「クラピカ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」 朝の七時のキルアがあわただしくクラピカの部屋のドアを開ける。 「クラピカ!くらぴか!起きて」 「ん〜〜〜」 クラピカはふとんを顔までかぶって一向に飽きるけはいはない。 「も〜〜〜〜〜く・ら・ぴ・か!!」 キルアが思いっきりクラピカのふとんをめくる。 「朝だけど…このまま襲っちゃおっかなっ」 「なっ」 キルアの思った通りクラピカはすぐに起きてキルアにけりをいれたがいつもと違い力が入ってない。それどころか少しふらつきがある。 「クラピカ…歩ける?」 「あ…ああ…当たり前だろうっ」 といいながら顔がすこし青ざめている。 「もしかして…どこかわるいの?」 「いや…すこし低血圧でちょっと朝は…」 キルアはにっこり笑った。 「じゃあ〜〜、だいじょーぶだよね。行こ!はやく」 「は?行く?どこに??」 「え〜決まってんじゃん、ゆーえんちだよ」 クラピカは別に決まってないが…と思ったそのとき…キルアはひょいっとくらぴかを持ち上げて 「んじゃ…いこっか♪」 「え……っ、そんないきなりっ…まて…まだなにもっ…」 「レオリオとゴンもまってるから」 それならもっと早く行ってくれれば良いのに…と心の中で叫んだ。 「ちょっと待てキルアっ。私はまだパジャマだぞっ」 「いーから、いーから」 でもそんなわけにもいかない。まだパジャマなのにっ……と思ってキルアの服をクラピカは今日始めて見た。 「……かっこ…いい」 「そう?ありがと」 シルバーのチョーカーに黒のジャケット、いかにも高そうなジーパンに青のスニーカー とそのたもろもろ……。すべて有名なブランド品っぽかった。 そ…それなのに私はパジャマ……。着替えたからって今のキルアにつりあう服はないだろう… 「どうしよう…」 不安になったクラピカにキルアが微笑む。 「へーきだよ、用意してあるから…」 「えっ」 クラピカが驚く。まさか用意がしてあるとは夢にも思わなかったらしい。 「ね!今きて見てよ」 「あ…ああ」 返事をしたのがいけなかったのか…キルアの持っている紙袋の中には桃色のミニスカート、オレンジのキャミソール、周りがふわふわで毛皮の白のブーツ、シルバーのブレスレット。その他いろいろ。…後リボンも入っていた。何やら全体的にやたらとギャルっぽい。 「…………………………」 クラピカが固まる。 「ね!はやく」 「ゎ…私が…これを…きれと?」 「あったりまえじゃん!はやく、はやく」 クラピカは切るのをやめようと思ったが…これ意外に今のキルアとつりあう服はないとおもってしぶしぶと着替えに行こうときた。 「ここできがえてよ〜」 ブチッ 「調子に乗るんじゃない」 キルアのほっぺたを思いっきりぶった。キルアが目を覚まさないうちにクラピカはさっさと着替える。 「うわあああああああああっ」 目覚めたばかりのキルアが叫ぶ。 「だまれだまれだまれ…みるなあっ」 クラピカも叫ぶ。 「前からクラピカって胸ないと思ってたけど…けっこう…」 ドゴオッ 手加減なしの拳が見事にキルアのお腹に入った。 「……………おれ・・ほんとしぬかも…」 「貴様が悪い」 ほんとのキルアの計画ではクラピカの着替えるのを気配を消してのぞいた後クラピカを抱っこしてゆーえんちまでいく…というせっていだったのに見事にその計画は捨てられた。 「なあ…きるあ…タクシーを呼ばないか?」 「……なんで?別にいーじゃん。歩いてこーよ」 クラピカがやけにミニスカートとキャミソールを気にかけている。 「あ…もしかして…。はずかしい??」 クラピカの顔が一気に赤くなる。 「クラピカこんなにかわいーのに恥ずかしがることなんかないよ」 「で…でも私ミニスカートは初めてでっ…」 その時キルアのさっき捨てられたに見えた計画がいきなり読みがえってきた。 キルアはひょいとクラピカを抱きかかえてそのまま走り出した。 「なっ・・なにをするっ…はなせっ」 「えーーだってこれで恥ずかしくないでしょ?」 「ば・・ばかっ、もっとはずかし…」 「いいから…」 こういった用にたまにクラピカがキルアの強引さに負けることがある。その時キルアはクラピカが今自分のものになったような気がしてとってもうれしくなるのです。 「よーーーしついたよ、クラピカっ」 「あ…ああ…すまなかった。おろしてくれ…」 「…………やだ……っていったら?」 「………殴る」 「〜〜〜〜〜〜〜〜っ」 キルアは潔くクラピカをおろした。 キルアは気を取り直してさっそく乗り物に乗ろうとおもった。 「あ……じゃあ…まずはジェットコースターのろうぜ」 「えっ…」 クラピカの顔がひきつく………もしかして… 「くらぴか絶叫マシーン…ダメ?」 「そっ…そんなことはない」 といいつつもかなり焦っている。 そして………10分後… 「クラピカだいじょーぶ?」 