ウルトラマン

1966年7月17日〜1967年4月9日 全39回



☆主題歌
「ウルトラマンの歌」
作詞:東京一、作曲:宮内國男、歌:コーロ・ステルラ、みすず児童合唱団


 大人気作となった「ウルトラQ」の後を受けて制作された、空想特撮シリーズ第二弾。元々は「WOO」という企画が「科学特捜隊ベムラー」という作品になり、それが「レッドマン」に変遷した後、「ウルトラマン」となった。ウルトラQで描かれた巨大怪獣に加え、今度は本邦初の「巨大宇宙人」を「正義の味方」として設定した、その後の国産スーパーヒーローの方向性を決定づける、エポックメイキング作品でもある。
 本作品は怪奇SFアンソロジー物語であった「ウルトラQ」の中でも特に人気が高かった「怪獣」をピックアップし、毎回バラエティに富んだ怪獣を登場させ、それと対決する形で、人類の英知を象徴する特捜チーム・科学特捜隊を設定し、さらに巨大な宇宙人・ウルトラマンも創造した。毎回展開されるウルトラマンと怪獣・宇宙人の迫力ある戦いは嫌でも視聴者の目をひきつけ、ハイレベルな円谷プロの特撮、バラエティあふれる制作陣による本編とがあいまって、特撮テレビ番組のみならず、日本TV史に残る大傑作となった。
 ストーリー面においても、世界観を確立させた金城哲夫の脚本をはじめ、それぞれの脚本家や監督の個性が十二分に発揮され、単なる「怪獣退治」に留まらない、バラエティ豊かな作品が連作されている。
 キャラクターの要である「怪獣」においても、個性的でアクの強い連中が大挙登場し、バルタン星人やレッドキングをはじめ、現在に至っても高い人気を誇る怪獣達も少なくない。それに立ち向かう科学特捜隊の面々も決して型通りの人間ではなく、それぞれがそれぞれの強烈な個性を発揮して作品世界を彩っていた。それに追従するかのように、円谷特撮によって描かれるジェットビートルなどの超兵器、街を破壊するシーンなどもリアル且つカッコよく描かれ、後続のシリーズの根幹となる要素は、今作の時点で既に完成されているといっても過言ではないだろう。
 本作品は放送開始と同じに高い人気を獲得したが、制作費の高騰などの問題で一年間の放映を続けることが出来ず、結果として全39話、3クール分で終了してしまうが、遠い宇宙からやってきた光の巨人の「伝説」はこの後も延々と語り継がれることになるのである。


☆ウルトラマン☆

 身長40メートル、体重3万5千トン。地球から300万光年離れた位置に存在しているM78星雲・光の国の出身で、年齢は二万歳。光の国の宇宙警備隊に所属している。
 悪魔のような宇宙怪獣・ベムラーを宇宙の墓場に護送している最中に逃げられ、ベムラーを追って地球まで来た所で科学特捜隊員のハヤタが搭乗するビートルと激突、彼を死なせてしまう。責任を感じたウルトラマンはハヤタと一心同体になることで彼を蘇生させ、地球の平和のために、平和を乱す凶悪な怪獣や侵略宇宙人と戦うことを決意したのである。
 太陽の光をエネルギーとしているが、故郷である光の国に比べると太陽の光が弱いため、地球上では3分間しか活動することが出来ず、制限時間が近づくと胸のカラータイマーが点滅を始める。だがその弱点を除けば、まさに超絶的と言っていいほどの能力と戦力を誇り、地上はもちろん空中、水中、地中、そして宇宙とあらゆる場所で遜色ない戦闘をこなし、さらにスペシウム光線に代表される様々な光線技を会得、敵を一撃で粉砕する。さらに透視能力や念動力と言った超能力まで使用することが出来、中には自身の命を削って決行するテレポーテーションなどもある。宇宙では体を回転させることで赤い玉を形成し、光速以上の速度で移動することが可能。
 深い慈愛の心を持ち、弱いものを決して力で屈服させることはせず、状況が許せば怪獣であっても命を助けようとする。時にはお茶目な面を見せたりと、地球人に近い側面も垣間見せている。
 数々の怪獣や宇宙人と戦い抜いたが、宇宙恐竜ゼットンとの戦いにおいて弱点のカラータイマーを破壊され、大地に倒れふしてしまうも、光の国からやってきたゾフィーによって命を与えられ、さらにハヤタとも分離して彼にも命を与え、ゾフィーと共に光の国へ帰還していった。


☆登場人物

 ハヤタ隊員(演・黒部進)
 科学特捜隊の隊員。隊員の養成学校を主席で卒業したエリートで、隊長不在の時は彼が臨時で指揮をとることもある。
 竜ヶ森付近を小型ビートルでパトロール中、青い玉(ベムラー)と赤い玉(ウルトラマン)を目撃し、その赤い玉と衝突して命を落としてしまうが、ウルトラマンと一心同体になることで蘇生し、さらにウルトラマンに変身する能力を与えられた。左の内ポケットにしまわれているベータカプセルを点火して、膨大な光エネルギーを浴びることでウルトラマンに変身する。
 堅物ではないものの真面目な性格で、10話で臨時の休暇をもらった時、一人で書類整理をしていたのが印象的である。だが人並みのユーモアセンスも持ち合わせており、時々アラシ達をからかうこともあり、事件が解決した時に彼らと共に喜ぶ姿は歳相応の若者の姿そのものである。ハヤタとウルトラマンの意識は通常はどうなっているのかというのは疑問であるが、29話において彼自身が「宇宙人と人間の両方だ」と言っている。
 最終話で命を与えられたハヤタはウルトラマンと分離するが、その際ウルトラマンと一心同体になっていた時の記憶はなくなっており、彼自身の記憶は竜ヶ森で止まったままであった。

