1967年10月1日〜1968年9月8日 全49回(第12話欠番)
☆主題歌
「ウルトラセブンの歌」
作詞:東京一、作曲:冬木透、歌:みすず児童合唱団、ジ・エコーズ
「ウルトラマン」終了後、東映製作の「キャプテンウルトラ」を間にはさんで円谷プロが製作した空想特撮シリーズ、それが「ウルトラセブン」である。前企画としては「ウルトラ警備隊」「ウルトラアイ」なるものが存在していたが、いずれの企画においても、「Q」の怪獣、「マン」のヒーロー、「キャプテンウルトラ」の宇宙の三つの要素を織り交ぜた、集大成的作品とすることが決められていたようだ。
身長40メートル、体重3万5千トン。地球から300万光年離れた位置に存在しているM78星雲・光の国の出身で、年齢は一万七千歳。光の国の恒点観測員であり、光の国では340号という番号で呼ばれている。「ウルトラセブン」という名前は地球人が付けた呼び名である。
今作は「ウルトラマン」で早くも頂点を極めた「怪獣」路線から一歩引き、「宇宙」を背景とした作品世界が展開されるため、登場キャラクターは必然的に宇宙人が多く登場することになり、人間をモデルとしながらも非人間の形態をとる多種の宇宙人は、「マン」での怪獣たちと同様に強烈な個性を持ち、視聴者に受け入れられた。さらにヒーローであるウルトラセブンとモロボシダンも、「ダン=セブン」という図式を取り入れたことで、超越的存在であったウルトラマンとの差別化がうまく成されている。特にヒーローでありながら己の行いに苦悩する描写はこの設定を活かした故のものであり、今作の白眉たるものと言えるだろう。
さらにウルトラ警備隊、及び警備隊の超兵器群についても、「サンダーバード」などの影響を考慮し、より緻密な設定が成され、それはそれぞれのマシンの発進シーンなどに顕著である。
さらに「セブン」最大の特徴は、理由をもって地球で(色々な意味で)暴れる宇宙人を描いたことで、それを軸に展開するドラマをメインに据えていることである。もちろんセブンと宇宙人とのダイナミックなアクションも忘れてはならない事項であるが、ドラマ部分を重視するあまり肝心のセブンの戦闘シーンがおざなりになってしまった場合があることもまた事実であり、このへんは製作者の中でも試行錯誤があったようである。
「セブン」は「ウルトラマン」の続編として製作された作品ではない。しかし「マン」という偉大な先達を前に、それを意識しないでいることは出来なかったらしく、結果的に紆余曲折を経てしまった作品であるが、個々の挿話のグレードは高く、現在の視点で見てみても何ら遜色のない出来栄えである。「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」。この両作品が後世に多大な影響を与えたことは紛れもない事実である。
地球の軌道図を作成するために地球に来訪していたが、この星が幾万の侵略者達に狙われていることを知り、さらに友人を助けるために自らを犠牲にした青年・薩摩五郎の勇気と優しさに感銘し、地球を侵略者の魔の手から守るために戦うことを決意。薩摩次郎の体と魂をモデルにして「モロボシ・ダン」という名の地球人に変身、後にウルトラ警備隊に入隊して地球防衛の任に就く。
ウルトラマンとはまったく姿を異としており、顕著な相違はカラータイマーの有無である。セブンには地球上での制限時間というものが存在していなかったが、ポール星人戦において大寒波による後遺症から、活動制限時間が生じてしまっている。エネルギー源は太陽エネルギーで、エネルギーが少なくなった場合は額のビームランプが点滅する。必殺技は頭部についているカッターを飛ばして相手を切断するアイスラッガー、腕をL字型に組んで発射するワイドショット、ビームランプから発射する多種多様のエメリウム光線などがある。さらに最大40メートルからミクロサイズにまで体の大きさを変えることが出来、ミクロ化して人間の体内に入ることも可能。
全体的にウルトラマンよりも力強いイメージであり、バド星人戦においては華麗な空中殺法も披露している。
数多の侵略者達との永い戦いの果てに傷つき、故郷に帰らなければならないほどにダメージを受けてしまうが、それでも地球最大の危機を救うためにアンヌに自分の正体を打ち明け、その眼前で変身を敢行。決着をつけると同時にM78星雲へと帰還していった。
☆登場人物
モロボシ・ダン隊員(演:森次浩司)
ウルトラ警備隊の新人隊員。初登場時は風来坊を自称していたが、クール星人による人間消失事件を解決するのに貢献したその能力を見込まれて隊員となった。その正体はM78星雲からやってきたウルトラセブンである。
通常は変身道具であるウルトラアイを目の部分に装着することによって変身するが、何らかの事情で変身できない場合はM78星雲から連れてきた三匹のカプセル怪獣を使用する。また人間の姿であってもある程度の超能力を使用することも出来、透視能力や宇宙人とのテレパシーなどを行ったこともある。
普段は地球人と何ら変わらない普通の若者的性格をしており、ラリーに凝ったり海へ遊びに行ったりするなど、地球の生活に順応した生活を送っている。しかし自らの立場もあって、地球外の生命体である宇宙人との問題には誰よりも傾注することが多く、それ故に他の隊員たちから反感をかうこともある。多分に理想主義者の一面を持ち、出来ることなら異種族間による争いを極力避けたいと願っている優しい性格でもある。
