スカイライダーストーリー紹介
25話〜33話


重いぞ!重いぞ!50トンの赤ちゃん   脚本:江連卓、監督:奥中惇夫
 雨中を帰宅する洋は陣痛で苦しんでいる一人の妊婦を助けた。その人が心配な洋は一緒に病院までいくことにし、無事に赤ちゃんが生まれた事を知って安心する。看護婦に父親と勘違いされて慌てる洋だが、とりあえずブランカに戻って谷達にも協力してもらい、オムツやミルクなどを一通り揃えて病院に戻る。だが病院ではなんと赤ん坊の母親が姿を消してしまっており、洋宛ての置き手紙にはエルザという自分の名前とボンゴと言う赤ん坊の名前が書かれていた。
 洋は急いでエルザの後を追うが、そんな洋を謎の巨大な岩が急襲する。巧みなバイク操縦技術を生かしてその岩からは逃れる事に成功したが、エルザは見失ってしまった。さらにその岩は改造人間・ゾウガメロンへと変身していった。
 しかたなく洋はボンゴを育てる事にし、かいがいしくボンゴの世話をする。しかしボンゴは常人をはるかに上回る成長力を持ち、わずかな期間で赤ん坊から子供ほどの大きさにまで成長してしまった。その様子を見てナオコやアキは気味悪がるが、それでも洋はボンゴの世話をする。その一方でネオショッカーアジト内では、ゾウガメロンが作戦の順調な進行を魔神提督に報告していた。
 ボンゴは次第に暴れだすようになってしまい、しかもその力も普通の子供のそれを遥かに上回るものになっていた。その場は洋が買ってきたハーモニカの音色を聞いて静まるが、外で一人で遊んでいるボンゴの元に、人間態のゾウガメロンが現れる。実はボンゴはゾウガメロンの子供であり、洋に肩車をしてもらったらそのまま首を絞め、殺してしまうという作戦を遂行していたのだ。人間らしい優しさを持つが故に、例え怪人であっても情の移ったボンゴを攻撃する事は出来ないと踏んだ、怪人の周到な作戦である。
 だがさすがに谷も洋も、ボンゴが怪人ではないかと言う事には気づいていた。しかしそれでも子供であるために手にかけることは出来ない洋は、強硬論を唱える谷と対立してしまう。そんな時、沼が洋の下にエルザから届けられたと言う手紙を持ってきた。それを読んだ洋は罠と知りつつ、エルザにボンゴを返すために落ち合う場所へと向かう。
 目的地に到着した洋はボンゴをバイクに残したまま一人で乗り込んでいくが、その隙にアリコマンドがバイクに仕掛けを施した。エルザの居場所を聞き出した洋がバイクを発進させようとすると、突然バイクが爆発して運転できなくなってしまった。更にボンゴはケガをしてしまい、やむを得ず洋は背負っていく事にする。
 目的の場所が近くなったところで、ボンゴは突然肩車をして欲しいと言い出した。しかたなく洋が肩車をするやいなやボンゴはどんどん重くなり、ついには怪人の正体を現した。そこに現れるゾウガメロンとエルザ。エルザはボンゴに母親としての愛情を持っているようだが、子供を道具としか扱わない怪人はさらに自分も圧し掛かり、洋を潰そうとする。駆けつけた谷にもどうする事も出来ないが、偶然持っていたハーモニカを谷は吹き始める。その音色を聞いてボンゴの頭に蘇ってくる洋と暮らした日々、そして母への想い。ボンゴはゾウガメロンを弾き飛ばして洋からも降りるが、それに怒った怪人は巨大な岩に化身してボンゴごと洋を潰そうとする。ボンゴを庇って駆けつけたエルザごとボンゴは潰され、母に抱かれながらボンゴは息絶えた。
 自分の子供を暗殺の道具に使う卑劣な怪人にかつてない怒りを見せる洋は変身し、矢継ぎ早の攻撃で怪人を翻弄し、怒りのスカイキックで怪人を葬り去った。
 ボンゴとエルザの墓前でハーモニカを奏でる洋。その目には涙がうっすらと浮かんでいるのであった。  

 (解説)どことなく民話的な世界観を持つ今話ですが、「心優しい主人公」・筑波洋の設定を上手に生かした中期の快作だと思います。展開自体は極めてオーソドックスで新鮮味はないのですが、前半での洋とボンゴのシーンは、洋の素朴さも相まって強い印象を残し、そのために終盤の洋の怒りにも感情移入しやすくなっています。そして霊前でハーモニカを吹きながら涙を流す洋。元来仮面ライダーは悲しみの涙を仮面の下に隠して戦う戦士ですから、こういったシーンはテーマに沿って考えるとイレギュラーなのかもしれませんが、歴代中で一番純粋な心を持っている洋であればこそ許される名シーンだと思います。同時に谷を使って「怪人を倒す」という現実も描いている所がうまいですね。こちらの方のテーマは決着がついてないようにも見えますが(笑)。
 (トピックス)
 ・作品紹介文でも書いたが、冒頭は雨が降っている。作品中で雨が降っているのは今話だけ?
