| コブランジンの殺人軍団 脚本:伊上勝、監督:山田稔 | ||||||||||||||
| 久々にかつて通っていた空手道場に向かった洋は、師匠であり、空手の世界チャンピオンでもある三好良一と手合わせを行っていた。その頃ボクシングのチャンピオンであるパンチャー鈴木や、プロレスラーのミスター怪力らがサングラスをかけた謎の男に連れ去られていた。ミスター怪力が消えた現場に偶然駆けつけた洋は、サングラスの男の話を聞いて疑念を抱く。ネオショッカーでは昇格したゼネラルモンスターの指揮の下、改造人間・コブランジンが提唱する「殺人軍団」編成のための活動を開始していたのだ。 三好が留守の間に道場に姿を見せたサングラスの男は、挨拶代わりにと三好の記念トロフィーを壊してしまう。洋の弟弟子でもある純平はその態度に怒り勝負を挑むがまったく歯が立たない。三好の息子である良次の知らせでその事を知った洋は急いで駆けつけるが、既に純平は重症を負わされていた。そこに戻ってきた三好はサングラスの男と戦うが、男は次第に劣勢に追い込まれていく。その時、男はサングラスを取ってその下にあるヘビのような目を使い、「コブラ催眠」をかけようとする。しかし三好の気合の前には催眠術も通じず、男は一旦身を引くことにする。しかしその男を怪しんだ洋が後をつけて詰問すると、男はコブランジンの正体を現した。洋は仮面ライダーに変身して応戦するが、作戦遂行を重視した怪人は姿を消してしまう。 ネオショッカーアジトでは、コブランジンの催眠によって操られた各スポーツ、格闘界のチャンピオンが集められ、最強の殺人軍団を結成するための特訓が繰り広げられていた。軍団の完成には三好の存在が不可欠と訴える怪人は次の行動へと動き出す。入院した純平を見舞いに病院へ行く洋。しかしエレベーター内でアリコマンドに急襲され、その混乱に乗じたコブランジンが、同じく見舞いに来ていた良次を連れ去ってしまう。ライダーに変身した洋は飛行して後を追うが、良次を盾に取られてしまい、なす術もなく連れ去られてしまった。 三好の下に脅迫のメッセージを送りつけるコブランジン。洋は自分が代わりに行くと説得するが、三好は息子を救うために命を捨てる覚悟で敵の誘いに応じた。約束の場所に駆けつけた三好は、ヘビに囲まれて身動きが取れない息子を姿を見る。それを盾にとって殺人軍団への参加を強要する怪人だが、間一髪の所でライダーが駆けつけ、良次を救出する。しかしそこに現れた殺人軍団。ライダーは殺人軍団の相手を三好に任せ、怪人との最終決戦に臨む。苦戦しながらも三好は殺人軍団の動きを封じ、そして怪人もまたスカイキックの前に散った。呪縛から解き放たれた選手達、そして三好親子に見送られながらライダーは去っていった。知己の人間に正体を明かすことが出来ない過酷な運命を背負いながら。 (解説) 結構気合を入れて実行していた殺人軍団作戦ですが、三好先生一人にぶっ倒されてしまうんだからなあ…。軍団を作るよりも三好先生だけを仲間に引き入れた方が有効だったのではないでしょうか?というのは余計な勘繰りですね(笑)。今話はその三好先生の描写に割かれている部分が多く、一話限りのゲストにしては珍しい、破格の扱い?となっています。劇中では洋が三好の空手道場で教えを受けていたことを示す具体的なシーンはありませんが、三好という人格者が洋の師であったからこそ、洋自身も強く優しい心を持つことが出来たのでしょうね。ライダーアクションはBパートにほぼ集中していますが、Aパートでも「ライダー」のアクションが観られるので得した気分になれます(トピックス参照)。 (トピックス) ・今話はサブタイトルのバックが青い。第一期シリーズと同じ感じと言えばわかりやすいか。 ・パンチャー鈴木の所属しているジムは「角海老ボクシング」。 ・ミスター怪力の対戦相手は「アトミックボンバー」。 ・殺人軍団の構成員は、ミスター怪力とパンチャー鈴木、それに加えてナイフ投げ、洋弓、日本刀、サイ、猟銃をそれぞれ使う人である。 ・コブランジンの人間態を演じたのは中屋敷鉄也氏。言うまでもなくこの方は「スカイライダーの中身」であり、Aパートでは図らずも「ライダー対ライダー」の戦いを見ることが出来る? ・今回のスカイキックは後の大旋回スカイキックのよう。 ・スカイキックを受けたコブランジンは爆死する。爆発して死んだ怪人はコブランジンが初めて。 (今週の飛田今太) 例によって最終決戦の最中に登場。戦いに興奮しながらシャッターを押しまくるが、木の陰に隠れた時、突然上から垂れ下がってきた大きなヘビに仰天してぶっ倒れてしまった。怪人よりもヘビの方が怖いのか…? 見た!カニンガージンの秘密 脚本:平山公夫、監督:山田稔 | 夜の石油コンビナートに暗躍するネオショッカーの影。ネオショッカーは新たなる怪人・カニンガージンの指揮の下、京浜工業地帯の石油コンビナートを地下から破壊する計画を打ち立てていた。翌朝、遅刻の常習犯であるたくみ少年は珍しく早起きし、近道をするために廃墟に侵入するが、そこで偶然作戦遂行中のアリコマンドを目撃してしまい、そのために怪人に捕まってしまう。宿題の工作も壊され、怪人が手をかけようとしたその時、どこからともなく仮面ライダーが駆けつけ、ネオショッカーを追い払った。遅刻はしたし宿題も壊されてしまったたくみは学校に行くのを嫌がるが、ライダーはそれでも学校に行くようにと叱咤する。しかし怪人に襲われて遅刻したなどとは誰も信じてくれるはずもなく、廊下に立たされて一人悔し涙を流すたくみ。そんな様子を洋は外から見つめていた。 | 洋はコンビナート周辺を警戒するが、ネオショッカーは地下の下水通路に爆弾をセットし、それを爆発させて一気にコンビナートを陥没、破壊しようと企んでいた。しかし友達に真実を伝えようと、たくみは友達を連れて朝の現場にやって来てしまい、そのために全員捕らえられてしまった。縄で縛られたたくみ達の横で爆弾の起動スイッチを入れるカニンガージン。 少年達が行方不明になったことを知った洋はライダーに変身して再びコンビナートに急行、襲い来るオートバイ部隊を蹴散らす。その事態に気づいたカニンガージンはライダーをおびき寄せるために自らを囮としてコンビナートからライダーを引き離す。怪人は倉庫の中に隠れるがディメンションアイの力で探知したライダーはライダーブレイクで強襲、アリコマンドを蹴散らし、激闘の末にカニンガージンを葬り去った。セイリングジャンプで爆弾の在り処へと急行するライダー。たくみ達が助けを求めて叫ぶその声を聞きつけたライダーは下水通路に到達し、タイマーを破壊して作戦を封じることに成功する。そしてたくみは友達の協力もあって遅刻をすることもなくなるのであった。 (解説)メインのストーリーに子供が絡んでくるというのは子供向けヒーローもののセオリーですが、今話も幾分展開に強引な部分があるものの、基本的には無理のない話運びになっていて好感が持てます。落ち込む子供を励ますシーンではいかにもなスカイらしさが出ていて良いですね。今回はアクション面はバイク、探索面は飛行と、きちんと役目が設定されていたのも良く出来ていますね。こういった設定をもっとしっかり決めていれば、中盤の路線変更も違ったものになっていたかもしれません。 (トピックス) ・たくみの作った工作は模型のハングライダー。 ・たくみの窮地に、例によってどこからともなく現れるスカイ。どういう経緯であの周辺にいたのか、そこらへんの説明はまったくなし。 (今週の飛田今太) スカイとアリコマンドのオートバイ戦の所に登場。相変わらず写真を取りまくるが、スカイに攻撃されたアリコマンドがバイクに乗ったままで突っ込んでくるので、身の危険を感じて近くにあった木のロッカーに入って隠れる。しかし今度はバイクがそれに体当たりしてしまい、変な態勢で手足をロッカーから突き出しながら「一体どうなってんのー!?」と叫んで気絶する。 サンショウジン!地獄谷の脱出 脚本:江連卓、監督:山田稔 | 水の中から出てくる不気味な影によって、スポーツで名を馳せた少年達が次々にさらわれるという怪事件が多発していた。洋にオオサンショウウオを紹介されていた知り合いの平井ミツコはその話を聞いて、少年柔道の全国チャンピオンである弟のジロウの身を案じる。果たしてジロウは排水溝の中から現れた影によって連れ去られてしまった。そのやり口から洋はネオショッカーの改造人間が行ったことであると推理する。