央華封神・北徨篇
〔血祖は秋風より来る〕
〜第四話 魂魄は清陰に休らう〜
  古木、簫々たり、緑海の内。娘在り、神泉の辺に佇む。
  遠き夢に遊ぶ、胡蝶の群れ。
  この楽しみ、まさに神仙に適うと聞く。
  侵すこと勿れ、清浄にて汚されざる処なれば、
  行き処無き、悲しき魂の休らう地なり。
                         李公 詠

  がび〜ん。初っぱなからめちゃめちゃショック! 今まで無敵を誇ってきたMD君が、何と録音ミス! 怪しい毒電波を延々30分も録音し、その間の遣り取りは台無し!
  何たる不覚、何たる無様。○か旦那、誠にもって不覚の至り。プレイヤーのみんな、楽しみにしてた人々、申し訳ない!
  ここはひとつ、旻洸亮からお叱りを受けることにしましょう。
洸亮:無様だな。責任持って、なんとかしろよ。
  こ、こいつ……。他人様に名前を貰ったからって(笑)。
  と言う訳で、簡単なあらましを補足しておきます。
  前回の冒険から9年。仙宝も整えた一行は、ゆるゆると北に旅を続けます。
  そして到着したのが郭(かく)邑という大きな街。人口は今までで最大の1000人。
  こういう大きな街では、きちんとした宿があるのが常。道士達はこの間、韋歩達から貰った玉で支払いをしようとしますが、何とその玉、ものすごい価値があるそうで。おかげで宿でも、上へも置かぬもてなしを受けます。勿論、それぞれ一人部屋を陣取って、食事もまるで宴会です。……ところで書文、何故そんなに洸亮と居たがる? まさか怪しい趣味じゃ……(笑)。
  さて、その宴会のおこぼれに預かろうと、旅の商人達がちらほら。
  その商人達からの噂に、蒿(こう)邑と言う邑の話が出てきます。
  この蒿邑、この郭邑の北にあるのですが、50年ほど前に流行り病で滅んでしまったと言うのです。生き残りはこの郭邑に移り住み、今では蒿邑は無人の邑なのですが……。
  今、その蒿邑の噂が持ち上がっています。
  曰く、そこを通る旅人が、白い化物に襲われたらしい。
  曰く、蒿邑に住み着いた者達が居るらしい。
  曰く、森に怪しく光るものを見た。などなど……。
GM/商人:「いえ、それでですね。私どもの隊商に昨日、訪ねてきた奴が居まして、『生まれ故郷の蒿邑に連れて行ってくれ』と、こう言うんですよ。何でも誰か住んでるっていう噂を聞いて、帰ってみたくなったんだそうですよ。でもねえ、妖怪が出るって言うし……。きっと流行り病の祟り神ですよ。でも結構な礼金を戴きましてねぇ。そうだ、あなた方、腕に覚えがお有りなんでしょ。そうだ、そうに違いない。どうですか? 一緒に行きません?道々の食べ物は差し上げますから。正直、心細くてねぇ。あなた方も、どのみち北に行かれるんでしょう?」

