スネ夫からティラノザウルスの化石を自慢されたのび太は、自分は恐竜の化石を丸ごと発見して見せると宣言するが、言った瞬間に後悔してしまう。それでも絶対に見つける決意をしたのび太だったがドラえもんにも断られてしまい、ついに自分一人で調査を開始する。ドラえもんは暖かい目で見守ろうとするが、のび太にはその顔は「ニタニタとしまらないうす笑い」にしか見えなかった。のび太は近くのガケに行って掘り始めるがやはり化石は見つからない。しかも下にある家に主人に迷惑をかけたとして、ゴミを埋める穴を掘らされてしまう。だがその時、恐竜の卵のような大きな丸いものを見つける。早速スネ夫の家に連絡するが、ドラえもんの答えはそっけない。しかしドラえもんが落したタイムふろしきを使って完全に復元しようとする。だがタイミング悪く、その時にスネ夫が来たために卵を見せることができず、鼻でスパゲッティを食べるという無茶な約束をまたしてしまう。復元されたものは完全に恐竜の卵だった。それを色々騒ぎながら暖め、ついに卵から恐竜が誕生した。
ピー助という名前をつけたのび太はさらにこれを育てることにする。ジャイアンやスネ夫にバカにされたり、ママに疑われたりしながらも、エサを与えたり水浴びさせたりしてピー助を育てていくのび太。だがいつかは白亜紀に返さなければならないことも自覚していた。成長したために公園の池にはなしてきたのび太がいよいよスネ夫に見せようとしたその日、のび太は熱を出してしまい、そして3日目、心配になったピー助が家までやってきてしまった。回復したのび太はみんなに見せようとするがみんなは出かけており、さらにピー助の存在がばれ始めた。のび太はピー助の幸せのためにピー助を白亜紀に連れて行く。それでもなおのび太にすがろうとするピー助を初めて叱ってタイムマシンに飛びこむのび太。つらい別れを経験したのび太だったが、鼻でスパゲッティを食べられるようになる機械を出してくれと、またもドラえもんにすがるのだった。
(解説)ご存知の通り、これは後に修正、追加されて大長編の第1作となった作品です。ですが「のび太とピー助の友情の物語」というテーマはこの時点で既に完成しています。のび太の無茶な約束も相変わらずですが、それ以上にピー助を想うのび太の優しさが丁寧に描かれています。ピー助の本当の幸せを願って、最初で最後、ピー助を叱り飛ばすのび太の姿には、文句なく感動させられます。そしてこの物語は、後に完全版となって補完されることになるのです。
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