前回までの大体のあらすじ・・・のぴ太とジャイヤンが闘ってる。と、そこへ謎の人物(?)登場?
「よォ、久しぶりじゃねぇか・・・」
土管の陰から、その醜く肥大した体躯を表しながら呼び掛けるジャイヤン。その視線の先にあったのは、他でもないラリー・ヘンドリックス五世(通称:ラリえもん)その人であった。
「フン、もう二度と貴様の体から反射される薄汚ねぇ光などを、俺の網膜に当てたくはなかったがな。」
少しおつむの弱いジャイヤンには理解しにくい売り言葉だったようだが、「薄汚ねぇ」という言葉だけは理解したようだ。しかし、いつものように光の早さでブチきれる、ということはなかった。フフンと、鼻で笑う余裕さえある。少し意外に感じつつも、説明くさいセリフを吐くラリえもん。
「のぴ太をクスリで強化し闘わせ、そのスキを突いて貴様を葬ってくれようと思ったが、やはりのぴ太如きでは鎧袖一触だったか・・・。」
言いながら、やれやれといった具合に肩をすくめる。一方のジャイヤンは、自分の力を誇示するかの如く、鷹のように胸を張る。その仕草をみたラリえもんは、胸に酸っぱいものがこみ上げてくる感じを覚えた。やはりこいつは殺すより他ない、と決意を新たにしたラリえもん。先ほど足りなかった売り言葉を継ぎ足す。
「のぴ太を屠ったくらいでいい気になってんじゃねぇぞ。お前のその脂肪が詰まった腹をロウソク代わりに、三日三晩焼いてやるからよ。」
ラリえもんの言葉が終わるか終わらないかの内に、ジャイヤンは既に飛んでいた。相手の言葉を聞き、切れ、攻撃に移るまで、まさに刹那。世界新記録は間違いないであろう。完全に不意を突かれたラリえもんは、まるで重戦車のような突進から繰り出されるパンチを、避けきることはできなかった。顔面にパンチを受け、きりもみしながら吹っ飛ぶ。鼻と口からドクドクと血が流れ出る。当分ヤクはお預けだな、と考えながらも、得意げに喉元をかっ切るポーズを取るジャイヤンを、苦々しげに視界に入れる。
「フンフンフーン♪」
鼻歌混じりのジャイヤン。完全にコケにされたラリえもんの怒りは、今や絶頂に達した。今なら武器とばし必殺技が使えるが、もはやそういうレベルは完全に逸脱していた。そして、ラリえもんが攻撃に移ろうと体勢を変えた、まさにその瞬間、学校の裏山が奇妙に鳴動し始めた。
「何だ!?」
図らずも声をそろえ、驚嘆の意を露わにする二人。
雨がいっそう激しさを増す・・・・・。
(つづくかなぁ?)
作:MOS
(作者注・・・この作品は、文章の常識等というものとはかけ離れていますので、多分に不条理で投げやりな表現が用いられています。ご了承ください。なお、子供に夢を与えている某青色猫型ロボットとは、微塵も関係ありません。)