 ムラマツキャップ(演・小林昭二)
 科学特捜隊日本支部の隊長で、隊員からは「キャップ」と呼ばれる。
 温厚ではあるが仕事には厳しく、自分たちの行っていることの重大さを十分承知しているため、ミスを犯した隊員には厳しい処置を与えることもある。しかし普段は隊員から絶対の信頼をおかれており、どんな場合でも人命を第一に考えて行動する人格者。どんな場合においても沈着冷静で、状況を的確に把握してその場に応じた作戦を立案する。同時に、未知の宇宙人を前にしても物怖じしない度胸も併せ持っている。
 行動的な隊長でもあり、事件が発生した際は率先して現場に急行、ゴルドン事件の時も未完成であるベルシダーに自ら乗り込んで地中に潜行し、ダダ事件の際はろくな装備を持っていないにもかかわらず果敢にダダと戦った。パイプの愛好者である。

 アラシ隊員(演・石井伊吉)
 怪力無双の科学特捜隊員。射撃の名手で、重火器であるスパイダーショットを扱うことが出来るのは隊の中では彼だけである。
 怪獣を見ると闘志が沸いてくるという熱血漢で、見た目通り豪快でさっぱりした性格。しかし責任感は人一倍強く、自分がミスを犯した時は命令違反を犯しても自分で決着をつけようとする。
 多少慌て者の面もあるが、基本的にはいい人。やはり食欲も旺盛らしい。バルタン星人が占拠した科学センターに単身乗り込んだり、バリヤーマシンをつけているとはいえドドンゴに接近戦を挑んだりと、無茶をすることもしばしばである。

 イデ隊員(演・二瓶正也)
 科学特捜隊員で、内部では随一の発明家。いつもいろいろな研究をしており、その結果生み出された新兵器などは即戦力として現場に登用されている。
 隊内では明るいムードメーカーだが、その裏ではナイーブで繊細な心をもち、ジャミラが実は変異した地球人だと知った時はやり場のない怒りを素直にぶつけ、時にはウルトラマンがいるために自分達は必要ないのではないかと思い悩むこともあった。だが彼の発明した新装置、新兵器の数々は科特隊の危機を幾度も救い、マルス133やマッドバズーカなどではウルトラマンの窮地も救ったほどである。
 科特隊員の割には臆病な性格で、時折フジ隊員にハッパをかけられることもある。幼い頃に母親を亡くしているらしい。

 フジ・アキコ隊員(演・桜井浩子)
 科特隊日本支部の紅一点。主に通信などのオペレーター業務を担当するが、前線にも積極的に参加して怪事件の解決に奮闘する。
 気の強い性格でイデやアラシをたしなめる事はしょっちゅうあるが、真珠の美しさに心を奪われたりするところはやはり普通の女性である。意外に料理も得意なようで、仕事を終えて帰ってきた隊員たちにコーヒーを入れるのはもちろん、時には自慢の手料理をご馳走する時もある。
 ケロニアやゼットン星人に襲われたりと、メフィラス星人に捕らえられて巨大化させられたりと、隊員の中では結構大変な目にあっている。サトルという弟がいる。

 ホシノ・イサム(演・津沢彰秀)
 科特隊本部に出入りしている少年。ハヤタに育てられた孤児という設定もあったようだが、作品中では明確に言及されていない。
 隊のマスコット的存在で、子供らしい明るく快活な性格の少年である。子供達の中ではリーダー格のようで、将来は自分も科特隊員になることを夢見ている。しかしブルトン事件の際に思わぬ活躍を見せたことから特別隊員の資格を得た。
 特別隊員となってからは、グビラ事件の際に海底センターに取り残されながらもくじけることなく、一緒に閉じ込められた少女を励ましていた姿が印象に残る。

 岩本博士(演・平田昭彦)
 科学センターに在籍している科学者であり、科学特捜隊のブレーン。機械工学が専門と思われるが、その他考古学や天文学など様々な分野についても精通しており、まさに天才科学者である。科特隊の主力戦闘機・ジェットビートルの設計、開発を担当したのはこの人である。
 ムラマツキャップと同様、冷静でクールな性格で、冷静にその状況を判断して科特隊に知恵を貸す。ジェットビートルの他、宇宙探査船のフェニックス号、ビートル用のオプションパーツ・ハイドロジェネードサブロケットエンジンなどの開発も担当、試作品でありながらも無重力爆弾はゼットンをも倒すことが出来た。兵器以外にもグリーンモンス事件やツイフォン事件などで隊員たちにアドバイスを行っている。
 ゼットン星人に襲われてしまい、その姿を利用されてしまう時もあった。


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