前回までの大体のあらすじ・・・5話と6話ぐらいを読めばわかる。
空は、ついさっきまで雲ひとつなかった、という事実を覆い隠すかのように、一転にわかに掻き曇りのぴたの肩には豪雨が降り注いでいた。
(空が俺のために泣いている)
似合わないことを考えながら、しっかりと両足で大地をつかむのぴた。一方のジャイヤンは、この雨こそが我がステージといわんばかりに全身から歓喜の震えを滲ませていた。
のぴたは右手に握り締めた、怪しげな色の液体の入ったビンを眼前に掲げた。ラリえもんは「クスリ」としか言わなかったが、ひょっとしたらウソ800のような、一発逆転の秘薬かもしれないではないか。ここは飲むしかない。のぴたはそのビンの蓋に手をかけ、一気に開けた。
ジャイヤンは、突然ののぴたの行動に、とりあえず静観の構えを見せている。
(いける!!)
のぴたは、液体を一気に飲み干そうとした。だが、そこでラリえもんに対する日ごろの不信感が鎌首をもたげた。(待てよ、飲むんじゃなくて飲ませるものだったらどうするんだ?)躊躇するのぴた。以前、ラリえもんの隠し持っていたヤクを勝手にキメて、その後のラリえもんの復讐により、地獄を5回くらい見たことを思い出す。アフリカの外人部隊に知らぬ間に登録されたり、家から学校までの道に、2mごとに爆薬を仕掛けられたり、薬草だといって手当てに使われたものがトリカブトや福寿草だったり、とにかくろくなことがなかった。しかも、それでも生きている自分はなんなのだ?
のぴたの思考は完全にストップしていた。それもそのはず、そのビンに詰められた液体の匂いが充満していたからだ。飲むものでも飲ませるものでもなく、匂いで既に効果を発動するものなんだ、とのぴたが薄れゆく意識の中で気づいたとき、既にジャイヤンの拳が眼前に迫っていた。
べきょ。
鼻の骨が折れる音がした。しばらくヤクは鼻から吸えないなあ、などと考えながらのぴたの体は学校の裏山まで吹っ飛んだ。
「フン、話にならねえ。」
ジャイヤンは、のぴたの飛んだ方角を見ながら、吐き捨てるように言った。と、その頬を銃弾がかすめた。とっさに土管の後ろに隠れながら叫ぶ。
「誰だ?!」
その視線の先にあったものは・・・。
(つづいてみたい)
作:RK
(作者注・・・この作品は、文章の常識等というものとはかけ離れていますので、多分に不条理で投げやりな表現が用いられています。ご了承ください。なお、子供に夢を与えている某青色猫型ロボットとは、微塵も関係ありません。)