Moon

   FROM:なぎさ


      自ら信頼していた物が裏切ったら―――。
      そう、この月の様に―――。
 
 
      軽い頭痛に襲われていたクラピカが外のよい空気を吸うためにベランダへ向かう。
      そこに、思いがけない先約がいた。
      「キルア…?どうしたのだ?こんな所にいたら風邪を引くだろう?」
      夜遅くにベランダに出て夜空を見上げていたキルアに声をかける。
      「クラピカ…だな。別にいいじゃん。」
      いつもと違って冷たく答えるキルア。
      「よくないだろ。風邪を引いたら誰が面倒見るというのだ。」
      「いいだろ。あんたが面倒見れば!」
      キルアが少しムキになっているのが分かった。

      しばらくの沈黙の後、キルアが口をあけた。
      「ゴメン…クラピカ。ちょっと今日…変な話聞いたから…。」
      「変な話…?」
      「ああ。」
      そう言ってキルアはその場に腰を下ろした。
      「多分…クラピカなら知ってると思うけど…昔、月はその輝きの美しさが人を魅了させて、
       夢と思わせるような話を沢山生んだ。しかし、いざ月へ行くと人々は愕然とした。
       そこにあるのはただの砂地でしかなかった…。」
      「ああ。そのような話は耳にしたことがある。だが月に行ったことで喜んだ人は少なくないだろ?」
      クラピカがキルアの方に歩み寄る。
      「そう。でもね、愕然とした人もいたはずだろ?月は人々の期待を裏切ったんだ…。
       こんなにきれいなのに―――。」
      最後の方が聞き取れなかったクラピカがキルアの顔をのぞきこむ。
      「最後…なんて……。」
      キルアの顔に少し戸惑いが見える。
      そしておもおもしく口を開ける。

      「―――クラピカが……悪いんだよ。」
      いきなり自分を悪い者扱いされたクラピカがちょっとムスっとする。
      「なぜ、私が悪くなるのだ?」
      今度は拗ねたようにキルアが言う。
      「―――クラピカが裏切ったらって思ったんだ…。
       そう。いつもきれいで…この月みたいにきれいで…
       いつか、オレを裏切るのかもしれない。そう思っただけだよ。
       悪い者扱いしてゴメン。」
      最後は軽く、微笑んで見せる。
      キルアがいつになく、こんな事を深く考え込んでいて、なんだかちょっと嬉しくなる。
      悩んでいたのは自分だけではなかった。
      「キルア。いいことを教えてやろう。月は―――。」

 
      月は恒星ではない。
      自らだけでは輝けないのだよ。
      そう、輝かせてくれる太陽が必要なのだ。
      太陽のキルアがいる限り、月の私は裏切れない。
 
       END
 
      ○あとがき○
      どうでしょう?シリアス書かないとただのエロエロ人間になると思ったから書きました。
      一応がんばったんです。月のお話好きだし。
      でもキルアって…太陽に見えるのかな?短パンの時は別として(笑)【なぎさ】
 

**小説の間** **cherry**

**桜みつる より**                          
いや〜〜んvvシリアスでも、ラブっぷりが〜〜〜〜vv
たまりませ〜んv
ありがと〜ゴザイマス〜〜〜!!!
キルアのたんパンは太陽よりまぶしいです(笑)