長い戦いのダメージが蓄積したために、故郷で治療しなければ命を落としかねない危険な状況に陥ってしまうが、最後の使命を全うするために自分に想いを寄せるアンヌに正体を明かし、決着後は隊員たちに見送られて光の国に帰っていった。
キリヤマ隊長(演:中山昭二)
地球防衛軍極東支部・ウルトラ警備隊の隊長で、隊暦16年の38歳。
どんな状況に陥っても決して冷静な態度を覆さない、隊長に適した人物であり、部下達の信頼も絶大である。正確な分析による調査、作戦遂行を信条としているため、時として私情に走りがちな隊員を止めることもあるが、反面、予言や予知といったレベルの情報であっても真摯に対応する柔軟な思考の持ち主。
かつては宇宙ステーションV3のクラタ隊長と共にエースパイロットとして活躍し、ヘルメス艦隊を全滅させたこともある。アイロス星人戦においては、いまだ衰えていない操縦技能を披露した。
フルハシ・シゲル隊員(演:石井伊吉)
ウルトラ警備隊員で、隊暦7年の29歳。防衛軍きっての怪力の持ち主で、スポーツも万能。ホークの操縦技術もずば抜けている。
見た目通りの豪放な性格でお調子者の一面もある。戦闘の際にも積極的に活動し、重火器を持って応戦することも数多い。
北海道の出身で、母と妹が牧場を経営しており、一時は家業を継ぐために軍を脱退することも考えた。
ソガ隊員(演:阿知波信介)
隊員暦3年の25歳。防衛軍内でも屈指の射撃の腕前を持ち、防衛軍の射撃大会では毎回上位に食い込む実力者である。
人当たりの良い性格で、入隊したばかりのダンと行動を共にすることも多かった。一見するとのんびりした性格に見えるが、実はかなりの熱血漢で、ベル星人戦では擬似空間に迷い込んで弱腰のアマギ隊員に檄を飛ばしたりもしていた。その一方で占星術に興味を持ったりする一面もある。
京南大学に婚約者がいる。
アマギ隊員(演:古谷敏)
隊暦2年の24歳。頭脳明晰なプランナーで、コンピューターなどの電子機器系統に強く、数々の新兵器を作り出したり、敵の作戦行動などを分析、隊長の作戦立案に協力することもある。
実は結構臆病な性格で、得体の知れないものに恐怖感を抱くことも結構あるが、普段は隊長と同じく冷静な分析で他の隊員たちを助ける。ワイルド星人の生命カメラの構造、仕組みを解析して被害者を全員救出したことなどが代表例である。
小さい頃に自宅の近くにあった花火工場が爆発し、そのトラウマで爆発物が苦手らしい。
友里アンヌ隊員(演:菱見百合子)
警備隊の紅一点で隊暦は2年。宇宙航行学の権威・友里源三郎博士の孫娘で、本部ではオペレーターを主に担当する一方、メディカルセンターの看護婦も兼任する。
実戦にも積極的に参加し、ワイアール星人戦では突然星人化した人間を見ても顔色一つ変えずにパラライザーで眠らせている。気が強い面もあるが、基本的には面倒見の良い性格。
次第にダンに対して恋心を抱くようになり、それ故にガッツ星人戦などでダンが行方不明になった時は、ただ一人ダンのことを心配していた。ゴース星人戦でダンから彼の正体を直接聞かされ、その正体を目の当たりにする。
クラタ隊長(演:南廣)
宇宙ステーションV3の隊長。キリヤマ隊長と同期で、かつては二人そろってエースパイロットとしてならしていた。地球に侵入しようとする宇宙船を食い止めるのが主な任務だが、アイロス星人の円盤を攻撃する際に部下を全て失ってしまっている。
がさつな態度をとるために粗暴な人間にも見えるが、自分にも他人にも厳しい人間であり、ミスは絶対に許さない。だが他人の力を見抜く能力はあり、アイロス星人戦において早くもダンの資質を見抜いた。
ゴース星人戦では病気のためにいつもの調子が出せないダンを非難するが、ダンの正体を知った時はダンに詫びながら戦った。ちなみにメインキャラの中では唯一ダンのことを「モロボシ」と呼ぶ人でもある。
ヤマオカ長官(演:藤田進)
地球防衛軍極東支部の最高司令官。だが決して権威におもねるような人物ではなく、警備隊作戦室にも頻繁に顔を出している。
人格者であり、どんな時でも人命尊重の姿勢を貫くが、同時に宇宙人の脅迫にも一切動じない意志の強さも持っている。
マナベ参謀(演:宮川洋一)
極東支部に常駐している4人の参謀の中では参謀長的立場にいる人物。警備隊司令を兼任し、時にはキリヤマ隊長に代わって指令を発することもある。
作戦室にいることも多く、ベル星人事件の時は、かつて発生したベル星人による事件のことを隊員たちに話した。
タケナカ参謀(演:佐原健二)
極東支部に常駐している参謀の一人。マナベ参謀と同じく警備隊司令を兼任している。
行動派の人であり、武器開発などにも積極的に力を注いでいる。ゴドラ星人事件では自らマックス号に乗船したりもした。
ヤナガワ参謀(演:平田昭彦)
参謀の一人だが、彼はヤマオカ長官の秘書的人物であり、不測の事態が発生しても常に冷静な対応を取る。
ボガード参謀(演:フランツ・グルーベル)
極東支部では唯一、日本人以外の参謀であり、それゆえかあまり姿を見せることはない。クール星人事件では事件を迅速に解決するようキリヤマに話した。