アリコマンドの目撃情報を下に丹沢山中をハングライダーで偵察する洋だが、そんな洋を水の中から現れた影――サンショウジンが見つめていた。 | 洋の撮影した写真には、アリコマンドによって何かの特訓をさせられているらしい少年達が写されていた。洋はこの写真を取った場所・地獄谷へと向かう。地元の人間も滅多に足を踏み入れないという秘境を越えた洋が見たものは、サンショウジンの指導の下で、さらわれたスポーツ少年達が苦しい特訓をさせられている姿であった。そして洋はネオショッカーの恐るべき策謀を知る。育成した少年達をジュニアスポーツ選手大会に出場させて優勝させ、表彰されて世界各国の元首と握手を交わす時に彼らを暗殺しようというのだ。後からやってきたミチと合流した洋は、水を飲むためにアジトから出てきたジロウに説明し、サンショウジンに酒を飲ませて眠らせることにする。眠っている隙に洋は子供たちを救出するが、怪人は目を覚ましたので洋はやむなく戦いを開始、とりあえず怪人を追い払うことに成功する。しかし怪人は絶対逃げることは出来ないと余裕を見せた。 洋と子供たちの逃避行が始まった。洋は迫り来る追撃隊を時にはライダーに変身して撃破、少年達を安全な場所に連れて行こうとする。そんな時、ジロウと共に優良選手として特別待遇の扱いを受けていたタケシとススムが怪我をした。応急処置を施した洋はみんなで二人の面倒を見ることを提案するが、子供たちは彼らだけ特別扱いを受けていたという理由で手を貸そうとしない。このような状況でもエゴを見せる子供たちを叱責し、家族の元に帰るためには全員が協力しなければならないと激励する洋。そしてようやく麓が見えてきた時、サンショウジンによってジロウだけが連れ去られてしまった。合流した会長達に子供たちを任せた洋はライダーに変身、ライダーブレイクでアジトに突撃する。怪人は特訓用の地雷さえも使ってライダーと戦うがやはり叶わず、スカイキックを食らって消滅した。 ジロウが熱を出していることを知ったライダーは空を飛んでジロウを病院に届ける。姉のミツコ、そして無事に脱出した子供たちに見守られて目を覚ましたジロウは、ライダーに背負われて一緒に空を飛ぶ夢を見たと語るのだった。 (解説)囚われた子供たちの脱出口がメインとなるわけですが、途中で子供たちが互いのエゴを見せるシーンなどは、もちろんソフトにまとめられてはいるものの、当時としては良く出来た方なのではないでしょうか。そんな子供たちを力強く説得する洋の姿も、彼本来のキャラクターに合っているので良いですね。今回は怪人のデザインや性格設定、どちらかと言えば荒唐無稽な展開など、今までの「原点回帰」路線から一歩引いた感じの作風になっていることが特徴ですね。もっとも後期の作風に比べればまだまだおとなしいものですが、ある意味後期の世界観の片鱗を見出していると言えます。そしてやはり言及しておきたいのはアクションシーン。ライダーブレイクで突撃すると同時にかかる「変身!仮面ライダー」のアレンジ曲。そこからダイレクトに戦闘シーンに繋がって止めのシーンに至るまで、音楽と相まって非常にカッコよく見栄えのするアクションシーンが完成しました。前期アクションシーンでは傑作の部類に入ると思います。 (トピックス) ・冒頭、オオサンショウウオを見学している女子大生?達に「サンショウウオには水を介してどんな所にでも移動できるという言い伝えがある」と説明する洋。この時の洋は白衣を着用していることから、ここは大学関連の場所だと思われる。一体彼の専門分野は何だ? ・ジュニアスポーツ選手大会はスイスで行われるらしい。 ・成績優秀者とそうでないものとでは格差があり、優秀者は豪華な料理を食べることが出来るが、そうでないものはミルクとパンを一つもらえるだけ。 ・負傷した子供達のために、洋はツワブキソウと言う草をすりつぶして塗りつける。実際にこう言った効能がツワブキソウにはあるらしい。 (今週の飛田今太) 何と地獄谷に登場、松葉杖をついているところを見ると、放送カットされたシーンには登山中の描写があった?「怪我をしても特ダネを追い求めるこの姿。