のび太に改まって話し出すジャイアンは、のび太のマンガを見る目を見込んで、ジャイ子が描いた新作マンガを読み、批評して欲しいと頼んでくる。一通り読み終わったのび太はその出来映えに感動し、新人賞に応募しても受賞の可能性があると話す。だがジャイ子は応募するのを嫌がっているのだと言う。久々の自信作だけに、落選した時のことを思うと怖くて応募できないと言うジャイ子のために、ドラえもんは「思いきりハサミ」を出して、ハサミを「チャキーン」と鳴らす。するとジャイ子は迷いを吹っ切って、応募することにする。このハサミが発する音を聞くと迷いを立ちきることが出来るのだ。のび太はこれを使って宿題を忘れて遊ぶ決心をつけてしまい、これを持ってしずかの家に行く。迷い事があると言うしずかにハサミの音を聞かせると、しずかは迷うのを止めて出木杉に勉強で分からないところを聞きに行ってしまう。ふてくされるのび太だが他にもハサミの音を鳴らすと、色々な人の迷いを断ち切って決断させ、その様子を見てのび太も喜ぶ。さらにのび太はハサミを鳴らして宿題をしない決断をしてしまい、それを見てドラえもんは二度とハサミを貸さないと言うのだった。そして月日はあっという間に流れ、ジャイ子が応募した新人賞の結果が発表される時が近づいてきた。ジャイアンはタイムマシンで雑誌が発売される翌日に行って、雑誌を買ってきてジャイ子を安心させたいと言うが、のび太が落選の話をしたために怒り出し、もし落選していたらのび太達のせいと言いだしてしまう。タイムマシンで翌日に向かって雑誌を読むが、やはりジャイ子は落選しており、怒ったジャイアンはのび太達のせいにして二人を追い回してしまい、二人は何とか逃げ延びるもののジャイアンがタイムマシンの出口で待ちかまえているために、帰ることもできなくなってしまう。だがそこへ翌日のジャイアンが現れた。翌日のジャイアンは今日のジャイアンに、昨日の夕方雑誌の編集長から電話があり、ジャイ子は今回は落選したが、才能のひらめきを感じるので新作が出来たら是非見せてくれと言われたことを話した。それを聞いてのび太達も安心して駆け寄るのであった。
(解説)今話も定番のジャイ子ネタになっていますが、途中でのび太が道具で遊ぶところもきっちりと挿入していて、本筋の話とうまくバランスが取れています。今回も道具のことを知っているジャイアンがタイムマシンを利用していましたね。道具中心の話ではないので今話の道具の影が薄くなってしまうのはやむを得ませんが、強烈な個性がないので印象に残りにくいのも残念でした。
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