テレビのヒーロー番組「宇宙ターザン」を見て熱狂するのび太。しかしドラえもんは冷静に作品の出来を分析して他の番組を見ることを薦めるがのび太は聞こうとしない。空き地で宇宙ターザンごっこをしようと呼びかけるが、他のみんなはつまらなくなったと言って興味を示さない。悔しがるも諦めない決意を固めるのび太の前に、宇宙ターザン役の俳優が偶然現れ、サインを求める。しかしその俳優はもうすぐ番組が打ち切りになるということをのび太に話した。愕然とするのび太はドラえもんに視聴率を上げるよう頼むが、もちろんそんなことはドラえもんにも出来ない。それでもずっと机の前で考え込むのび太だったが、あまり考えすぎて、夕食の時間を過ぎてしまった。腹が減ったと騒ぐのび太にドラえもんは「桃太郎印のキビダンゴ」を食べるように言うが、その時のび太に名案がひらめいた。翌日、撮影所にやってきたのび太は撮影所の所長に一億年前そっくりの広いセットを提供すると持ちかけ、1日だけ待ってもらうことを了承させる。のび太はタイムマシンで一億年前の世界へ行き、キビダンゴで恐竜を操り撮影に使おうと考えたのだ。先に向かっていたドラえもんが恐竜を探していたが、なかなか良い恐竜が見つからない。一人で探すのび太はプテラノドンに襲われて、タケコプターとキビダンゴを落としてしまった。そこにティラノザウルスが現れてのび太を襲う。しかしこの恐竜はのび太が落としたキビダンゴを食べていたため、のび太の命令を聞くようになる。ブロントザウルスを見つけてきたドラえもんと共にたくさんの恐竜にキビダンゴを食べさせたのび太は翌日、タイムマシンの出口をつないだどこでもドアを使って、撮影メンバーを一億年前に連れて行き、スタッフから感謝される。新たに撮影が始まった宇宙ターザンは大人気を博し、みんなが宇宙ターザンごっこをし始めるのを見て、端役ながらも喜ぶのび太であった。
(解説)未来道具を使って願いをかなえるという骨子は変わらないのですが、今回はその規模がすごいですね。一つの作品を愛し続けたのび太の想いが結実したとも言えるでしょう。タイムマシンの秘密は他人には漏らせないという設定は唐突過ぎるし、現在から見ると矛盾も多いような気がしますが、一億年前の世界を「セット」と言われて深く疑わないスタッフの方々よりはましかな(笑)。『落ち目の時にこそおうえんしなくちゃ。』というのび太のセリフは、テレビ番組を愛する者として、常に心の中に留めていなければならない言葉でしょうね。それがファンというものですから。
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