「……………………………………」 「もしかして…こわかった?」 「そんなことなっ……」 しかしクラピカの言葉とは矛盾して足が震えている。 「も〜〜、クラピカ、たまには甘えてよ」 「え…?」 「だからさ〜」 いきなりキルアがクラピカを抱きしめる。 「恐かったらさ…もっと俺に頼ってくれればいいのに…」 「…………きるあ…?」 「だからっ…つらいこととかあったら俺のとこにきてっ…ってこと…」 キルアの腕の中でクラピカがかるくうなずくそしてクラピカも抱きしめ返した………とその時…。キルアの顔がいきなり赤くなった。 「…?どうしたのだ?」 「……む……胸が…」 バキョォッ キルアが5メートルとんだ。 「………きっ…貴様という奴はっ」 クラピカが反射的に胸を隠す。 「………〜〜って〜〜〜」 痛いはずだ……………………。 「いいかっ、いまのことはいますぐ忘れろっ…なかったことにしろっいいな?」 「え〜〜〜っ、あんなに大きくって気持ちよくて柔らかいものをわすれるの?」 バチーーーン さっきのなんばいもの迫力のビンタが見事にとんだ。 「き…き…キルアなんかだいきらいだ〜〜〜〜〜〜っ」 「クラピカっ」 気が遠くなりそうな衝撃の中なんとかクラピカを止める。そうしないとバレンタインの時とかホワイトデーの時と同じパターンになってしまう。 「やだあっ……は……はなせっ」 キルアは後ろからクラピカを抱きしめた。 「…やっ…」 「からかったのは悪かったけど…あれは…本当だよ…」 「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」 すっかり逃げるタイミングを逃したクラピカ。 「さ!つぎはどこいく?クラピカが決めていーよ」 「……………コーヒー…」 「うん、コーヒーカップね」 「え…ちが…」 ほんとはクラピカは コーヒーをのみに喫茶店に行かないか としたのだが…。 「もういいや…」 クラピカがそう思った時にはもうコーヒーカップに乗っていた。 始まりのサイレンが鳴った…。 「うわっ…」 クラピカが少し慌てる。 「かわいーー」 キルアの口から自然に漏れた言葉にクラピカは少し赤くなる。 5分後……。 「きもちわるい…」 キルアがダウンしていた…。 「だ…だいじょうぶか?」 「う………」 キルアの腕をクラピカが持った。でもクラピカの力ではキルアを支えるのこが出来ずに地面に倒れ込んでしまった。しかもクラピカが下に………。 「ばっ…ばか、はなれろ」 キルアはびっくりしてすぐに離れた。でも後からすごく悔やんだ…。 「惜しいことしちまった…」 「なにかいったか?」 「い…いや…なんでも…」 クラピカにばれたらどうなるんだろうとキルアは思い少し顔色が悪くなった。 でも2人はこんな時間がなによりもたのしかった………。 そして夕方…。 「やっぱ最後は観覧車だよなっ」 「…そういうものなのか?」 「そういうもんなのっ」 そして観覧車に乗った。 「はあ………疲れたな…」 キルアはこんなクラピカを見ながらおもった。 「やっぱクラピか分かってないな…観覧車に乗ったってことは2人っきり…なんだぜ」 だれにもじゃまされない………、そんな事も思ったりした。 「キルア?どうしたのだ?」 クラピカって肝心な時に無防備だよな〜と思った。 「少しくらいそういうこと感じてくれないとこっちからも手だせねーし…」 キルアが見るからに悩んでいる、クラピカにはなんとなく想像がつく。 「キルア………」 キルアは驚いて 「あ…な…なに?」 その驚きぶりにやっぱりか…と思ったクラピカが口を開く…。 「そんなに……あせらなくても…」 「え…?」 「そっ…そんなにあせらなくても…わたしはっ……………キルアが好きだぞっ…」 クラピカの予想外の言葉にキルアが少し赤くなる。 「クラピカ……」 クラピカも赤くなった。 「ありがと……くらぴか…」 キルアが強く抱きしめる。 「あ…やっ、胸がっ…」 やっぱりさっきのことがあってかクラピカはかなり気にしている。 「それくらい……許してよクラピカ…」 「…………」 クラピカがさっきよりもっと赤くなってゆっくり手をキルアの後ろに回した。 「き…今日だけだぞっ…」 「え〜〜〜〜っ」 「大体それにいつもはこんな服じゃないからな」 「え―――、だったらいつもこの服で…」 「いやだ」 キルアは少し考えた後… 「…じゃあさ…こういう風にいっしょにデートするときだけこういう服きてくれる?」 クラピカはいろいろ迷ったが 「…………ああ…でっ…でもあんまり変な服は着ないからなっ」 「わかってるって」 「でも…今日はほんとに…いろいろあったけど…おもしろかった…」 「おれも………」 そして二人の顔が近づいて…あと1cm………という所で 「はい、つきましたよ〜〜」 うん悪く一周回ったようだ。 「…〜っだ〜〜〜〜〜〜〜っ。