 ・今話の元ネタはもしかしたら「ウルトラマンレオ」でも使われた「葛の葉狐」かもしれない。
 ・洋はハムスターを飼っているらしく、しかも赤ちゃんの話を聞いて谷が「ハムスターの赤ちゃんか」と言っているところから、つがいで飼っているようである。
 ・5日間でボンゴは子供の大きさにまで成長した。洋の事をいつまでも「ママ」と呼んでいる。
 ・今話より劇場用BGMの使用が開始されている。
3人ライダー対ネオショッカーの学校要塞   脚本:山崎久、監督:奥中惇夫
 野外活動で昆虫採集をしている小学生達。しかし大きな蛾が現れたかと思うと、その鱗粉を浴びた子供達が次々に倒れていった。引率の遠藤先生も倒れてしまい、そこへ姿を現す怪人・ドクガンバ。先程の蛾の正体はこの怪人であり、鱗粉毒をばら撒いて伝染病を蔓延させていたのだ。しかしそんな様子を、みんなから離れていたために被害を受ける事のなかった義雄少年が見つめていた。
 衛生所の人間によって子供たちは学校に運ばれてくるが、教師たちが呼んだ救急隊員も感染してしまい、衛生所は警察に頼んで学校を隔離施設に指定してしまう。一方の義雄は友達のシゲルから聞いたネオショッカーの仕業と考えて交番に駆け込むが、そこの老巡査はまったく取り合ってくれない。それでもブランカに電話する事で、早速洋は交番へと向かう。だが巡査が学校に電話をかけても何の異常もないと言い返される。それもそのはずで、実は衛生所の人間達はアリコマンドだったのだ。伝染病を蔓延させる事で東京各地の学校を隔離し、その隙に乗じてドクガ大砲を設置、一斉に発射して東京中に病気を撒き散らそうというのだ。
 義雄から話を聞いた洋が現場に急行するとアリコマンドの迎撃を受け、洋はライダーに変身して応戦する。しかし鉄球を自在に操るドクガンバの攻撃に翻弄され、岩石の中にうずめられた挙句に岩石ごと爆破されてしまう。安心して去るドクガンバだが、洋はダメージこそ受けたものの健在であった。だがその間にも怪人は各地の学校に鱗粉毒をばら撒き、学校を閉鎖させた後に大砲を移送していた。
 学校に入れない義雄はシゲルと合流し、義雄しか知らない秘密の抜け道を通って学校の中に侵入する。そこで二人が見たものはネオショッカーによって体育館に閉じ込められたままの先生や子供たちと、怪人の持っている解毒剤だった。二人はアリコマンドに見つかってしまうが駆けつけた洋に救出される。二人から解毒剤の事を聞いた洋は何とか手に入れようと善戦するが、怪人から作戦の全貌を聞かされて驚愕する。いかにスカイライダーと言えど、東京各地の小学校を今から回って大砲を破壊するのは不可能であった。それでも変身して戦うスカイ。
 だがそんなスカイを支援するため、ライダーマンと仮面ライダーXが日本に帰国、各地の小学校を回って大砲を破壊していった。そしてスカイの下に駆けつけた二人ライダーは協力して最後の大砲を破壊し、スカイも鉄球の鎖を逆手にとって怪人を振り回し、前後不覚に陥った所で解毒剤を奪い、スカイキックで止めをさした。それぞれの健闘を称え合う3人の仮面ライダー。
 事件は解決し、ブランカで楽しい一時を過ごす洋。しかし、ネオショッカーの大攻勢はまさにこれから始まろうとしていた…!  

 (解説)ストロンガーやV3に続き、今度はライダーマンとXライダーが登場です。この時期の客演編は後々のものに比べると、まだ出てくる理由に説得力がありますね(笑)。やりようによっては二部構成の大作に化けたような感じがしなくもないですが、それはさすがに贔屓目でしょう。今話は全体的にテンポよく話が進んでいき、スカイらしからぬ?軽快なアクションを楽しむ事が出来ます。Xとライダーマンのアクションもそれぞれの個性を存分に発揮しており、特にライダーマンは「V3」時よりも強いのではないかと言われるくらいのカッコいいアクションを展開させてくれます。それに対抗してか、怪人を振り回すようなスカイのパワフルなアクションも見所ですね。冒頭での学校閉鎖のシーンもネオショッカーの強大さを示すと言う点では今までにない演出で良かったです。そして謎を残したままのラストの幕引き。一体来週は何が起きるというのか?次回必見(笑)。
 (トピックス)
 ・老巡査、ネオショッカーという言葉を「おねしょ」と聞き間違える。
 ・義雄から電話を受けた時、シゲルはブランカにいる。ん?昼間じゃなかったか?学校はどうした?
 ・魔神提督曰く今回の作戦は「近代的」らしい。どこらへんが近代的なのか、解説希望(笑)。
 ・中盤でのアクションシーンでは、アリコマンドは忍者のように背景を模した布に隠れている。他にもスカイに縛り付けられて「それはないよ〜」と言ったり。鉄球の巻き添えを食らって「やられた〜!」と丁寧に説明してから倒れたりと、今話のアリコマンドはやけに目立っている(笑)。
 ・義雄の小学校は「桜ヶ丘小学校」。一所懸命をモットーにしている理科教師でもいるのか(笑)?
