籠の鳥
青く澄み渡る空の下、心地よい風が吹き抜ける・・・。
なんてことない穏やかで普通の日常。
いつもと変らない1日・・・。
なのに、たった一人の人が自分のそばにいるだけで、こんなにも気持ちが違うなんて考えた事もなかった。
『失いたくないよ…。』
『誰にも・・・』
「・・・?キルア? 」
自分を柄にもないセンチにしてしまう相手が声をかけてくる。
「いつまでも 外にいると風邪を引く。 中に入ってこい。」
庭先でボーとしていた自分を気遣ってくれる 優しい声。
「うん。 今行くよ。 クラピカ」
そのクラピカの声に促されてキルアは家の中へと入っていった。
中に入ると、クラピカがキルアに近寄り手をのばす。
「ほら、こんなに冷えてしまっているじゃないか。季節の変り目は身体に気を付けないと。」
コレを飲んでひとまず温まれ・・・。
クラピカは暖かい飲み物を用意していた。それをキルアの手に持たせる。
「クラピカは優しいね…」
誰にでも…
下を向いてしまったキルアからそんな言葉が漏れた。
『オレだけを見てよ。』
「? キルア?」
部屋に入ってきてから元気のないキルアの様子がおかしいと思いクラピカは身体を屈めてキルアの顔を覗きこむ。
「どうしたんだ?どこか調子でも悪いのか?」
「そんなんじゃないよ。ひどいな、クラピカが優しいネって言っただけジャン。」
ぱっと顔をあげて、いつものように笑って見せる。
その顔を見てクラピカはほっとしたように、だけどちょっとおこったように、
「ひどいよ じゃない。キルアが元気がないように見えたから・・・・・・。」
そこまで言って、クラピカは もういい と立ちあがり、キルアから離れ自分の部屋へと行ってしまった。
キルアはあわてて、クラピカが渡してくれた半分冷めてしまったカップの中身を飲み干して後を追う。
「待ってよ。」
クラピカが自室のドアを閉めようとした時、キルアが追いついてクラピカの腕を捕らえる。
「キルア・・・」
クラピカは驚いたようにふりかえった。
「クラピカ、怒ってんの?・・・。」
「別に怒ってなどいないが。」
「じゃ、ナンで部屋戻っちゃうんだよ〜。」
キルアがクラピカを引き寄せる。
「もっと一緒にいようよ。」
抱き寄せ、耳元にそっと囁く。
部屋のちょうど真中に置いてあるソファーまでクラピカを連れて行き、座らせる。
キルアは隣に座って、話かけるが何も言わないクラピカにキルアは、
「ねぇ、やっぱナンか怒ってるジャン?」
「・・・・・・。」
「クラピカ?」
キルアは焦れたようにクラピカの両頬に手を添え自分の方へ顔を向かせた。
暫らくそのまま時間が過ぎて行った。
最初に瞳をそらしたのはクラピカの方で、ポツリポツリと話し始めた。
「キルアが・・・、・・・私にまで……」
本当の事を言わないから…。
最後の方は耳をそばだてないと聞こえないくらいに小さな声だった。
が、キルアにはちゃんときこえていた。
「・・・クラピカ・・・オレ、隠し事も嘘もついてないけど…?」
「うそ。 あんな嘘の顔で笑っといて、・・・」
「・・・・・・・。」
ああ、クラピカはミンナわかっちゃうんだな…。でも、
「うそじゃないよー。さっきは、ほんとクラピカが優しいなって、思っただけなんだ」
半分ほんとで、半分嘘。 さっき思っていたのはどうしようもない独占欲。
クラピカを自分だけの物に、何もかもから隔離して、見えないように・・・、しまっておきたいと。
でも、さっきみたいに失敗はしない。
オレ、嘘つくの得意なんだよ。
「キルア・・・」
「信じてよ。ねv クラピカ。」
頬に手を添えたままキルアはくらぴかに口付ける。
「オレね、クラピカが大好きだよ?」
クラピカもオレ、好きでしょ?
