近くでビル建設工事が始まったために、のび太の家では騒音がうるさくて話すことすらまともに出来ない。のび太はパパ達の結婚記念日に何かプレゼントしたいとドラミに相談するが、うるさくて落ち着かないというパパ達のために静かな所に連れていってあげようと計画する。ドラミがコンピューターで調べたその場所とは、高伊山の山おく村だった。「どこでもドア」でその村に向かった二人は一応周りを観察してから、掃除をしたり身の回りのものを持っていこうとする。だが二人はその背後に突き出された手に気付かなかった。パパ達を村に連れてきた二人は、パパからこの村の事を聞く。ここに住んでいた人達は、そのあまりの不便さに村を出て行ってしまったのだ。くつろぐパパとママを見て安心する二人はラーメンを作ろうとするが、湯を沸かすのにも一苦労する。家族四人で雪合戦をしている間、一人の男が家の中に入ってきてラーメンを食べあさる。彼は高伊山で遭難していた金原という男だった。金原はのび太達に助けてもらおうとするが、木から落ちてきた雪に埋まってしまう。その雪で雪だるまを作ったのび太達はどこでもドアで自宅の庭まで持って帰る。村に戻った二人だが、雪だるまの中から這い出た金原はのび太の家の近くの道路で倒れてしまう。ラーメンこそなくなっていたものの、囲炉裏のそばでのんびりご飯を食べる四人。帰って来て金原が東京で見つかったというニュースを聞いて不思議に思う四人であった。
(解説)大自然の中で楽しく遊ぶ野比一家と、遭難者の(自分たちは自覚していないにしろ)救助とを織り交ぜた、贅沢な作りの話です。山おく村の過去については、少なからず現実を反映している部分もあると思います。しかしシルエットでは怖かった金原は、実際はすごいギャグ顔なんで、昔はかなり笑ったおぼえがあります。全体的に情緒的な感じのする一編です。あと、パパが昔学生野球のピッチャーだったという事については・・・・・まあこれはのび太郎のパパなんで(笑)。
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