小説ラリえもん
第33話「ACROSS THE NIGHTMARE」
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前回までの怠惰極まりないあらすじ・・・・・・パパの実力は本物だ。とても未だに運転免許を持っていないとは信じられない。だがそこでその息子までもが参戦したことでトーナメントは風雲急を告げる。などといつのまにか舞台を変えてしまうのも常套手段となりつつあるがところで「アニキ」と叫んだのは誰なのか。
「だ、誰だ・・・?!」
意識が薄れゆくのを感じながらも、ラリえもんは何とか声のしたほうに首を巡らせた。そこには、全身黄緑の衣装を纏った上に、後頭部にかなり嬉しい精神状態で縫い上げたようなリボンをつけている、変な奴が立っていた。だが、信じられないことに顔面偏差値は75クラス。いわゆる、ゲロマブである。
「アニキ!!いいえ、兄上、しゃんとしなっせ!」
これまた鈴の鳴るような涼やかな声である。しかも、どこの方言かわからん。ラリえもんは己の不明を恥じた。サブ頭脳からは、相変わらずエマージェンシーコールが聞こえてくる。突然の闖入者に、しばし目を奪われていたのぴ太とその作成者もようやく己を取り戻し、お互いに目で合図しあった。
(・・・いける!!)
どこにいくのか、なにがいけるのか全く定かではないが、そう確信した邪悪な親子は呼吸を合わせると一斉に大地を蹴って跳躍した。雄たけびとともに、その両足がラリえもんの喉もとめがけて迫る。
「がんばっていきまーーーーーーっ・・・しょい!!」
もはやどこからネタを拾ってくるやらわからない。支離滅裂な掛け声とともに、その両足は確実にラリえもんの首を貫いた。・・・と思ったが、両足の感触は、人を殺った時のあの感覚とはかけ離れたものだった。慌てて足元を確かめると、そこには白目を剥いて倒れているママの姿があった。
「な?!いつの間に・・・?!」
狼狽して叫ぶのぴ太の視界の隅に、黄緑色の影が映った。ゆっくりとそちらに顔を向けると、ラリえもんを両手に抱え、両目に炎を燃やす土方京子の姿があった。
「えっ、それ誰?!」
思わず意識を失ったまま叫ぶラリえもん。そういえば、まだ一回もドラリなどという名前が出てなかったことに気付き、愕然とする。だがそんなことお構いなしにあの台詞が炸裂した。
「おまんら、許さんぜよ!!」
(高知万歳、続け四国)
作:RK
(作者注・・・この作品は、文章の常識等というものとはかけ離れていますので、多分に不条理で投げやりな表現が用いられています。ご了承ください。なお、子供に夢を与えている某青色猫型ロボットとは、微塵も関係ありません。)