クラピカは赤くなりながらも小さく頷いた。
「だったら、信じて…。」
「・・・・・。」
その答えにもクラピカは頷くだけだった。
キルアはクラピカに口付けそのまま首筋へと降りて行く。
「ぁ・・・キ、ルア?」
キルアはクラピカの服を簡単に脱がしていく。
「いいよね?それとも部屋の方がいい?」
キルアの質問にクラピカはますます赤くなりポソリと小さく答える。
キルアはくすりと笑ってクラピカを抱え上げると、自分の部屋へとクラピカを連れて行った。
クラピカをベットの上に下ろすと、キルアは自分の来ていた物も脱いでしまい、クラピカの上に覆い被さるように肌を合わせる。
「クラピカ… あったかいや」
キルアのそんな言葉にクラピカもフッと笑って、キルアの身体に腕を回す。
「キルアも暖かいな。」
「二人一緒なら、もっと暖かくなれるよな。」
キルアとクラピカは顔を見合わせてくすりと笑うと、どちらからともなく唇を重た。
「…ン、・…ぁ」
幾度となく口づけを繰り返し、クラピカの息が上がり始めるとキルアは少しづつ唇を下へと移して行く。
「っぁ…ン……っ」
キルアがクラピカの胸に有る小さな突起を口に含み、軽く吸ってやるだけでクラピカからはかわいい声が漏れてくる。
唇はそのままに、片方の手でもう一つの突起を摘み上げ、擦るように揉んでやる。
するとクラピカは前にも増して可愛い声を聞かせてくれる。
「あぁっ……やぁ…ン。・…ゥン」
「クラピカ かわいいなぁv ここ好きでしょ?こうされるの…」
キルアはクラピカの胸をいじりながら声をかけた。
「もっと…鳴いてよ。クラピカ……」
「バッ…ぁン 」
キルアの攻め立てにクラピカはまともな返事なんか出来なくなっている。
クラピカの胸をもてあそんでいる手とはまた別のもう一つの手を更に下へと下ろして行く。
その手はクラピカのモノを握るようにこすり上げた。
「っッ!……んぁあっ…やぁっ…」
いきなりの直接的な刺激にクラピカの身体が跳ねる。
「凄いね…もう こんなになってるよ?クラピカ…」
「ぁぁぁああっ……」
キルアの言葉にいやいやをするように首を振って答える。
「…ぃやぁ・・・ キ…ルアァッ…」
「クラピカ?いや、じゃないよ…もっとしてって、言うんだよ?」
キルアは身体全体をクラピカの下へと移動して、すっかり起ち上がってしまっているソレに舌を這わせた。
「はぁぅん…」
クラピカの身体が更にしなる。
キルアはソレをしゃぶるように、時には歯を立てて扱いてやる。
と、クラピカはそのたびにビクリと身体をはねらせて、切なげな声をあげる。
「ぅ・・ハァ・・・ぁあっん… キ、キル…もぅ・・・ダ、メェ…」
「うん、いいよ。…このままイッちゃいなよ・・・。」
そう言うと、キルアは先の方を口に含んでストローで吸い上げるように刺激を与える。
「ンぁぁああッ…あああぁっ――――!!」
クラピカは身体を硬く振るわせるとそのまますべてをキルアの口の中へと吐き出していた。
「はぁっ…はぁ…ゥン…」
クラピカはぐったりと力が抜けて、肩で荒く息をしている。
クラピカの放った物を全て飲みこんで、キルアはクラピカの顔を見上げた。
汗で髪が頬に貼りつき、瞳は半分閉じかげんになっている。
キルアが見ていることに気が付いてクラピカもキルアに顔を向けると、本当に小さく微笑んで見せる。
その顔が凄くキレイで、キルアは体の中の熱い物が一箇所へ集中するのを感じた。
「クラ・・ピカ…。オレも限界みたい。・…入れるよ」
馴らさなくても大丈夫?
「……ぅん///…」
大丈夫だからと瞳を閉じて、クラピカはキルアの物が自分の中へと入ってくるのを待つ。
キルアはクラピカ腰を支えてやりながら、いきなり全部を入れようとはしないで、少しづつクラピカの泌所へと挿入して行く。
「――ッ!!……ぁぁ…」
クラピカはギュっと目を閉じて、唇をかみ締めて入ってくる痛みに堪える。
そんなクラピカにキルアは片方の手をクラピカの手に絡ませて、閉じた瞳から漏れてくる透明な雫をそっと自分の唇で、吸い取ってやる。
「力を抜いて…クラピカ」
「ァ…ん……」
クラピカが力を抜くとキルアは一気に奥までと自らを進めていった。
奥まで到達するとキルアもすでに限界が近いらしく、激しくクラピカを突き上げる。
「ァァ……キルアッ・・キルゥ…」
クラピカの中はとても狭くてキルアを心地よく締め上げる。
クラピカがキルアの背中に腕を回す。
「クラピカ…」
キルアがクラピカへ口付けて、クラピカのまた立ち上がった物を手でこすり付けると、クラピカの中がキュウッっとキルアの物を締め付けてくる。
「ぃああ…ん」
「クラピカ・・・オレ、マジでもう限界…」
キルアはそう言うと、クラピカのモノの先端にキツクつめを立てる。