 ・ライダーマンはスイングアームを使っているが、「ロープアーム」と呼称している。
戦車と怪人U世部隊 8人ライダー勢ぞろい!   脚本:山崎久、監督:山田稔
 ネオショッカーの新兵器である特殊戦車が完成し、ヒルビランの指揮の下で主砲・バリチウム弾の試射が行われる事となった。街一つを焦土と化してしまうほどのバリチウム弾の威力に怪人は驚嘆するが、開発者でもある泉田は恐るべき威力に驚愕する。この大事件に当局も捜査を開始し、洋も独自に調査を開始した。
 戦車の完成を喜ぶ魔神提督だが、泉田が戦車の内部機構を破壊して脱走した事を知り、泉田の奪還をヒルビランに命じる。戦車の修理は開発者である泉田でなければ行う事が出来ないのだ。その泉田の娘であるカオリはシゲルと同じ学校に通っており、シゲルは洋に作ってもらった通信機を友達に見せびらかしていたが、突然学校にヒルが現れ、驚いたカオリは気絶してしまう。さらにその下校途中にアリコマンドに襲われるが、その時は洋に救出される。
 カオリから父親が行方不明であることを聞かされて不審がる洋。しかしカオリは既にネオショッカーを脱走した父からの手紙を受け取っており、落ち合い場所にシゲルと共に向かってしまう。束の間の再会を喜ぶ親子だが、そこを急襲するヒルビラン。駆けつけた洋も軽くあしらわれ、三人はネオショッカーにさらわれてしまった。そして泉田は娘を盾に取られ、子供達を助ける事を条件に戦車の修理を承諾する。
 その一方でネオショッカーでは怪人U世部隊の結成式が行われていた。そこに疾風の如き駿足で現れる改造人間・グランバザーミー。大首領直々の命で日本にやってきたと言う最強怪人はU世部隊のオオカミジンを相手に実力の一端を披露し、部隊長の座をヒルビランから奪い取ってしまう。戦車とU世部隊。2つの強大な力を得た魔神提督は日本征服を高らかに宣言した。
 シゲルは持っていた通信機を使って洋と連絡を取り、電波を逆探知する事で居場所を知った洋は急ぎ現場に向かうが、罠にかかって地下室に閉じ込められてしまった。さらに身動きも取れなくなり、溶解能力を持つヒルの洗礼を受けてしまう。さらには戦車の修理が完了してしまい、ネオショッカーの無差別攻撃が開始されてしまった。街はたちまち破壊されていく。
 用済みとなった泉田たち3人の処刑もすでに執行されようとしていたが、ヒルの溶解液を逆利用する事で罠から脱した洋はスカイに変身し、地下室を脱出して3人を救出する。
 スカイターボを駆って戦車の前に現れたスカイは強力な戦車を相手に善戦するが、それでも戦車の進行を止めることが出来ない。その時、高らかな爆音と共に伝説の戦士たち・7人の仮面ライダーが姿を現した!ここに集結した8人の仮面ライダーは各々の必殺技を持って戦車を攻撃、満身創痍となった戦車は最後には大回転スカイキックを浴びて爆発、同時に怪人も滅んでいった。シゲルは泉田親子に感謝され、初めての邂逅を果たした8人ライダーは固い決意の握手を交わす。
 だがそこに現れるグランバザーミー率いる怪人U世部隊。強力怪人軍団と8人ライダーとの決戦の日は近づく…!  

 (解説)ついに集結を果たした8人の仮面ライダー。今話の最大のトピックスはなんと言ってもこれに尽きるでしょう。声の担当がオリジナルじゃないとか、8人で戦車を袋叩きにする姿は情けないとかいろんな意見がありますが(笑)、とりあえずは8人全てが揃い、それぞれの得意技を披露する姿を見て素直にカッコいいと思うべきでしょう。同時に冒頭での街の消滅シーン、並々ならぬ実力を秘めたグランバザーミーの描写、ファンサービスの怪人U世部隊など、まさに盛りだくさんの内容です。ストーリー全体の流れも無理なく消化されており、通常の1話と考えてみても十分及第点でしょう。そして8人ライダーとU世部隊の対峙という最高の場面で幕引きを迎え、次回への持って行き方もまた抜群でした。これで来週を楽しみにしなかった人はいないでしょう(笑)。
 (トピックス)
 ・冒頭ではバリチウム弾で街一つ消滅させているが、それ以降ではそんなに大した破壊力は発揮されていない。恐らく冒頭のはエネルギーを臨界点にまで充填させた最大威力のものだったのではないか?
