小説ラリえもん
第34話「LOVEマシンガン」

 前回までのあらすじ・・・・・・BE COOL!!と帽子をかぶったヒトに声をかけられ、気をよくしたラリえもんだったが、自分の拳がバーンでないことに気付くと同時に、これが全くあらすじになっていないことも気付いていた。大体前回のラストで意識を失っていた自分に、あらすじなぞ説明できるわけがないのだ。それにしても土方京子とは一体誰なのか。友人から「何のネタ?」と聞かれたが、オリジナルなのでなんともいえなかった。
「おまんら、覚悟しちゃりぃや・・・」
ラリえもんを抱えたままで凄む土方京子。もう方言が正しいのかどうかを確かめる余裕もない。ただ事でない殺気を肌で感じたのぴ太とパパとジャイヤン(さっき遊びにきた)とシスカ(拉致されてきた)とモモ夫(死体)は、じりじりと後退する。
「うけてみぃやッ!!」
気合一閃、土方京子の右手に隠されたヨーヨーが、のぴ太の喉元を一寸の狂いもなく打った。げふぉ、と息を詰まらせながら後ろに倒れるのぴ太。それをささえるパパ。慌てるジャイヤン(帰るに帰れないらしい)。泣き叫ぶシスカ(もう涙腺も乾きそう)。ヴヴ・・・とくぐもった音を立てるモモ夫(蘇生中)
「ま、待て・・・。話せばわかる・・・。な?」
第二撃が来る前に懐柔せねば、とパパは両手を恐る恐る前に出しながらゆっくりと前に進み出た。さながら犯人逮捕の前のようである。どっちにしろ何をもって説得の材料とするのかは定かではない。あいかわらず土方京子はヨーヨーを握ったまま戦闘態勢を崩さない。その様子を見て説得は無理と悟ったパパは、いちかばちかの覚悟で一気に距離を詰めると、土方京子に飛びかかった。だが、それも予想の範疇とばかり、その顔面にヨーヨーが鈍い音を立ててヒットした。鼻骨を折られ倒れるパパ。それを横に蹴り飛ばすのぴ太。ここぞとばかりに窓から飛び出すジャイヤン(脱出の機会を窺っていたらしい)。意識を失って卒倒する振りをするシスカ。そして、キシャァァァァァ、と得体の知れない叫び声を上げるモモ夫(復活)。だがそんな復活劇はものともせずに、土方京子はゆっくりとヨーヨーを構え直すと、のぴ太たちに向けて叫んだ。
「どうや!これが、ウチ、土方京子と書いてドラリの技ぞね!!」
あまりの強引さに場が凍りついた。

(続いたらどうよ)
作:RK


(作者注・・・この作品は、文章の常識等というものとはかけ離れていますので、多分に不条理で投げやりな表現が用いられています。ご了承ください。なお、子供に夢を与えている某青色猫型ロボットとは、微塵も関係ありません。)
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