1. 二月一日の朝…
「くらぴか〜〜〜〜〜〜っ」
いつものように(笑)キルアが7時半にクラピカを起こしにに行く。
しかしクラピカは居なかった。
「…くらぴか?…」
キルアが焦っていると一枚の紙が置いてあった。

キルアへ
しばらく探さないでください。いってきます
クラピカ

「……うそだろ??…」
いきなりの事実をまだ飲み込めない様子のキルア……。キルアはがんばって頭を働かせる 。
俺は何かクラピカにしたのか??…それともクラピカに何かあったのか?それとも……。
もしかして蜘蛛退治に??? どうしてもマイナス的に考えてしまう…。キルアは一つずつもんだいを解決していく。

まずは俺はきのう何かクラピカにしたか…。
1. クラピカが大事にしておいたアイスクリームをたべて怒鳴られた。
2. クラピカが相手にしてくれないのでクラピカの文献を隠してたたかれた。
3. 寝込みを襲おうをして殴られた。
4. クラピカにむりやり化粧させて(口紅だけ)怒鳴られ思いっきりみぞおち。
5. クラピカのかばんを勝手に開けて中身をみてる所を発見され殴られ説教された。
そのたもろもろ……。でもこれがいつもの日常生活だ…、何も今更…
l つぎはクラピカに何かあったのか…
……こればっかりはキルアも分からない…。べつにかわった様子はなかったとおもう。

いろいろかんがえているうちにゴンとレオリオが来た。
「キルア?どうしたの?」
にこにこしながらゴンがきいてくる。
「なんかあったのか??」
レオリオもごきげんらしくにこにこしながらきいて来る。
キルアは無言でその紙を渡す…………。
「え???くらぴか??どこいっちゃったの?」
一気のゴンの顔が強張る。
「おいキルア、何かしらねーのか?」
小さくうなずく……。


それから13日がすぎた……。
キルアはクラピカの部屋の片隅でぼんやりしている。
かなりやばい……。
ゴンやレオリオもしんぱいして声をかけるが一向にして返事がない。
とうとうゴンとレオリオはクラピカを探しにでかけた。
…とちょうど出かけていっって1時間ほどたった時ドアのたたく音がした。キルアはゴンとレオリオが戻ってきたと思った。ところが……
「キルア、キルア!」
懐かしい声がきこえる。声が聞こえると同時にキルアは立ちあがってドアに向かっていた。
ガチャ……
…そしてドアの向こうに居たのは…
「久しぶりだなキルア」
にこっと微笑んだ俺の大好きなクラピカがたっていた。俺…クラピカに会えなくて頭がおかしくなったのかなと思った。
もう幻でも夢でもなんでもいい…
キルアはクラピカに抱き着いた。
「き…きるあ???」
いつもならここで蹴ったり殴ったりするクラピカだがキルアの様子がおかしいと思ったのでなにもしなかった…。
「どこいってたのくらぴか…」
キルアの声が震えていることに気づきクラピカが驚く。
「ど・・どうした・・なにかあったのか??だれかになにかされたのかっ?」
「クラピがが俺を置いていくからいけないんだ…もうほんとにどこ行ったかわかんなくてたいへんだったのにっ…」
クラピカはキルアの行っていることをやっと理解してやさしく抱きしめ返した。
「すまない…ちょっと訳があっておくれてしまったんだ…」
「訳って何?」
キルアが涙目できいてくる。
「いや…それは明日…」
何やらクラピカが焦っている。
「クラピカもしかして俺よりも好きな人居るの?」
「は?」
「もしかして今までそいつの家に居たの?」
「ちがう。おまえのためにだ。お前のためにわたしは家を出た」
クラピカは大声で否定した。
「じゃあどこにいたの?」
クラピカはしょうがなく本当は明日渡すつもりだったものをかばんから取り出した。
それはメッセージカード付きで桃色の包装紙と桃色と黄色のチェックのリボンで結んである小さなプレゼントだった。
きょとんとしているキルアにクラピカがまっかになって説明する。
「わたしが行っていた場所はっ…{バレンタインのお菓子工房の実習料理教室}だ。そしてわたしはき…キルアのために練習していたんだ…まさかこんなに長引くとは思わなかったが…」
キルアはそれを聞いても納得できなかった。
「いかなくてもよかったのに…」
「……………………」
クラピカが言葉を失う。キルアはそんなクラピカを無視してただ抱きしめている……そしてキルアがこの沈黙を切った。
「わかったから……もうどこにもいかないで……ずっと俺のそばに居て…」
クラピカが微笑みさっきより強く抱きしめる
「もうわたしはどこにもいかないよ……だから…」
「…だから何?」
「これ…受け取ってくれるか?」
そういってクラピカはさっきのプレゼントを出した。
「…………………」
キルアの返事がない…。クラピカはふしぎになってキルアの顔を見た。薄い紫色と薄い青のキルアのひとみからは涙がこぼれ落ちている。
「わっ……」
さっきにまして強く抱きしめてくるキルアにクラピカは少し驚いた。
「もう…キルアは甘えんぼさんだな…」
少し困ったようにキルアの涙を器用にハンカチで拭く。
「よし。じゃあ食べよう」
少しだけクラピカが赤くなってキルアにプレゼントを渡す。
キルアがリボンをとくとそこからはチョコケーキらしきもの(見かけで判断できない)がはいっていた。キルアが固まる。
「これ……」
「?…なんだ?キルア…」
「これなに???」
「………………………………」
クラピカも固まる。 更にキルアは続ける。