 ・シゲルがもらった通信機は靴の形をしている。
 ・泉田は外国で兵器の開発に従事していたらしい。恐らく海外でネオショッカーに拉致されたのだろう。
 ・子供を助けるという交換条件を持ち出した時、ヒルビランは「ネオショッカー、嘘つかない」と話す。これは恐らく「イン○ィ○ン、嘘つかない」のパロだと思われるが、誰が使っていたのか忘れてしまったんで、ご存知の方はご一報を(笑)。
 ・戦車の解体経過を列挙すると、最初に1号のライダーキック、アマゾンの大切断で大砲が切られ、2号、V3のキックで装甲破損、ライダーマンのロープアーム(これもスイングアーム)で機銃破損、ストロンガーの電ショック(エレクトロファイヤー)、Xのライドルスティックでキャタピラ破損、そして最後にスカイの大回転スカイキックで致命傷をくらい、大爆発。
8人ライダー友情の大特訓   脚本:山崎久、監督:山田稔
 U世部隊は無差別に大量の人間を拉致していた。仮面ライダー達がその行為を阻止しようとするが、現れたグランバザーミーの前には歴戦の勇士達でさえも歯が立たず、巧みに翻弄された挙句に逃げられてしまう。
 ネオショッカーは恐谷の地面を掘り進む事でマグマを流出させ、大噴火を起こして壊滅的な被害を与えようと画策していたのだ。そしてその作業人員をまかなうために人間を無差別に誘拐していたのである。しかし肝心の技術者が今までいなかったため、グランバザーミーはアフリカから帰ってきたばかりの石油採掘技術者である吉田に目をつける。吉田は子供たちの目の前でさらわれそうになるが、そこにライダーが駆けつける。しかしそこにもグランバザーミーが現れ、Xとスカイを手玉に取っているうちに吉田はさらわれてしまった。役に立たない人間をすぐに殺してしまうグランバザーミーに驚愕する吉田。
 U世部隊は再び誘拐活動を再開し、現れたグランバザーミーにスカイは果敢に挑むものの、その攻撃を受けてついに気を失ってしまう。錯綜する意識の中、洋は子供たちのためにも必ず勝たなければならない事を改めて自覚する。そしてそのために洋と7人ライダーが選択した方法は、洋=スカイライダーの特訓によるパワーアップだった。
 自分の決意をライダー達に話した洋は、7人ライダーと共に大特訓を開始する。7人ライダーと実戦さながらの特訓を受けて苦しむ洋だが、それでもその特訓に耐えぬき、ついにはライダー達のキックをはじき返すまでの強靭な肉体を得るに至った。特訓を終了し、改めて固い握手を交わす8人ライダー。その時7人ライダーの体からエネルギー電流が流れ、スカイライダーの体を変化させた!スカイは7人ライダーの協力を得て、パワーアップした姿となって生まれ変わったのである。
 スカイを先頭に恐谷へ向かう8人ライダー。一方の採掘現場ではマグマの流出臨界地点まで掘り進んでおり、グランバザーミーは吉田以下人間達と共に爆弾を使ってマグマを噴出させようとしていた。しかしそこに8人ライダーが現れ、グランバザーミーはU世部隊を率いて待ち伏せる。そして因縁の対決がついに開始された。
 7人ライダーの猛攻の前に完全に敗れ去るU世部隊。そしてグランバザーミーは新生スカイライダーと戦うが、強化されたスカイの実力はグランバザーミーを大きく上回っていた。大反転スカイキックで前後不覚に陥った所に3点ドロップをくらい、ついに最強怪人も爆発四散する。
 人々を救出してアジトを破壊した8人ライダーは、これからも世界中のネオショッカーと戦い抜く事を誓い合い、7人の仮面ライダーは再び旅立っていった。強化され、新必殺技を身につけたスカイライダーの新たな戦いがこれから始まろうとしている…。  

 (解説)スカイライダーのパワーアップ過程と、前話から続くU世部隊との決着など、話の骨子だけ見れば豪華この上ないのですが、あえて言わせてもらえばあまりにも盛り込みすぎたために、かえって全てにおいて消化不良になってしまっているような感じがしてしまいますね。前半での子供たちの描写も、子供に優しい主人公である洋の決意を描く上では重要だったと思う反面、ああいう蛇足的ドラマは思いっきり無視して、スカイのパワーアップのみを重視してくれれば良かったな…、などと二律背反な事を考えてしまったりもします。ただ終盤の大乱戦シーンはそう言った不満を吹っ飛ばす改心のシーンである事は言うまでもありません。今までやられているだけだったスカイがグランバザーミーに圧倒的な強さを見せるシーンはいつ見てもカッコいいですね。ヒーローのあるべき姿を垣間見る思いです。
 (トピックス)
 ・恐谷という場所は元々火山帯のようで、地震観測所が定期的に調べているらしい。
 ・スカイとXのキックを同時に食らっても大したダメージを受けないライダーマン。いつの間にそんなに強くなったんだ、アンタ(笑)?
 ・特訓の際、ストロンガーはどこからか持ってきた鉄球を使う。どことなくドクガンバが使っていたものに似ているが、流用か?