綺麗やなあ〜」と手前味噌な発言をした後、目の前で展開される戦闘を見て写真をとり始めるが、アリコマンドの持っていた地雷の爆発に巻き込まれて真っ黒焦げになり、口から煙を吐いて苦しむ。 暗闇のサンタクロース ああ変身不可能 脚本:伊上勝、監督:田口勝彦 | クリスマスに浮かれる東京の町。しかしその裏ではネオショッカーによる誘拐事件が多発していた。さらにはナメクジンによる生体実験も行われ、罪もない人々が犠牲となっていた。偶然アリコマンドに連れ去られた清水浩夫の子供である公夫少年と出会った洋は、アリコマンドの後を追跡する。東京の繁華街にまでアリコマンドが姿を見せたという事実に直面し、志度会長は困惑を隠しきれない。 | 洋は地下道に入っていったアリコマンドの一人を気絶させてアリコマンドに成りすまし、単身ネオショッカー秘密基地に潜入する。東京の地下に広がる基地を初めて目の当たりにした洋はその大きさに驚愕しながらも、連れ去られた人々を救出するべく活動を開始する。探索の中、実験用の人間達を容赦なく抹殺していくナメクジンの凶行を目撃し、怒りを新たにした洋はついに労働人間が閉じ込められている牢屋に到達、自分のことと事情を説明し、必ず助けると約束する。しかしそのためにアリコマンドに正体がばれてしまった洋は基地の一角に閉じ込められてしまう。ライダーに変身することでその窮地を脱した洋は通風孔に侵入し、敵の監視を欺くことにする。 通風孔を使っての移動の最中に改造手術室を見つけた洋は降りてみるが、そこにはナメクジンが待ち受けていた。変身ポーズを構える洋にNO液を振り掛けるナメクジン。NO液によって変身ベルトのトルネードを固められた洋は風車を回転させることが出来ず、変身不能の危機に陥ってしまう。何とかナメクジンの追撃はかわした洋だが、液を剥がすことは出来ない。それでも洋は労働人間達の救出を開始、通風孔を伝ってみんなを脱出させ、さらに基地内の電気配線に仕掛けを施した。だがナメクジンも遂に通風孔のことに気づき、脱出したのもつかの間、洋達はアリコマンドの迎撃を受ける。みんなを逃がしたものの変身できない洋はかつてない窮地に陥り、そして遂に高所から投擲されてしまう。だが落下の際の強烈な風圧でベルトについたNO液が剥がれ、それによって風車の回転を可能とした洋は変身し、セイリングジャンプで危機を回避した。 意外な強敵であるナメクジンに苦戦するものの、やはり真の力はライダーの方が数段上であった。スカイキックを満身に受けて絶命する怪人。家に帰ってくることがで来た浩夫は公夫を抱きしめ、自分達を助けてくれた仮面ライダーに感謝した。そしてネオショッカーという組織の強大さを知ったライダーは、その壊滅により一層の執念を燃やすのであった。 (解説)歴代ライダーシリーズでは初めて敵組織の内部を本格的に描いた話となりました。終始舞台が敵基地の中という限定空間に設定された関係上、必然的に本編全体を緊張感が取り巻いています。またセットとロケによるカットを巧みに融合させた演出の冴も忘れてならない事項でしょう。その割にはゼネラルモンスターがあまり出てこないのが残念と言えば残念ですが、まあこれは大目に見てあげましょう。そして同時に「変身不能」という、これまた魅惑的な図式を用意して、後半部分はこちらの描写に比重を置くなど、構成上のバランスも非常に良く取れています。結果的にスカイは路線変更するわけですが、第1クールにおいてこのような秀作をいくつも作り上げたことで、シリーズ全体の土壌を築き上げたという事実も忘れてはならないでしょう。 (トピックス) ・冒頭、ナメクジンはサンタクロースに変装して人間の目を欺く。 ・アリコマンドが基地に入る時、カードリーダーを利用している。 ・スカイキックは9話に続いて大旋回バージョン。 (今週の飛田今太) 今回は冒頭に登場。ナメクジンによって溶かされた人間を物陰から目撃し、ナメクジンがいなくなった後に姿を見せて「みみみみみ、見た〜〜!溶けた!」と叫んでから気絶する。 アリジゴクジン東京爆発3時間前 脚本:伊上勝、監督:田口勝彦 | 新型の平気であるプラスアルファ爆弾の性能をテストするネオショッカー。水爆にも匹敵するその威力は実験に使用した島を一瞬で壊滅させた。