いいところでっ」 キルアがものすごく悔しがる。クラピカは人に見られた…という恥ずかしさで顔が真っ赤だった。 「ま〜〜いっか、………続きは帰って俺の部屋でたっぷりやろ――――――――ね♪」 「う……い…いやだ」 「えっ…なんでだよ〜、いーじゃん」 「今のお前の「たっぷり」…って所が妙に怪しいっ」 「あっ……怪しくなんかねーよ、な!な!いいだろ〜、しようよ〜」 「なっ……なにをするのだっ」 「なにって…」 キルアが少し戸惑う。 「やっぱりそうではないかっ、わたしは何がなんでも行かないからなっ」 「ん――――――――…じゃあ…今ここで!」 「な…なにをするのだっ」 「なにって…キスに決まってんじゃん〜」 「あ…それくらいなら…」 「え…それくらいって…クラピカ何期待してたの?もしかしてクラピカっ」 「ちがうっ…、」 お前と話していたら私まで変になりそうだ…と本気でクラピカはそう思った。 「まあ…いいや…じゃあしよっか…」 「………ああ…」 今日始めてキルアとクラピカがキスをする。すごくやさしい……。 「ずっとこのままとまってしまえばいい…」 2人は同じ事をおもった。 「だいすきだよ…」キルアがもう一度キスをする。 「…んっ…」 今度は深いキス、でもそれはクラピカは始めてだった。 「……ふっ…」 クラピカのからだの力が一気に抜ける、それをキルアがしっかり受け止めた。 「すっげーかわいい…」 「〜〜〜〜っ」 クラピカが理性を取り戻す。 「なっ…きるあっ・・おま・・」 「あ―――おいしかった♪」 クラピカの顔が崩れる。 「ど…ど…ど…どおしてそうデリカシーがないんだあっ」 「だってほんとだもんっ!」 ほんとにもう完璧にキルアのペースだ…。 「早くかえろーぜ、レオリオとゴンがまってる」 「あ…そっそういえばっきるあ…お前レオリオとゴンは今日来るんじゃなかったのか?」 「……え?あれは…ただの口実に決まってんじゃん!」 「………」 「ほら、早くいこーぜ」 「ああ」 クラピカが妙に素直だったのでキルアが少し驚く。 「どうしたの?やけに素直…」 すこしの沈黙の後クラピカが口を開く…。 「…わたしは今までキルアについてきた…いや…ついていたかった…だから…これからもずっとキルアについていくつもりだ……だから少しくらい素直になろうかとっ…」 クラピカは真っ赤になった。 うう〜〜〜〜〜〜〜〜〜、どこまでかわいいんだくらぴか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 とキルアの頭の中はクラピカで沢山だった。 「じゃあ…はやくいこーーぜ」 「ああっ」 クラピカが元気よく答えた。 「…え――――っとこの近くのホテルは……っと…」 「は?」 クラピカの顔が一気に崩れる。 「いま…なんて…」 クラピカの言葉を予想していたキルアはにやりと笑った。 「だってずっとついてくるんでしょ?」 「や…そんないみじゃなくてっ」 「少しは素直になるんでしょ?」 「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」 キルアはびっくりした。てっきり猛反対すると思ったのに…。 「え…ほんとにいいの?」 「だ…だめだっ、やっぱりわたしっ」 「やっぱり?…てことは・・ほんとにいいの?」 「だめだっ、ぜったいにだ・め・だ」 キルアはいきなりクラピカにやさしくキスをした。 「…いいよね?」 「………………………あ…」 クラピカが真っ赤になる。 何も言わずキルアはやさしくクラピカの手を取った。 そしてキルアが本気で行こうと思った時… 「きるあーーー、くらぴかーーーーーーっ」 またまたタイミング悪くゴンとレオリオがきた。 「なっ…なんでおまえらっ」 「えー、だっていつまでたっても帰って来ないから心配になって…」 キルアは呆然とした。なにせ今までの夢がかなう一歩手前に夢がかなわなくなったのだ。 「クラピカ…」 キルアがクラピカの方を振り向く。クラピカは真っ赤になってもうダッシュで家に帰った。 「あ…クラピカ待っ…」 キルアが追いかけようとした瞬間… 「キルア〜〜〜〜どうしたの一体…」 いきなりレオリオとゴンにかたと手を捕まえられる。そうやっているうちにもうクラピカは見えなくなってしまった。 それから2日後… クラピカはまだ考えていた。 「あの時レオリオとゴンがこなかったらどうなっていたのだ?」 考えれば考えるほど深く読み取ってしまう。 「そしたら…私はどうなっていたんだろう…」 クラピカの考え事は延々と続きそうだ…。 そのころのキルア… まだ寝込んでいた。無理もない…あの時邪魔が入らなかったら今まで一番ほしかったものが手に入ったのに……。 もう滅多にあんなチャンスがないかもしれない…、と思うと立ち直れないキルアであった。 それから3日間キルアとクラピカはずっと考え事をしてたという…。 |