 ・同じく特訓のシーン、ハリケーンに乗っているV3はなぜか手袋が赤くなっている。これは深い理由などなく、単にスタッフが間違えていただけらしい。
 ・洋は電ショックのエネルギーを浴びて変身した。
初公開!強化スカイライダーの必殺技   脚本:土筆勉、監督:田中秀夫
 国立中央博物館で行われている古代エジプト秘宝の展覧会。見学に行ったシゲルは3200年前のミイラを見るが、そのミイラが動いているのを見て仰天する。しかしもちろん誰にも信じてもらえない。
 入場した子供たちはおまけとしてミイラの顔を模したお面をもらったが、その夜から奇怪な事件が発生した。そのお面が子供たちの顔にへばりつき、剥がれなくなってしまったのだ。病院にはお面が剥がれずに苦しむ子供たちがたくさん入院し、面が剥がれずに苦しむ子供とそんな子供を見て苦しむ親、双方の悲しみを目撃して怒りを覚える洋は、これがネオショッカーの仕業であると直感する。
 果たして洋の直感は当たっており、お面はネオショッカーの怪人・ヒカラビーノが作り出したマスクだった。このマスクは子供にのみ有効で、くっついたら最後、眼球に根を食い込ませて取れなくしてしまうのだ。しかもそれには博物館の館長までも一枚噛んでいた。その博物館へ、動くミイラの真偽を確かめようとシゲルが侵入すると、果たして怪人に襲われてしまう。駆けつけた洋も怪人の包帯攻撃に苦しめられるが、突如発生した地震に恐怖した怪人はその場を立ち去り、洋は何とか窮地を脱する。
 そして面をつけられた子供たちは次にヒカラビーノの命令通りに動き始め、大人たちを襲い始めた。大人が攻撃できない子供を使って破壊活動を行う。これこそが怪人の作戦だったのだ。子供ミイラの魔の手はブランカにも及び、谷と沼は先にナオコ達だけを逃がすが、そこに現れた怪人はなぜかアキに異常な執着を見せ、アキを連れ去ってしまう。駆けつけた洋はナオコから事情を聞き、単身博物館に乗り込んで魔神提督に宣戦布告する。
 一方ネオショッカーのアジトでは、怪人と怪人のかつての恋人に瓜二つであるアキとの結婚式が行われようとしていた。しかし捕らえられた谷と沼が生贄にされかかる寸前に洋が乱入し、洋は二人を救出し、ライダーに変身した。
 怪人はアキを操ってライダーを襲わせるのでライダーはアキを気絶させ、ヒカラビーノとの最終決戦に臨む。そして前戦からヒントを得てライダーは怪人の体液を残らず放出させ、力を喪失させた所にスカイスクリューキックを見舞い、怪人を滅ぼした。
 同時に子供たちのお面も剥がれ、人々に再び笑顔が戻るのであった。  

 (解説)うーん、前話までのノリが良かっただけに、よくわからない設定をぶち込んでしまっている今話で思いっきり肩透かしを食った感じがしてしまいますね。子供ミイラに関してはよく出来ていると思うんですが、肝心の怪人にまったく魅力を感じられないというのは致命的でしょう。名前からして大して強そうには見えないので、パワーアップを果たしたスカイの独立した話としての初陣の相手には少々役不足だったのではないかと。必殺技も結局一つしか出ませんでしたし。まあ歴代ライダー登場編までの中休みという事で強引に納得しましょう(笑)。
 (トピックス)
 ・展覧会の名前は正確には「古代エジプト秘宝館」。
 ・ヒカラビーノは地震を「大地の神の怒り」と考えており、そのために地震を恐れている。
 ・怪人の恋人だった女性の名前は「アラーカ」。
夢を食べる?アマゾンから来た不思議な少年   脚本:江連卓、監督:田中秀夫
 アキの弟のオサムが忘れ物をしたと言うので、アキと一緒に学校へと向かう洋。すると学校ではなんと、一人の少年が屋上から今しも飛び降りようとしていた。狼狽する群集を前に少年は飛び降り、慌てて洋も駆けつけるが、なんと少年は空中で一回転をしてから見事に着地した。その卓抜した能力に驚愕する洋。
 その少年は麻野夢太郎という名前で、アマゾンからやってきたオサムのクラスの転校生だった。ところが夢太郎は自分の座る席を勝手に選び出し、しかもその席に前から座っている少年が反対すると、突然机が宙に浮き始めた。実はこの少年は「念力少年」と呼ばれているほどの超能力少年だったのだ。そんな事もあって夢太郎はたちまち人気者になる。だが夢太郎から「夢を食べる動物」バクの事を聞かされて、気になったオサムは洋に聞いてみるが、実際はただの動物だと言う事を知って安心する。
 しかしその夜、夢太郎のクラスにいる子供たちに異変が起きた。謎の怪人が子供たちの夢を吸い、代わりに悪夢を見せ始めたのだ。しかもその怪人は夢太郎の姿へと化身し、チャイムの音をキーとして記憶しておくよう命じる。夜道で怪人と遭遇した洋と谷は、怪人が何を企んでいるのかを危惧する。
 果たしてその悪夢は現実にまで影響を及ぼし、チャイムの音をキーとして子供たちは暴れだすようになってしまった。オサムももちろん例外ではなく、洋が問いただしても答えてはくれない。いぶかしむ洋に谷は仮面ライダーアマゾンから送られてきたという資料を見せる。それには先日出会った怪人・オオバクロンのことが書かれており、夢を食べる怪人ということを知って洋も驚愕する。
 そのオオバクロンは魔神提督の前で、子供達を夢の世界から自由に操って暴れさせるという作戦を披露していた。そこへ洋が夢太郎を探索しているという知らせが入り、オオバクロンはライダー打倒を宣言する。怪人と相対した洋は変身するが、怪人の念力攻撃の前に思うように攻撃する事が出来ず、さらには毒液をかけられて身動きが取れないところに土砂を浴びせられて埋もれてしまう。
 一方の子供たちは夢太郎のかき鳴らすチャイムの音によって、尋常ならざる怪力を発揮するまでに至っていた。さらに夢太郎は土砂の中から脱出した洋を自分の誕生パーティーへと招待する。あまりにも大胆不敵な怪人の行動に谷も案じるが、洋には念力封じの秘策があった。
 誕生パーティーで子供達を操って洋を襲わせる夢太郎。しかし洋の攻撃で本性を現した怪人はさらに念力で攻撃しようとするが、変身した洋の念力返しライダースピンによって念力をはじかれてしまった。優位に立ったライダーはさらに毒液も絞り出して怪人の力を封じ、必殺稲妻空中落としで怪人に止めを刺す。
 後日、チャイムの音が鳴っても暴れない子供たちの様子を見て安堵する洋。事情を知らない子供たちは夢太郎がいなくなったことを不思議がるが、転校していったという先生の説明を聞いて納得するのであった。

 (解説)脚本家・江連卓氏十八番の「風の又三郎」ネタの今話ですが、あの話を元にしている割にはあまり幻想的な雰囲気はありませんね。と言うか皆無(笑)。夢を用いて子供を操ると言うのはなかなか面白いと思うのですが、問題なのは「子供を操って大人を攻撃する」という作戦内容が、物の見事に前話とかぶってしまっている事ですね。そのために作戦自体に新鮮味がなくなってしまっています。また、夢太郎の正体も視聴者にはかなり早い段階でわからせてしまっており、ちょっとこれも残念という気がしなくもありません。念力に風力で対抗するなどと言うムチャクチャな展開ではありますが、ラストの静かなクロージングに免じて大目に見たいところです。
 (トピックス)
 ・洋の解説によると、本物のバクはマレー、ジャワ、スマトラ、南米に住んでいて、草木や小動物を食べているらしい。博識だな。
 ・アマゾンから送られてきたのは紙資料。いくらアマゾンと言えど、国際郵便くらいは出せるようになっているという事か。それとも日本に送る予定だったネオショッカーの資料を強奪した?