「ヒャッ・…ぁあん」
その瞬間クラピカの中がギュウっと伸縮する、そこをキルアはクラピカの最奥へと自分の物を突き上げた。
「―――――ぁああああっつ!!」
「―――っん」
共にくったりとベットへと突っ伏す。
荒い息を繰り返すクラピカにキルアはそっと唇を重ね合わせて、囁く。
「クラピカ・・・大好きだよ」
誰よりも・・・
クラピカはそんなキルアを自分の胸へと抱き寄せて、言ってやる。
「私もだ…」
二人は口付けを何度もかわして、そのまま深い眠りへと落ちて行った。
夜もかなり遅くなり、静寂が辺りを包み出した頃むくリと起き出す影がひとつ・・・。
その影は自分の隣で静かな寝息を立てている人物をとても愛しそうに見つめている。
影が動く・・・自らの手を愛しい人物の首へと持っていく・・・。
手に力を込めようとしたそのとき、今まで確かに寝息を立てていた人物が目を開いて、影を見つめる。
「クラピカ・・・。オレを殺すの?」
クラピカと呼ばれた影はビクリと固まったまま動けないでいた。
「いいよ。クラピカがオレ殺したいなら、クラピカになら殺されてヤルよ?」
「キル…ア・・・」
クラピカはふるふると震え出す…。
「どうしたんだよ? ほら もっと力入れないとオレ死なないよ?」
「キ…ル……ァ」
クラピカの身体ががたがたと震えだし、瞳からは幾つもの涙の滴が落ちてくる。
クラピカはキルアの首から手をはずして自分の胸の所でキツク片手をもう片方で包みこむように握り締める。
「す・・・すまない……キルア…」
「クラピカ・・・」
キルアも身体を起こしてクラピカに向き直る。
「話してくれる?」
そっと優しく声をかける
クラピカは涙を流しながら、キルアに告白する・・・。
それはあたかも神に懺悔をする信者のようでもある。
「キルアが…好きなんだ… とても言葉じゃ言い表せないくらい…ずっと、ずっと。最初はそばにいてくれだけで良かった・・・キルアも私を好きだといってくれて。私は本当に幸せだった……。その内それだけじゃ物足りなくなって、自分だけを見て欲しくなった。他の誰も見て欲しくない、誰にも見せたくなくなって…。……そんな狂気染みた独占欲が自分の中にあったなんて、信じられなかった。私にこんな感情を持たせるキルアが憎かった。でも、それ以上に…好きなんだ…。だからキルアを…殺してしまえば、自分だけの物に出来るような気がして・・・。……バカみたいだな、そんなことしたら、自分も見てもらえなくなるのにな…」
ははは・・・ホントに、バカみたい…だ…。
最後はじしょう気味に笑いクラピカは一気にそこまでいいきった。
キルアはクラピカのその告白を驚いた気持ちで聞き入っていた。
クラピカの考えていた事はそのままキルアの考えていた事と同じであったのだ。
クラピカに気付かれないようにしていた自分の中の感情。
ソレをクラピカも自分と同じく隠し持っていたなんて。
自分もまんまと騙されていた事実におかしくなってくる。
「こんな私はキルアはもう嫌い…だな…」
だまったまま自分を見つめ返してくるだけのキルアにクラピカは嫌われたと思い、俯いてポツリとつぶやいた。
キルアは慌てて否定した。
「違う。キライになんかなるもんか。かえって嬉しい。クラピカもオレと同じなんだって。」
「同じ?」
クラピカが問う。
「うん。オレもクラピカと同じ事考えてた。クラピカを独り占めしたくて。」
「キルアも…?」
「うん。」
「キルア…」
クラピカはキルアにしがみついた。
「好き・・・キルアが・・・。」
「うん。オレも本当に」
キルアはクラピカを力強く抱きしめる。
長い間そうやって御互いを抱きしめあったまま時がたっていった。
幾分か時がたったとき、キルアが口を開いた。
「ね、クラピカ・・・?」
クラピカからの返事はない。
「あれ? 寝ちゃったのか・・・。」
寝てしまったクラピカの髪を軽くすきながら、囁きかける。
「いつか、クラピカがオレの事好きじゃなくなっても もう遅いよ? 離してなんかやらないからな。そうなったらクラピカ オレが殺してあげる…。そして、いつまでも一緒にいるんだ。どこまでもね。」
キルアもそのまま眠りの中へと誘われて行く。
月明かりの下クラピカの口元がそっと微笑んだ様に見えた。
……望む所だと……
FIN
と、どんな物でしょう・・・。
凄く、めっちゃ久しぶりに文章を書いた気がします・・・。リレーは別として。
赤ずきんチャチャ以来だ(笑)
キルクラなんですが、一応。
特にHシーンは要らないんですが、ちょっとかいとこうかなって(笑)
感想とか貰えるとコレからの励みになるんですが・・・。こんなんでは書けませんよね…。ショボン・・・。
では、また次回(笑)いつになる事やら・・・。