前回までの大体のあらすじ・・・一年間の浪人を経て、晴れて東大に合格したラリえもん。今までの苦労が走馬燈のように頭の中をよぎる・・・・・。そこへ、聞き慣れたあの声がこだまする。「ラリえもぉぉぉ〜〜んん」・・・・・。それは夢であった。
「おいおい、夢オチたぁありがちすぎるぞ」
じゃあどうボケればいいのか。どうも最近このメカは、人を思いやる気持ちが欠落しているように思える。もっとも、それは最初からであるようにも思うが。
「やんややんや」
何故かラリえもんは、スナックで飲んでいるオヤジモードに入っているようだ。それにしても「やんややんや」とは・・・・・。実際に使用する人間がいるから驚きである。いずれにしても、さきいかを片手にビールをむさぼっているラリえもんには関係のない話だ。今気が付いたが今日は珍しくビールを飲んでいる。いつもならクスリかウォッカ(クスリ入り)なのだが・・・・・。もちろんどのみちクスリがらみだということに変わりはない。
「うぃ〜っす。パパ様のおな〜りぃ〜〜」
何の前触れもなくふすまが開いたかと思うと、そこからのぞく赤くなった汚い顔。まぎれもないのぴ太のパパ(名前知らん)である。どうもこいつは、いやこの御仁が登場するときは、必ずと言っていいほど酔っぱらっている。そう、まるで「小池さん」が登場するときは必ずカップラーメンを食っているかのように・・・・・。
「これも一つのお約束か」
と呟きながらパパに一瞥をくれ、手元にある「こど○ちゃれんじ」に目をやりつつビールを飲んだ。すると背後から手が伸び、ラリえもんが飲んでいるビールを奪うと、そのまま頭の上でビールの缶をひっくり返した。引力に誘われビールが流れ落ちる。
「・・・・・・・・・・」
さすがにこれは効いたようだ。額の辺りに青筋が(保護色で見えにくいが)浮いている。しかしそこはさすがメカ。MG5でぐっとこらえた。さらに頭の中で、
(ちょっと前に「マジで恋する5秒前」という歌があったな。さしずめ今の俺は「マジでキレちゃう5秒前」、だな。フッ)
というくだらねぇことを考える余裕すらあった。しかし、そんな精神状態のラリえもんに追い打ちがかけられる。
「カァ〜ン」
空き缶を頭にぶつけられた。至極単純な挑発行為だが、今のラリえもんには十分すぎるほどの効果を発揮した。まるでタコが茹で上がったかのように真っ赤になるラリえもん。このメカ、実にわかりやすい怒り方をする。それはさておき、すかさず立ち上がったラリえもんは、ファイティングポーズをとりさらに挑発を続けているパパにガンをたれた。
「おっ、やりますかぁ?このボクと。(シュッシュッ)どこからでもかかってきなさぁ〜い(シュシュ)」
シャドーをしながら言うパパ。完全にブチキレたラリえもんは、全く手加減なしの胴回し回転蹴りを見舞った。しかし、その足先は空しく空を切る。驚きながら問いかけようとするラリえもんの機先を制し、パパが言う。
「あまり俺をナメるなよ。そんな見せ物のような大技がヒットすると思うのか?」
これが先ほどまでの酔っぱらいだろうか?そんな疑問を抱かずにはいられない変貌ぶりである。いや、それよりなによりもこの漢、できる・・・・・。
(たまにはまともに、つづく)
作:MOS
(作者注・・・この作品は、文章の常識等というものとはかけ離れていますので、多分に不条理で投げやりな表現が用いられています。ご了承ください。なお、子供に夢を与えている某青色猫型ロボットとは、微塵も関係ありません。)