前回までのあらすじ・・・・・・修羅場と化したのぴ太の部屋をいち早く離脱したラリえもん。仲間を見捨てるという、主人公にあるまじき行為を軽くやってのけるだけあって、その肝っ玉はすわっていた。ついでに、何故か知らないがその目もかなりヤバイ具合に据わっていた・・・・・。
「グフフフ・・・・・。」
コンビニというベスト(?)プレイスで、かつて週間少年ジャ○プで連載されていた「花の慶次」の、徳川家康を彷彿とさせる笑いをほとばしらせるラリえもん。その位置取りは、エロい雑誌が置かれているコーナーと、ちょっとエロめな週刊誌が置かれているコーナーのちょうど中間であった。このヤク中、なかなかのヤリ手である。
「うおおーーん!ジャイローーー!!」
どうやら彼が読んでいる雑誌は「プレイボ○イ」のようである。何故今更キン肉マン(二世だが)が連載されているのか?しかもなぜにプレイ○ーイ?・・・・・そういった疑問は、「少年隊はなぜ中年隊と改名しないのか?」という疑問と同じくらいの価値しかないだろう。そう、彼らの心はいつまでも少年なのだから・・・・・。
「・・・・・」
おかしい。いつもならば、ここらで「何くだらねぇこと言ってんだ」といった案配の突っ込みが入るはずである。それが今日に限って入らない。何故なのか。・・・・・その答えはすぐにわかった。何のことはない、ただ単にグラビアを閲覧する行為に没頭しているだけだったのである。その目は血走り、いつものことながら完全に常軌を逸している。と、そこへどうやって居場所を突き止めたのか、のぴ太は自動ドアが開くのも早々に、ラリえもんに向かってお決まりのセリフを打った。
「ラリえもぉ〜ん。ジャ・・・・・」
ふとすさまじい殺気を感じ、わずかに後ずさるのぴ太。そして目にも留まらぬ早業で、投げる手裏剣ストライク。と思われたが、クサイところでボールの判定を取られた。猛烈に両軍のベンチから選手が飛び出し、グラウンドは騒然となった。
「今のがストライクやて!?冗談じゃなかバイ!ワタシ振ってないアルよ!!」
いきなりの場面変化にも柔軟な対応を見せるラリえもん。ちなみに、殺気を発していたのはこの御仁ではなかったりする。
「遊ぶな。次は斬る」
刀を腰に戻しながらのぴ太が言った。刀が鞘に収まると同時に灯籠がずるりと滑り落ち、後ろに立っていた忍装束の男がにぃと笑った。よく見ると装束が薄く斬られており、はらりと垂れ下がっている。男は塀を一足飛びに飛び越え、林の中へ消えていった。
「・・・ふーむ。あれは伊賀の服部半蔵ですな。隙あらば斬れと申しつけておったが・・・・・。なかなかやりおる」
めまぐるしく変貌する世界に、見事な対応を見せる二人。ある種の芸術性すら感じさせるその立ち居振る舞いに、思わずコンビニに居合わせた人々が拍手喝采をした。そして、感動した店員はこのコンビニで使用できる割引券を二人に手渡し、興奮した面もちで拍手を続ける。照れつつもふともらった割引券を見やる二人。
「・・・・・有効期限切れてるじゃん」
一瞬にして、辺りの空気が北極海のそれに変わる。さすがの二人もこの状況の変化には対応しきれず、呆然として立ちすくむの他なかった・・・・・。
「ライオネットボンバーが初ゼリフとは・・・・・・」
ライオネット蛮は、所詮その程度のキャラだったのである。
(線路も続く)
作:MOS
(作者注・・・この作品は、文章の常識等というものとはかけ離れていますので、多分に不条理で投げやりな表現が用いられています。ご了承ください。なお、子供に夢を与えている某青色猫型ロボットとは、微塵も関係ありません。)