 ・その資料には「アルゼンチンやメキシコ等のジュニアスクールの生徒達に不信と憎しみを広げ、大人も巻き込んだ」と書かれている。
 ・オオバクロン、飲み物を鼻でそのまま飲んでいる。
 ・魔神提督、今回だけなぜか「閣下」と呼ばれている。
 ・スカイはアリコマンドの一人に「人体二つ折り」をかました。オイオイ、V3=宮内洋のマネか(わからない人は「助け人走る」29話をチェック)?
走れXライダー!筑波洋よ死ぬな!!   脚本:江連卓、監督:山田稔
 学習塾に通っているナオコの弟・タケシは、そこの講師で「鬼」とあだ名されている鬼島先生から今日も厳しい愛のムチを受けていた。タケシやその友達もさすがにウンザリし、タケシの提案で友達の三郎がいる魔人峠へとでかける事にした。
 だがその魔人峠では、ネオショッカーが大首領に捧げるための黄金像を建設していた。村人は作業人員としてかりだされており、さらに魔神提督は鬼島に化けていた怪人・トリカブトロンに連絡を取っていた。実はタケシ達を魔人峠に向かわせると言うのも、生贄を集めるための怪人の策略だったのである。
 夜になってタケシ達が家にもどってこないことを聞かされた洋は急いで探しに行くが、突然トリカブトロンの迎撃を受ける。ライダーに変身してその場をやり過ごすも、ついに子供達を見つけることは出来なかった。タケシ達は魔人峠に向かうバスに乗っていたが、その中には鬼島の姿もあった。一方洋はナオコ達から魔人峠の事を聞かされ、一路魔人峠へと向かう。
 翌日、峠についた子供たちは三郎の歓迎を受け、沢遊びにこうじることになる。洋も遅れて到着したが、突然何物かに攻撃を受けてしまう。しかしそれは敵ではなく、先輩である神敬介のものだった。敬介は村人が忽然と姿を消してしまった事を案じてこの村にやってきていたのだ。そんな二人のそばを白馬に乗って駆け抜ける改造人間。打倒仮面ライダーのために招聘されたのであろう怪人を見据える洋。
 トリカブトロンは生贄が無事に到着した事を報告するが、魔神提督からライダー打倒は新たにやってきた怪人・黄金ジャガーに任せると聞かされて怒り出す。その場は黄金ジャガーにやり込められたものの、まだ野心を失わない怪人は洋と敬介が潜入した事を聞いて出動する。その一方でトリカブトロンは生贄として決まっていた三郎の姉・ユキコを丁重に扱うように命じていた。
 元気のない三郎を心配するタケシ。それもそのはずで、三郎は父と姉を助けてもらう代わりに、頃合いを見計らって怪人を呼び寄せるように命令されていたのだ。合図の狼煙を目撃し、現場に急行する洋と敬介。そしてタケシ達の下にはトリカブトロンが現れ、子供たちは捕まりそうになってしまう。そこに駆けつけた洋は変身して子供達を救おうとするが、現れた黄金ジャガーに阻止されてしまい、子供たちも連れ去られてしまう。
 幹部怪人である黄金ジャガーはスカイに一対一の尋常な勝負を望み、スカイもそれに答えて戦いを開始する。条件付の戦いなので敬介も手を出す事が出来ないが、その影では隙を見てスカイを攻撃しようとするトリカブトロンが弓を構えていた。両者の対決は実力伯仲だったが、黄金ジャガーの槍攻撃の前にスカイキックも封じられ、スカイはつり橋に宙づり状態になってしまう。そしてこの機を逃さずトリカブトロンの毒矢がスカイに向かって放たれた!
 矢はスカイの体に突き刺さり、苦悶の叫びをあげながら谷底ヘ落下していくスカイ。それを見た敬介も仮面ライダーXに変身し、急いで谷底に飛び込んだ。スカイライダーの生死は?  

