私のなかの銀河 作詞・武田鉄矢 作曲・千葉和臣 編曲・林有三 歌・海援隊
現時点での武田鉄矢作詞の最後の作品であるこの歌は、自分の大切な人との別れ、そしてそこからより強く成長していく人間の姿を描いた、「アニマル惑星」以降お馴染みの「人間賛歌」的テーマを持つ歌となっている。大切な人ともいつかは別れなくてはならない時が来る。それでも、その人との思い出、そしてその人の想いが自分の心の中に生きていれば、それは寂しいことではないと、逆説的に「友情」に関して言っているような気がする。暗にドラえもんとのび太の別れを意識しているかのように。この歌が世に発表されて約半年後、僕たちにとって「大切な人」が「星より遠い人」になってしまったのは、運命の皮肉なのか…。
☆自分勝手な感想
この作品は言うまでもなく、藤子・F・不二雄先生が最後まで手がけた最後の作品です。その今作は、ドリーマーズランドの描写に代表されるように、とにかく楽しい遊び感覚溢れる話に仕上がりました。明確なテーマ云々よりも、見て素直に楽しめる話となっています。それは、先生が生涯求め続けた、自分のマンガの世界だったのかも知れません。
この作品では大長編の永遠のテーマというべき、「友情」というものが改めて描かれています。それだけではなく、「勇気」「心」といった、大長編に込められた「人間に大切なもの」を改めてきちんと描いています。それは、もしかしたらご自身に残された時間を悟ってのことだったのかも知れません。人間に大切なもの。相手を思いやる優しい心。困難に立ち向かう勇気。そして自由に遊ぶこと。先生の人間観がすべて込められた今作品は、ドラえもんという作品を見返す時も、「藤子・F・不二雄」という漫画家を振り返る時も、忘れてはならない作品であることは間違いないでしょう。
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