ゼネラルモンスターはこれを東京で使用する作戦を立て、アリジゴクジンがその任につく。開発者である今井博士はその計画には反対するがアリジゴクジンに折檻を受け、ついに起爆スイッチを入れてしまう。爆発するのは3時間後。怪人は邪魔に入るかもしれないライダーを牽制するべく、秘密裏に爆弾を所定の位置に運ぶ。 | しかし以前からネオショッカーに協力を強制されていた今井博士はネオショッカーを脱走し、なんとか爆弾の脅威を世間に公表しようとする。しかしどこへ逃げてもネオショッカーの追撃の手が迫り、警察に助けを求めてもそこにいたのは警官に扮したアリコマンドだった。偶然通りかかった洋は博士からその事を聞かされ、博士を助けようとするが博士は銃弾を受けて倒れてしまう。洋はライダーに変身してアリコマンドを撃退し、博士から爆弾の存在とその威力を聞いて慄然とする。会長に博士の身を任せたライダーは博士の言葉通りに設置場所である東京タワーに向かおうとするが、アリジゴクジンの一団がそこを急襲する。巨大なアリ地獄を形成して進行を阻まんとする怪人だが、寸出のところでライダーは脱出、東京タワーに向かう。しかしタワーには爆弾はなかった。ネオショッカーは秘密が漏れることを予見して設置場所を変更していたのだ。頼みの綱の今井博士はいまだ意識不明であり、各員に焦燥の色が浮かぶ。 ライダーは空から爆弾の設置場所らしきを見つけ出すも、そこもまた怪人によって作られた罠であり、その罠こそ脱出したものの手がかりのない状況に焦るライダー。そんな中、洋は博士の意識が戻ったとの連絡を受けた。早速病院に向かう洋だが、その通信を盗聴していたアリコマンドが先に病院を襲う。しかしその行動は既に読まれており、博士は別室に移されていた。駆けつけたライダーによってアリコマンドは撃退され、意識を取り戻した博士から、爆弾は起動すると特定の周波数の音波を発することを聞かされる。レーダー触覚でその位置を探知したライダーはスカイターボで急行する。 進路を阻むオートバイ部隊を撃退し、アリジゴクジンとの最終決戦に臨むライダー。作戦完遂のために死さえも辞さない決意の怪人の猛攻にライダーは苦戦するが、アリ地獄を作った一瞬のスキをついて反撃、スカイキックを放って怪人を倒した。現場に駆けつけた仲間達と共に爆弾の設置場所へ向かうライダー。爆破時間が迫る中、爆弾の解体が始まる。そうする間にも刻一刻と爆破時間が迫ってくるが、残り一分という瀬戸際でついに爆弾の解体が完了した。仲間は東京が救われたことを手を取り合って喜び、ライダーは夕陽の中をスカイターボで去っていくのであった。 (解説)敵がいくつものフェイクを準備しているかと思えば、味方側も敵を騙したりして、結構な駆け引きが繰り広げられるのが今話の特徴です。レギュラーメンバーの焦る描写を随所に挿入して緊迫感を煽っているところも評価できます。反面、本編の大部分を探索シーンに費やしてしまったために、バイクアクションの見せ場はあるものの、アクション自体はおとなしいものになってしまっているのが残念でした。セイリングジャンプも今話以降使用されないことを考えると、もう少し見せ場があっても良かったのではないかと思いますね。 (トピックス) ・洋の変身演出が変化、おなじみの残像演出が入る。この頃はベルトの風車が回転したシーンの後も残像演出が入るなど、後期の定番パターンと若干異なる。 ・今井の入院した病院は「東西病院」。 ・スカイキックは12話に続いて大旋回バージョン。 ・爆弾は起動すると1500Hzの周波数の音波を出す。 ・爆弾は「船の科学館」の方角にあった。 ・怪人が倒される際に青く光って消滅するパターンは今回が最後。 (今週の飛田今太) 今回は登場なし。さすがに内容が内容だけに登場しようがなかったか。 ハエジゴクジン仮面ライダー危機一髪 脚本:伊上勝、監督:山田稔 | お正月。いつものメンバーは新年の挨拶をしようとハングライダークラブに駆けつけるが、中には置き手紙が残されていた。なんと会長はネオショッカー対策委員会に参加するため、海外へ旅立ってしまったと言うのだ。手紙には最後に「ブランカ」という喫茶店のマスターである谷源次郎という人物を訪ねるようにと記してあった。