いつものようにしずかや出木杉と一緒に下校するのび太だが、なぜかしずかが自分に対して冷たくなったような違和感を感じてしまう。しずかが出木杉のことを好きになってしまったらたまらないと、のび太はドラえもんに相談するべく、大慌てで帰宅する。
すると部屋にはドラえもんの代わりにドラミがいた。定期点検整備で未来の世界へ帰ったドラえもんに代わり、のび太の世話をするためにやってきたのだと言う。しかしさすがにドラえもんより年下の、しかも女の子に色恋沙汰の相談をするわけにもいかず、のび太は止むを得ず自分で行動することにし、しずかを自宅へ誘う。しかししずかは出木杉の家に行くところだったため、簡単に断られてしまった。
その話を聞いていたドラミは、しずかに家に来てほしいと言うのび太の気持ちを汲み取り、「カムカムキャット」を取り出して、しずかを家へつれてくることにする。出木杉の家に向かっていたしずかは、道具の力により、偶然野比家あての手紙を拾ったため、家まで届けることにする。
そうとは知らないのび太は、しずかが出木杉と仲良くしている姿を妄想して1人悔しがるが、そこへ「よかん虫」に導かれ、やっとドラえもんが帰ってきた。だがのび太の困っている理由が単なるやきもちだったと知り、呆れながらも仕方なく「ゴーゴードッグ」を出してやる。これを使われると、対象の人物は家にいられなくなってしまうのだ。その通り、出木杉家の近くで道路工事が始まったため、騒音を避けて出木杉は家を出てしまう。
その隙にのび太はしずかの家へ向かうが、入れ違いになる形でしずかが野比家に手紙を届けに現れ、そこにタイミングよく出木杉が通りがかったため、2人は結局一緒になってしまった。互いの道具のせいでこじれてしまったことを知ったドラえもんとドラミは、口論を始めてしまう。
2人仲良くしずかの家に入っていくのを目撃したのび太は、またも悔しがりながら帰宅するが、部屋ではドラ兄妹がまだ口論していた。その時ドラミはネズミと嘘をついて強引にドラえもんを追い出し、その隙にのび太を連れ出してしまう。
ドラミはしずかに何か欲しいものをプレゼントしてやることを提案し、「イメージ実体機」を取り出してしずかの家に向かう。部屋ではしずかが「馬に乗って広場を駆け回りたい」という夢を話しており、その話を真に受けたドラミは、道具で馬そのものを実体化させてしまう。しかし当然しずか達は仰天してしまい、仕方なくドラミはイメージを消す。
そこへ現れたドラえもんは、次は自分の番とばかりに、選挙運動に使う「連呼マシン」を取り出し、しずかや出木杉の会話の中にのび太の名前を連呼させる。しかしここにきて今までの騒動がのび太達の仕業と知ったしずかが怒り出し、3人は慌てて逃げ出す。
ドラミは改めてのび太としずかを2人きりにすることにし、ゴーゴードッグを使って野比家の他の人間を追い出してしまう。そして「ムードスタンド」を設置し、2人きりになるムードを整えたところで、カムカムキャットを使い、しずかを家へ誘い出す。しかしそのしずかと一緒に出木杉も野比家へ向かっていた。
その時近所の家から電話がかかってきた。電話に出たのび太は話を聞いて仰天し、大慌てで飛び出していってしまう。ドラミも急いで後を追うが、誰もいなくなった家にしずか達がやってきてしまい、ムードスタンドを取り付けた部屋に入ってしまう。
のび太の向かった家では、ドラえもんが倒れていた。空を飛んでいたら突然エネルギーポンプがおかしくなり、転落してしまったのだと言う。ドラえもんを背負い、急いで帰るのび太は、いつもつまらないことで世話を焼かせたためにこんなことになってしまったと、後悔の涙を流す。
家ではすっかりいいムードになってしまったしずかと出木杉がおり、2人はさっさと帰ってしまうが、のび太は責任を感じるドラえもん達に、構わずに未来の工場へ行くよう勧める。大人になるまでにはきっと挽回してみせるというのび太の決意を聞き、ドラえもんも満面の笑みでエールを送るのであった。
(解説)今ではすっかり有名になった出木杉初登場のお話ですが、登場1コマ目からして、物語上の立場を明確に示している、その見せ方は実にうまいですね。今話での一連の騒動は「ロボットのガチャ子」にも通じるドタバタ劇ですが、ラストでのびドラの絆とのび太の強い一面もきっちり見せており、爽やかな読後感を与えてくれます。ネズミに仰天して逃げ出す時のドラの表情も絶品ですね。
|