 (解説)今回から歴代ライダー登場編が始まります。その先陣を切って登場したのは神敬介・仮面ライダーXですが、登場シーンは5秒程度なのでファンには残念な結果になってしまったと思います(笑)。でもこの作品の主役はあくまでスカイなわけですから、この程度の出番でもある意味良いのかもしれません。次回はもっと出番があるわけですし。今回は舞台設定が山奥になっているだけあって場面転換にもメリハリがついていて、見た目も色彩豊かな楽しいものになっています。夜、早朝、昼間と時間ごとに情景が変化していく所もなかなかに見栄えがありますね。
 (トピックス)
 ・今回もタイトルバックが青である。と言っても実に9話以来の事であるが。
 ・タケシの友達曰く、「三郎はタケシの友達だから霊感が強い」らしい。うーむ、すごい理屈。
 ・ちなみにタケシの友だちの名前はススム、ケンイチ、オサム。
 ・谷底にスカイが落下した時、「空飛べよ!」とツッこむファンは未だに数多いが、まあ毒矢を撃たれてパワーが発揮できなかったと良心的な解釈をしておきましょう(笑)。
ありがとう神敬介!とどめは俺にまかせろ!!   脚本:江連卓、監督:山田稔
 谷底へ落下したスカイはXによって救出されたが、大した怪我は負っていないようでXも安堵する。だがそうとは知らないトリカブトロンはスカイを倒した事を魔神提督に報告し、昇進の約束まで取り付けてしまう。しかしその横で、スカイとの決戦が不完全な形に終わってしまった黄金ジャガーはいまだ納得できずにいた。
 洋は目を覚ましたもののまだ動ける状態ではないので、敬介が探索に向かう事にする。するとそこではユキコが儀式に臨むため、冷水で体を清めていた。ユキコと顔見知りらしい敬介はアリコマンドを撃退してユキコを助けようとするが、自分ひとりが逃げると父や弟に危害が及ぶと話し、由紀子は敢えてネオショッカーの下に戻っていった。そしてネオショッカーでは大首領に捧げる生贄を選抜するための競争を行おうとしていた。5人の子供に重い石を引きずらせたままで走らせ、最下位の子供を生贄にするというのだ。
 回復した洋は敬介から、自分が学生だった頃にこの村を訪れ、村の人たちに世話になったという話を聞かされる。子供たちの競争は開始されてしまい、洋はアリコマンドに変装して陰ながら援護する事にし、敬介はそのうちに村人達を救出する脱出ルートの確保に走った。洋はタケシ達に全員一緒にゴールするように話すが、そのうちの一人が足を滑らせて崖下へ落ちそうになってしまう。だがそれを助けたのは黄金ジャガーの槍だった。
 ゴール近くまで来たもののさすがに子供たちはバテ始め、洋は気づかれないように子供たちを後押しする。しかしそれをトリカブトロンに見抜かれそうになったため、やむを得ず子供たちを竹刀で叩いた。責任を取って自分一人が生贄になると言う三郎に、例えどうなってもみんな一緒にゴールしようとタケシは説得する。そして5人は一緒にゴールを果たした。公約通り、すべての子供を助けるべきと進言する黄金ジャガーだが、悪辣な魔神提督は完走した子供こそ生贄に相応しいと、5人すべてを生贄にすることにしてしまう。あまりの非道さに怒る洋だが、敬介の説得で大首領が姿を見せるまで待つことにする。
 そして儀式は始まり、黄金首領像の中から大首領の下が伸びてきた。機は熟したと洋と敬介はそれぞれスカイ、Xに変身し、Xのライドル剣が大首領の舌を貫いた。ライダーは人々を救出した後、怪人たちと最後の戦いを開始する。
 魔神提督こそ逃がしたものの、トリカブトロンはライドルスティックで弓をはじかれ、そこにXキックを食らってアジト共々爆発、黄金ジャガーも再びスカイと戦うが、99の技の一つ・槍渡り陽炎の術で槍攻撃を封じられた所に脳天砕きからのスカイキックを受け、スカイの強さを賛美しつつ爆発四散した。
 救出された村人達に手を振って答える二人の仮面ライダー。だがそんな中、ユキコだけは「敬介」の声を聞いた。そして駆けつけた洋は、困難の中で確かな友情を育んだ5人の少年の手をガッチリと握らせるのであった。  

 (解説)前話で谷底に落下していってしまったスカイですが、これは作劇上、大した意味を占めることはなかったようで(笑)。その代わり今話では前話でいまいち目だっていなかった敬介も十分に活躍しており、Aパートでは敬介、BパートでXが活躍と、それぞれ両者に活躍の場を与えている所はうまいですね。中盤のレースシーンも純粋なアクションシーンを望む場合は物足りないでしょうが、あれはあれで良いのではないかと。ああいうシーンをきちんと描いていたからこそ、ラストでの洋の言葉にも説得力が出るというものですし。そしてライダーとしてみんなに手を振る中、ユキコにだけ「神敬介」として声をかけるX。そして去り行くXを見て複雑な表情を浮かべるユキコ。いいですねえ、この粋な演出。こういうシーンがあるからスカイはいいんですよ。
 (トピックス)
 ・スカイが谷底に落下した時、眠っていた谷は洋の危機を知らせる夢を見ていた。
 ・生贄の儀式は翌日の0時に行われたらしい。
 ・敬介が学生時代に三郎の家に滞在していたのは三ヶ月間。大学時代だろうか?
 ・敬介が三郎の父親を呼んでいる時、よく聞き取れないのだが「とっつぁん」と呼んでいるように聞こえるのは気のせいか?
