舞台にもって来ないと駄目だ。真剣勝負。すなわちリアルバウト!・・・俺としたことが少しばかり熱くなってしまったようだ。いかんいかん。とりあえず俺は景気づけに近くにあった白い粉を口の中にほうり込んだ。そしてすぐさま吐き出す。不味い。小麦粉だ。
俺は素早く高性能ドラネコ足で立ち上がると目的のブツを手に入れるため、台所に向かった。
するとそこには血走った目をして口から煙のような息を出しながら、今まさにシスカを襲わんとしているのぴたの姿があった。なぜここにシスカがいるのかは知らないが、とりあえず目障りだ。
「ドコデーモンドア〜」
俺は低くドスの利いた声と共に禍々しい形のドアを取り出した。異空間のどこからでも悪魔を召還できるスグレモノだ。俺がドアのノブに手をかけその扉を開くと、中から血に飢えたデーモンたちが次々とあふれ出してきた。破壊衝動だけで形成された悪魔たちは、あっと言う間に辺りを地獄絵図に変える。どう見ても台所とは言えなくなった状況を見て、俺はパチンと指を鳴らした。
「ご苦労。」
俺はデーモンを元の場所に閉じこめると、めちゃくちゃに壊れた戸棚から、目的の白い粉を取り出した。そして、思う存分香りを吸い込んだ後で、口にその片栗粉を入れる。
「来〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜た〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
瞬間、俺の脳みそフル回転。記憶中枢チャージOK。運動能力百二十%。電子頭脳に衝撃が走る!そうだ!俺はジャイヤンとの決着をつけなければ!こうしてはいられない。俺は玄関のドアをぶち破った。普通に開けることも出来たがあえてそうする。
「おおおおぉぉぉぉおおおおおおぉぉおおおおぉおおおぉぉ!」
叫ぶ。走る。風が巻き起こる。もはや俺の疾走速度は、神の領域に達していた。『三本土管の空き地・ロックオン』俺のサブ頭脳が目標を補足する。縦縞のセーターを着て凶悪そのものの面をした、まるでランプの精のような巨漢の姿が視界に映る。ヤツだ。
ヤツも俺の姿を認め、即座にファイティングポーズをとる。来る!あの技だ!
「クリス・チィネ・ゴオウダアァァァ〜〜!」
ヤツの右腕が唸りを上げる。どうやらその動きは音速を超えたらしく、すさまじいソニックブームが俺を襲う。だが、俺はその動きに呼応するように、すでに最終兵器を取り出し終わっている。
「ダァケコプッタァァァ!」
頭に寄生させて空を飛ぶことが出来る寄生生物だ。だが、惜しいことにこの状況では意味がない。俺は必殺の拳をまともに顔面に受け、十五メーターほどフッ飛んだ。
「やるじゃねえか・・・」
俺はだばだば流れる鼻血を拭いもせず立ち上がり、再びヤツと向き合った。
(続くような気もする)
作:RK
(作者注・・・この作品は、文章の常識等というものとはかけ離れていますので、多分に不条理で投げやりな表現が用いられています。ご了承ください。なお、子供に夢を与えている某青色猫型ロボットとは、微塵も関係ありません。)