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片目のオーディン
北欧神話に登場する神々は、男が13〜14名、女神が10名ほどいるが、主神
とされるのはオーディン(Odin)で(古高ドイツ語ではWuotan,古英語 Woden)、ゲ
ルマン系の国では水曜日は<オーディンの日>と呼ばれている。「オーディンはあ
らゆる時代を生き、彼の王国全体を支配する。彼は大地と空と、その中にあるす
べてを作ったが、その最大の功績は人間を作り、肉体は腐っても不壊な魂を彼に
与えたこと」だとスノリは言っている。しかし、ここにはキリスト教の観念がま
じっているようで、最初のオーディンはそんなにえらい神ではなかったようだ。
北欧第一の聖地ウプサラの古神殿に祭られていた三人の神のうち、真ん中にいて
一番巨大な姿をしていたのはトール神で、オーディンとフレイヤはその左右に控
えていた。他のいろいろの事情から見てもオーディンは、バイキング時代になっ
てはじめてトールよりもえらいとされたらしい。彼は<勝利の神>と呼ばれ、戦神
の性格もあるが、投げやりを投げて戦いを開始させ、戦士を狂乱状態において奮
戦させたり、敵の武器をなまくらにしたりして、戦いを決するだけで、自分では
ほとんど戦わない。だから、戦神である以上に知恵と魔法の神であり、また嵐の
神、亡霊の神の性質も濃い。
彼は宇宙樹にぶら下がって自分で自分をつらぬく苦行をして、魔法の文字ルーネ
を発見し、魔術を手に入れた。そこで<絞首台の主><魔法の父>と呼ばれた。<片
目の男>とも呼ばれるが、それはミミルの泉という知恵をたくわえた泉の水が飲
みたくて、その泉を守る巨人ミミルに「そんなにこの泉が飲みたければお前の片
目をよこせ」と言われ、片目をえぐって泉に投げ込んだからだ。それほど彼は知
識の獲得に熱心で、死人を呼び起こして遠い過去や未来の知識を手に入れたり、
巨人の持っている詩の霊酒を盗み取ったりしている。彼の足元には二匹の狼がう
ずくまっており、肩には二羽の大ガラスがとまっていて、朝ごとに飛び立って世
界を回り、夕方には飛び帰って主人に世界のニュースを伝える。だから彼は<狼
の神>であり、<カラスの神>とも呼ばれる。彼は八本脚のスレイプニルという駿
馬にのって、空でも海の上でも自由に翔け、北の国にも行く。また片目はつぶれ
ているのを隠すために、彼はいつもつばの広い帽子をかぶっている。
銀河英雄伝説の中では帝国軍の首都星として登場しました。
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