ハロー!ライダーマン ネズラ毒に気をつけろ!!   脚本:鷲山京子、監督:山田稔
 ささやかな団欒を楽しむとある家族。だがそこにネズミが数匹現れた事でその場は地獄と化した。ネズミから発せられたガスを吸った両親がそのまま白骨になってしまったのだ。ネズミはそこに現れた怪人・ドブネズゴンの作ったロボットであり、怪人はネズラ毒を大量に散布して人間の大量虐殺を目論んでいたのだ。
 シゲルの学校に転校してきたアキオはチャコと言う名前のハムスターをとても大事に可愛がっていた。だが無愛想なアキオとケンカしてしまったシゲルは、ユミが退院してきたというのに不機嫌なままだった。そんなシゲルに、無愛想なのは友達が欲しい故の反発だと洋が諭す。アキオの母はハムスターを飼うのに反対し、アキオは捨てるように言いつけられてしまう。だが近くの公園には野良猫がおり、アキオは仕方なく遠出をして捨てられそうな場所を探す事にした。
 その頃、ドライブ中の男女がネズミによって殺されると言う奇怪な事件が発生した。洋は現場である狭山市に急行し、そこで先輩である結城丈二と再会する。結城は今回の犯人がニューヨークからやってきたドブネズゴンの仕業であると語り、しばらく別行動をとってドブネズゴンを追うことにした。
 墓地で親子を襲うドブネズゴンの前に駆けつけた洋はスカイに変身して応戦するが、怪人の強力な歯とネズラ毒に苦戦を強いられる。しかし怪人の方も備蓄分の毒を消費してしまったために撤退していった。
 一方、チャコを捨てようと思ってもなかなか実行に移せないアキオは、狭山市のとある廃墟にやってきていた。ここでならチャコも安心して暮らしていけると考えるアキオだが、実はそこはドブネズゴンのアジトであり、怪人に見つかったアキオは捕らえられてしまう。すぐに始末しようとする怪人だが、その時ドブネズゴンの頭にある作戦が浮かんだ。
 探索中の洋はついにドブネズゴンのアジトをつかみ、スカイに変身して応戦するが、そのアジトの中には懸垂状態でぶら下げられているアキオがいた。しかもその下にはネズラ毒があり、落下した瞬間にアキオは溶けてしまうのだ。しかし部屋は鉄格子で仕切られており、無理にこじ開けようとしたらアキオは落ちてしまうと言うのでスカイもうかつに手が出せない。こうしてスカイをここに縛り付けておくうちに毒を散布しようと言うのがドブネズゴンの作戦だったのだ。
 悠々と下水管の中に毒を移送する怪人だが、そこに結城が駆けつけ、ライダーマンに変身して作戦を阻止した。アリコマンド、ドブネズゴンとの戦いを展開する中、スカイはアキオをどうしても助けられずに動けないでいた。しかしそこにチャコが現れ、スカイはアキオにチャコをうまく誘導してもらい、スイッチを押して鉄格子を開けてもらうことを思いつく。アキオの誘導でチャコはスイッチを踏み、スカイは間一髪でアキオを救出した。
 ライダーマンは尻尾を使った怪人のムチ攻撃に苦戦していたが、そこにスカイが駆けつける。2人のライダーは協力して怪人と戦い、ライダーマンのロープアームでのアシストからスカイはライダームーンサルトを浴びせ、怪人は爆死した。
 アキオは命の恩人であるチャコを飼うことが認められ、少年の幸せそうな様子を見届けてから、結城は再び海外のネオショッカーと戦うために去っていくのであった。  

 (解説)結城丈二の活躍は今回1話だけですが、それを補って余りある大活躍ぶりでしたね。元々今までも単独での活躍が少ないライダーだっただけに、スカイが駆けつけるまでのアクションに全国のライダーマンファンは狂喜乱舞したことでしょう。そしてもちろんおいしい所はスカイが取っていくという、ありきたりと言えばそれまでの展開ですが、歴代ライダー登場編としては理想的な展開だったのではないでしょうか?ハムスターの一件もうまく消化しており、全体の流れを見ても破綻している部分はほとんどなく、中期作品では間違いなく佳作の部類に入る作品でしょう。ラスト、去り際に視聴者に向かってVサインを披露してくれる在りし日の結城丈二の姿には理屈抜きで感動させられます。もうブラウン管でその勇姿を見ることが出来ないのかと思うと、悲しくなってしまいますね。
 (トピックス)
 ・オープニングではドブネズゴンはなぜか「ドブネズラー」となっている。アフレコ直前に名前を変えたか?
 ・ユミが17話以来の再登場。ちゃんと「退院」した事になっているのが嬉しい。画面外ではみどりも登場していたのかも?
 ・ネズラ毒の効能はストップウォッチで計測している。だが最初は20秒で、次はなぜか30秒と増えてしまっている。
 ・ドブネズゴンが使っていたネズミ型ロボットの名前は「ネズコンロボ」。
 ・どうでもいいけど、今回の舞台は狭山市。狭山は実際にロケ地として当時は頻繁に使用されていたらしい。
 ・さらにどうでもいいけど、狭山市で最初に襲われるカップルのうち、男性の方は後のバルシャーク・鮫島欣也役の杉欣也氏である。
 ・ライダーマンはロープアームを使用しているが、実際の形状は「スイングアーム」である。


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