しずかの家で自然と動物についてのテレビ番組を見て感化されたのび太は、自分も自然を大切にしなければと、早速ゴキブリホイホイに捕まっているゴキブリを逃がすが、ママに叱られてしまう。さらにおやつのドラやきにゴキブリがたかったと聞いて、逆にゴキブリを退治しようとするのび太。話を聞いて最初は冷静だったドラえもんも、ドラやきのことを聞くや否やハンマーまで持ち出して怒るが、諦めきれないドラえもんは「タイムホールとタイムトリモチ」を出し、ホールの中にドラやきが存在している時の様子を写しだし、トリモチでドラやきを取り出す。
おやつを食べたのび太はジャイアンに取られたプラモと、なくした今月の小遣いを取り戻し、さらにこれを使って金儲けを考えるが、ドラえもんに道具を取り上げられてしまった。そこであれこれ使い道を思案したのび太は、絶滅した動物を過去から連れてくるというアイデアを思いつく。
早速2人はモアを捕まえるがモアは暴れだし、桃太郎印のキビダンゴを食べさせてやっと大人しくなる。そこへタイミング悪くママが部屋を掃除しようとやってくるが2人はなんとかごまかし、さらにリョコウバトやドードー鳥も捕まえるが、すばしっこいオジロヌーを捕まえる事が出来ず、苛立ったドラえもんはホールに飛びこんで直に捕りに行ってしまった。
友達に自慢したくなったのび太は、1匹だけなら大丈夫だろうとリョコウバトを連れて外に出る。ジャイアンとスネ夫に見せた後で、空き地でハトを遊ばせるのび太だが、そこに動物学者が現れてしつこくリョコウバトの事を聞いてくるので、適当な嘘をついてごまかしたのび太は家に帰るが、ドラえもんはまだ帰ってこない。
ママを部屋に入れないように四苦八苦するのび太だが、さらにリョコウバトの存在がニュースで放送され、町に大群衆がやってきてしまった。ようやく帰ってきたドラえもんはのび太から話を聞き、動物たちをかくまう場所を作るために再び出かけていく。その間にもママが部屋に入ろうとし、のび太が抑えきれなくなったギリギリの段になって、ようやくドラえもんが戻ってきた。
ドラえもんは「マグマ探知機」と「強力岩トカシ」で、世界の外れに無人島を作っており、そこに動物たちを放す。これから動植物共に増やしていき、何十年か後に、動物たちの楽園となっている島を夢想する2人。
しかし帰ってきた2人はママに叱られながら、動物たちが出したフンやおしっこの始末をする羽目になるのだった。
(解説)恐らく今話はドラえもん史上初、「自然保護」というテーマを前面に押し出して描かれた話ではないでしょうか。絶滅したはずの動物が現代に存在し、人間の知らない所で繁栄する。それは作者自身の夢であり、今話はその夢の結晶なのだと思います。ドラ世界が持つ世界観を十二分に発揮して、作者の抱く究極の理想というものを見事に描出しています。所々に散りばめられたギャグも忘れてはなりませんね。これ以降、ドラ世界のテーマの一つに「自然保護」が加わる事になります。「単なるギャグマンガではないマンガ」としての出発点かもしれません。
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