「これ……くえるの?」
プチッ
クラピカお得意のみぞおちが入る。久しぶりのせいかダメージは深い。
「クラピカの怪力〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
「だまれ、貴様が悪い」
いつのまにかお前が貴様にかわっている…。さっきまでのふいんきが一気に変わる。
「なんにせよ、これは渡せない」
キルアからプレゼントをさっと奪う。
「なっ…さっ…さっき受け取ってくれっていっただろっ?」
「とりけしだ」
「えーーーーーっ。……じゃあさ…」
「…なんだ?」
「キャンセル料としてキスして…」
ブチッ
またまたお得意の連続ビンタ&連続キックが見事に入る。 キルアにとってはしゃれにならない。
「貴様と言う奴は最低だ」
それだけ言い残してダッシュで行ってしまおうとしたのを慌ててキルアが呼び止める。
「ごめん……ほんとはうれしかった…」
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
クラピカはキルアにはは一生かなわないなと思った。
「ほんとごめんな……」
クラピカはしょうがないと思いプレゼントをキルアに返した。二度目のふたを開ける。ごていねいにフォークと紙ナプキンがちゃんとついている。
「たべていい?」
「も…もちろんっ。そのために作ったんだからな……」
一口、口に運ぶ……。
「ど…どうだ?おいしいか???」
クラピカは気が気でならない。
「うんすごく……なんかさ……」
「…何だきるあ……」
「クラピカの味がする……」
キルアは知っているのか知っていないのか(99パーセントしっている)けろりという。
クラピカは予想通り驚いたがもう怒るのは疲れたらしい…。
「もう…どうでもいいよ……」
「クラピカは食べないの?」
「わたしはいいよ…」
「えーーー。たべなよ。あーーーんしてっ」
「…………………」
キルアの強引な態度に負けて一口もらう。見た目よりずっとおいしい。
「もっとほしい?」
「い…いや……わたしはもういい…」
「いいからっ。こんどはくちうつし?」
「調子に乗るな」
キルアのペースにやっとなりかけた所でぴしゃりと閉ざされた。
「ちぇーーー」
すこしふきげんになる。
「まったく……お…お前の頭はどうなってるんだっ」
クラピカがまっかになる。
「クラピカかわいいっ。だからいじめたくなるんだよなーーーーっ」
「だ…だまれっ」
しかしいつのまにかキルアペースになっているクラピカであった。
「やっぱ俺にはクラピカが必要だな〜〜〜〜〜〜」
「もうきるあっ!冗談はやめ・・んっ」
キルアが軽くキスをする。クラピカがさっきよりもっと真っ赤になる。
「すきだよ……」
キルアがクラピカを抱きしめる…。
「わたしも…好きだ…」
「じゃあさ…あしたのバレンタインは何をくれるの?」
「は?」
クラピカがきょとんとする。
「今あげたではないか…」
「え―――、明日も何かほしい」
クラピカが慌てて困っている。
「俺のほしいもの何か教えてほしい?」
「あ…ああ」
「…クラピカ」
「…こっ…これだけは譲れない…」
「いーーじゃん!」
クラピカはまたしばらくどこかにいこうかと考える……