洋がブランカに行ってみるとそこの従業員の沼からまた手紙を渡された。それには富士急ハイランドでネオショッカーの動きがあるので来て欲しいと書かれていた。谷という人物に不審を感じながらも富士急ハイランドに向かう洋。 | 到着した洋はこちらを見つめる謎のサングラスの男を見つける。洋が後を追うと、相手はサングラスをとって素顔を見せた。彼こそが谷源次郎であり、洋の先輩でもあった人物だったのだ。彼は妻子をネオショッカーに殺されたために名前も変え、ネオショッカーを倒すために戦っているのだと言う。志度会長とも知己の間柄で、会長から洋のこと、そして仮面ライダーのことも聞かされていた。ネオショッカー壊滅のため、共に戦うことを誓い合う二人。その頃富士急ハイランド近くのアジトではハエジゴクジンの指揮の下、猛毒散布作戦が着々と進行していた。怪人の体内から生成されるジゴク液を元に猛毒細菌・ドクダーを作り出し、それを風船の中に入れて散布し、東京上空で破裂させて毒をばら撒こうと言うのだ。 ところが遊園地に来ていた親子が実験用の風船を手に入れてしまったため、怪人は巨大な植物に化身して口を封じようとする。そこに駆けつけた洋はライダーに変身し、富士急ハイランドを舞台に凄絶な死闘を展開する。しかしライダーパワーを計算して作られた改造人間であるハエジゴクジンも一歩も引かず、作戦遂行のために自ら姿を消す。その後みどり達も遊園地に駆けつけ、みんなは独自にネオショッカーを探すことにしたが、今度はシゲル達が例の風船を見つけてしまう。証拠隠滅のために風船を割るものの、一緒についている誘導装置の存在に気づいた洋を抹殺するため、怪人は富士の風穴に来るようにと洋を誘い込む。洋は罠と知りつつ急行するが、風穴に到着する前にライダーは待ち伏せを受け、セットしてあった地雷の爆発を受けて、瓦礫の中に埋まってしまう。 さらに遊園地で遊んでいた谷やみどり達も捕らえ、怪人はライダーは死んだとうそぶく。怪人は人質の処刑の前にドクダーを散布しようとするが、瓦礫に埋まってしまったライダーはパワーを全開にして脱出、キックを使ってアジトに乱入する。人質を救出したライダーは怪人との最終決戦に臨み、スカイキックでついにこれを撃退する。戦いは終わり、仲間となった記念にと、谷はみんなにたくさんのデザートをご馳走するのであった。 (解説)第1クールも終了し、今話から徐々にスカイの路線変更が始まっていくことになります。谷源次郎の登場、歴代BGMの流用、アクションシーンの増加など、その変化は既に随所に現れています。ストーリーとしては、スカイの復活シーンが「ライダーパワーの計算違い」で済んでしまうのはご都合主義ですが、構成自体はさほど矛盾している点もなく、前半のアクションは遊園地の遊具を使った立体的なもの、クライマックスには王道的なアクションシーンを配置し、話の中でメリハリをつけることに成功しています。 (トピックス) ・今話より流用BGMの使用が始まる。後の歴代ライダー共演のための伏線だったか。 ・ハエジゴクジンとの初戦時、M27の変則的な使用が為される。曲の途中に右音声の部分だけが挿入され、間奏のような役割を果たしている。 ・スケートリンクでみどり達を追いかけるアリコマンドは、きちんとスケート靴を履いている。 (今週の飛田今太) 今回は二度登場。Aパートでの戦いでは例によって戦いを撮影するが、大時計の回転する長針に頭をぶつけて気絶。Bパートではスケートリンク場で危なげな様子でスケートをしているが、みどり達を追いかけるアリコマンドにぶつかってバランスを崩し、ひっくり返る。 恐怖アオカビジンの東京大地震 脚本:平山公夫、監督:山田稔 | 新たに誕生した改造人間・アオカビジン。怪人の持つアオカビはあらゆるものを腐食させ溶解する能力があるので、専用のカプセルに入って移動するほどだ。アオカビジンの使命はそのカビを使って東京の地盤を溶かし、関東大地震を引き起こすことである。そして必ず邪魔になるであろう仮面ライダーのパワーを計算に入れて作られた怪人は、打倒ライダーにも絶対の自信を見せる。 | 関東では地震が頻発し、洋や谷もその地震を怪しみ始めた。洋は地震研究所の岡田博士に会って地震の情報を聞き、通常なら地震が起こりえない地層で地震が起きているということを聞いて、ネオショッカーへの疑念を持つ。洋が周囲を警戒していることを知ったアオカビジンは陽動作戦として町にカビをばら撒き、壊滅的な被害を与える。同じく調査に出ていた沼やユミもその混乱に慌てるばかりだ。谷もみどりと共に周囲をパトロールするが、地震による地割れのために進むことが出来なくなったので引き返そうとする。しかしその地割れの中からアオカビジンが現れる。恐怖する二人だが谷が投げつけた石油タンクから漏れた石油に火がつくと、怪人は一目散に逃げてしまった。 洋もまた地割れの中から出現した怪人と遭遇し、ライダーとなって応戦するも、変幻自在のカビ攻撃に苦戦してしまい、辛くも撃退に成功する。一方地震研究所の面々は実地調査を開始していたが、事を隠密裏に運ぶために怪人は博士達の口を封じ、その最期を偶然見取った洋は怪人への怒りを新たにする。さらに怪人は大地震発生までの時間稼ぎをするべく洋を誘導、洋もライダーに変身して、怪人とライダーとの凄絶なバイクチェイスが展開する。罠にかかって地割れに落とされてしまうも、スカイターボの垂直移動能力を駆使して脱出を果たすライダー。 アオカビジン相手に善戦するライダーだが、自分の体にまとわりついたカビを見て驚愕する。アオカビジンによってつけられたカビにかかると、改造人間であるライダーの体さえも溶かしてしまうのだ。戦闘不能に陥ったライダーを尻目に悠々とその場を立ち去ろうとするアオカビジン。しかしそこに谷が石油入りのドラム缶を持って現れた。谷から怪人の弱点が火であることを知らされたライダーは、石油缶が破壊されることで生まれた火の中に怪人と共に突入、体についたカビを払拭し、さらに怪人を戦意喪失させることに成功する。そして必殺のスカイキックを浴びて怪人は滅んだ。同時にカビも滅んで大地震は未然に防がれ、ライダーは東京を守りぬいたのであった。 (解説)今話も13話と同様に東京壊滅を目的としたスペクタクル編となるはずだったのですが、やはりそれに使用するのがカビだっただけあって?ちょっと13話よりは緊迫感にかけてしまいました。その代わり中盤に挿入された町の破壊シーンには力が入っており、中盤の見せ場ともなっています。バイクチェイスも様々なカメラワークを駆使して躍動感溢れるものになっており、シリーズ中を見ても屈指の出来栄えになっています。しかし肝心の弱点判明シーンがどうもねえ…。いくら何でも自分から「火は嫌いなんだー!」と叫ぶことはないだろう。あれじゃただのお間抜けさんだよ。地震を防ぐことが出来た理由もよく考えると不明なのですが、これは怪人を倒すと同時にカビも滅んだと考えるのが妥当でしょう。 (トピックス) ・ミチは今話が最後の登場。退場理由についてはまったく語られない。 ・アオカビジンは誕生してすぐ、試しということでカビをアリコマンドにぶつける。こういう描写はよくあるが、アリコマンドにしてみればいい迷惑だ(笑)。 (今週の飛田今太) カビに襲われて溶けていくマンションの中に登場。みんなが逃げる中、一人だけ何故か屋上に逃げ、さらに屋上の一番上にまでハシゴで登って逃げるが、そこにもカビが近づいてきたので結局飛び降りる羽目になってしまう。普通は助からないはずだが、次の話で平然と登場していることを考えると無事だったらしい。すごい奴だ。 不死身のゴキブリジンGモンスターの正体は? 脚本:伊上勝、監督:山田稔 | ブランカの中でゴキブリを探すシゲル。洋が話を聞くと、生きたゴキブリを一匹500円で買い取ってくれるのだと言う。早速洋と谷が調査に言ってみるが、受付の男性も詳しいことはわからず、ただどこからか来るトラックにゴキブリを積んでいるということだけはわかった。 | その頃ネオショッカーアジトでは、ゼネラルモンスターが大首領からの贈り物・赤い義眼を受け取っていた。これは失敗を繰り返した「最後通告」の証なのだ。進退窮まったゼネラルモンスターは命に代えても仮面ライダーを倒すことを宣言する。ゼネラルモンスターはネオショッカー科学陣のプロフェッサー・ドクの下に赴いた。彼はライダーパワーを計算し、ライダーの必殺技であるスカイキックに耐えることができる強力な改造人間・ゴキブリジンを制作していたのだ。スカイキックのパワーを模したバズーカ砲を浴びても微動だにしない怪人は自信を持って「ゴキブリ作戦」の実行を開始する。それは改造した殺人ゴキブリを日本中に放ち、人間達を抹殺しようというものであった。 住宅街を高速で移動する怪人を見かけた洋は後を追うが見失ってしまう。怪人はその周辺に「溶かしゴキブリ」をばら撒き、家に侵入したゴキブリは人間を溶かして被害を出していった。洋は怪人を追い詰めてライダーに変身するが、ゴキブリジンには必殺のスカイキックが通用しなかった。必殺技が通じないライダーは劣勢に追い込まれ、辛くも戦線離脱を果たす。 ゴキブリによる被害は次第に広がっていき、焦燥感にかられる洋。ユミからの連絡を受けた洋はゴキブリを運んでいくトラックの後をつけ、とある廃墟に到着する。そこの地下にはゴキブリジンのアジトがあり、隠しカメラで洋が来たことを見通していた怪人は洋を罠にかけ、爆発ゴキブリの洗礼を浴びせる。しかしそれをライダーに変身することで耐えぬいた洋はたくさんのゴキブリごとアジトを破壊、アリコマンドとの乱戦に突入する。しかし何度スカイキックを放ってもゴキブリジンには通用せず、またもライダーは窮地に陥ってしまう。だが二人の戦いの最中、突如アリコマンドを引き連れた謎の改造人間・ヤモリジンが姿を見せた。ヤモリジンはライダー抹殺のために仲間であるゴキブリジンさえも犠牲にしようとするがすぐに姿を消してしまう。そしてライダーは戦いの最中、ゴキブリジンが装着しているマントの力でキックを弾いていることを看破、怪人の体に直接攻撃を叩き込み、最後にスカイキックを受けた怪人は断末魔の悲鳴を残して爆死した。 戦いを終えその場を立ち去ろうとするライダーだが、先ほどの怪人・ヤモリジンの迎撃を受ける。怪人の声に聞き覚えがあるライダーだったが、果たして怪人の招待はゼネラルモンスターであった。ネオショッカーの大幹部もまた正体は改造人間だったのだ。ゼネラルモンスターはライダーに宣戦を布告し、不気味な高笑いを残してその場を去った。かつてない激闘の幕開けはすぐそこに迫っている…! (解説)今話はストーリー自体は極めて平凡なのですが、そんな風に油断して見ていると、最後で意外な登場人物が出てきてちょっと得した気分にさせられます。ただ今回はゼネラルモンスター決戦編の前編なのですが、それにしてはいまいち盛り上がりに欠けますね。やはり敵であるゴキブリジンそのものがダメなんでしょう。最初こそスカイキックを跳ね返す強敵として描かれていたもののそれはマントのおかげで、本人は普通の怪人だったというショーもないオチが今話の面白さを下げてしまっていますね。アリコマンドの乱戦シーンをスローで表現するのも、今話に限っては冗長すぎるような気がして個人的には好きになれません。 さて、決意を固めて出陣したゼネラルモンスター=ヤモリジンと筑波洋=スカイライダーの最後の戦いの時が迫る!次回必見(笑)。 (トピックス) ・オープニング画面がちょっと変更。「仮面ライダー・筑波洋」のテロップのバックに入る「ハングライダーで空を飛ぶ洋」の画面が変更されている。 ・洋たちはゴキブリ買取業者に質問する際、新聞社の人間とウソをつく。 ・殺人ゴキブリの種類は溶かしゴキブリ、爆弾ゴキブリなどがある。 ・序盤戦で怪人がアリコマンドを招聘する時、怪人が回転しつつ「ゴ、キ、ブ、リ」と移動し、その一言ごとにアリコマンドが現れる。最後の5人目は回転するだけで何も言わず。 ・ゴキブリの被害を受けた家は12件、人は30人で、その周辺一帯はゴキブリ退治で大さわぎらしい。 ・調査から戻ってきたみどりにはコーヒーを出し惜しみする谷だが、洋が戻ってくると自分からコーヒーを出すように指示する。あまりの態度の違いに苦笑いする沼とみどり。 (今週の飛田今太) 今回が最後の登場である(笑)。ゴキブリ買取業者の列に並んで「五匹捕まえたから2500円」と言って喜び、洋たちが並ばないで中に入るのを見て、「並ばなあかんて」と注意する。その後買取をしてもらおうとするが、ゴキブリが全部死んでいたので一匹200円に値下げされてしまい、「そんな殺生な」と呟く。 |