【一 いきなり揉め事!】

GM/商人:じゃあ、次の日の朝だ。「これからその人たちを迎えに行くんで、付いてきてもらえませんかね?」
紅銀:は〜い、行きまぁす。
GM:ほいほい。ではてくてく歩いて行く。結構広い邑なんだ。で、依頼主達がいるのは郭邑でも、言っちゃうと辺鄙なところ。で、到着してみると、どうもざわめいている。
雷辰:おお、何だ何だ?
GM:郭邑の兵士とお役人が来ている。それからもと蒿邑に住んでいた難民の子孫のみなさん。今は歴とした郭邑の民なんだけどね。どうもその間で揉めているらしい。
紅銀:何ですの何ですの? 聞き耳を立てる。
GM:「そんなことは許さーん!」「何を言うんだ、僕達は帰りたいだけなんだ!」
正日:役人に味方をしたいね(笑)。
茉莉:どうしたんですか?
GM:商人さんも事情はよくわからない。で、彼は蒿邑の人だった人……ややこしいな……のほうに事情を聞きに行ったよ。こっちに近いのは兵士のほうだ。
紅銀:何を昼間から揉めてますの?
GM/官吏:「我々は郭邑の治安部(らしき物)だ。彼らが蒿邑に帰りたいと言うものだから、それを説得して止めているのだ」
正日:(ぼそっと)かくいう、こういう…………(笑)。
雷辰:「そういう」があれば、もあべたー(笑)。
紅銀:何で止めるんですの?
GM/官吏:「蒿邑は今、危険な場所なのだ。妖怪が出るとも言うし、昔流行り病があったところだ。『人が住んでいた』と言っても、確かな話ではない」
正日:人影があるほうが危険だっつーに。
雷辰:まあまあ。
紅銀:要するに、今は郭邑市民なんだから、むざむざ死にに行かせるわけにはいかないと。
GM:そうそう。
正日:残留孤児め(笑)。
雷辰:残留してないって。
GM:だから、難民の子孫。今では郭邑で仕事もしてるし、家もある。
正日:やっぱりお役人に味方をしたい。
GM:お役人は確認が出来るまで許可しない、と言う。難民の子孫達は、自分たちが確認してくるから行かせてくれ、と言う。
紅銀:じゃあ、こういうのどうですか? 私たち、これから北に行く予定なんですけど、私たちが行って見てくる、と言うのはどうでしょ?
GM/官吏:「あ、それはいいかもしれない。あ、でも私が勝手に判断できないし、すまんが王の所まで来てくれんか?」
公翔:やっぱりそうなるのか。
茉莉:だって、王様偉いもん。
書文:仙人もっと偉いもん。
正日:俺様はその中でもトップクラスに……(笑)。
GM:難民子孫達は君たちの提案を聞いて、「出来れば俺も」「出来れば俺も」と何人かが名乗り出るが。
正日:ふざけんなてめーら(笑)。
公翔:足手まといだって。
雷辰:それでは、抽選で1名だけ連れてってあげましょう(笑)。
正日:誓約書でも書いてもらって。「死んでも恨みません」って。然る後に、大量に生命保険に入ってもらって……(笑)。
GM:生命保険はない(笑)。
茉莉:蒿邑の地理とかに詳しい人は?
正日:いや、爺は足手まといっすよ。
GM:それがね。世代交代しちゃってるんだよ。何しろ郭邑の先々代の王の時の話だから。
紅銀:じゃあ、ほっといて王様の所に行きましょうか。
茉莉:ぞろぞろぞろ。
GM:では、王様の所。あ、商人のおっちゃん置いてきちまった。まあいいか(笑)。
正日:う〜ん、あの商人が怪しいんですけどね。
GM:直々に王様から、郭邑と蒿邑の関係なんかも教えてもらえる。彼の先々代の王様は、疫病から逃れてきた難民のために、壁の外に仮設住宅を作り、発病しないとわかると郭邑の人として受け入れたという名君だ。
紅銀:で、今の王様は?
GM/王:それほど輝かしくはないが、ちゃんとした人物だ。「近頃、滅んだはずの蒿邑に人が住んでいるらしいな。これは妖怪に襲われて生き延びた、北からの行商人が話していたことなのだが。実はその生き残りの噂は、妖怪の噂が大きくなってから出てきたものなのだ」
正日:人影って、妖怪じゃないのか?
紅銀:そこに住み着いた妖怪が、人を喰らふ為にそういう噂を流した。
正日:もしくは。どっかにいる超絶すーぱー仙人とかが(笑)。
茉莉:「極悪」が付いてくるかもね(笑)。
GM/王:「とにかくはっきりした情報が欲しい。妖怪がいたら、確認して帰ってくるだけでもいい。それで元難民も納得するだろうし」
雷辰:要するに、我々が行くことは許可してもらえると。
GM:うん。
正日:方針決定。行って、帰って「妖怪だよ」って報告する、以上(笑)。
GM:おいおい。きちんと報告に帰ってきてくれるなら、途中の食料は出してあげよう。
正日:ああそうか。この世界(央華)って、報酬が嬉しくないんだよな〜。
雷辰:うん。アイテムとかくれんしな。
書文:そういう問題かぁ?(笑)

【二 敵の正体、判明?】

紅銀:そういえばさっきの行商人、『少人数なら襲われずにすむ』とか言ってなかった?(←宿に群れていた商人の1人の話。未収録の部分です)
GM:さっさと蒿邑のあたりを通過できればおっけーだろう、と言うこと。正直を言えば、商人だって妖怪は恐い。
茉莉:じゃあ、途中まで一緒に行きますか?
GM/商人:「そりゃあお願います。もう、是非」
紅銀:飛び付いてきたな(笑)。
GM/商人:「ところで……。王様から食料、支給されるんですよね。でも、食料差し上げきゃいけないんですよね?」
全員:当然!
茉莉:私は大丈夫だよ(笑)。
公翔:わざわざ行くんだし(笑)。
紅銀:やっぱり健康を考えて栄養のバランスを……(笑)。
正日:そりゃあ、不味いものでも出されようもんなら……「レンジ」で再調理するとかいう嫌味なことを……(笑)。
GM:へいへい(笑)。じゃあ、今から出発する?
正日:一泊してから。何か新しいにゅーすとか入ってこないかなぁ、と。
雷辰:突発的に……。
正日:というか、仕組まれたイベントが(笑)。
GM:(裏読みするなぁ)そうだね、商人達から話を聞くと「俺は妖怪に襲われたんだぁ!」と言うような奴もいるよ。彼の曰く「北からやってきたんだが、蒿邑の辺りを通りかかると、隊列の前後を森から飛び出してきた、白い影の様な奴に襲われた」
雷辰:「○KK」か?(笑)
正日:いーっ!(笑)
雷辰:無差別に襲ってきたんですか? いきなり。
GM:「いきなり襲ってきて、いきなりやられた」
茉莉:どうしてあなただけ助かったの?
GM:「そりゃあ、必死こいて逃げたから」
紅銀:小物だから見逃されたんだろう(笑)
GM:あの辺りは、森が深いことで有名だ。「その白い影は、布切れのようにふわふわしているんだが、殴られたりすると痛い」
公翔:……クラゲ?
正日:……一反木綿(笑)
GM:「人型もあれば犬や鳥型もあった」
正日:来た! ついに来た! 俺の出番!(笑) ……って言うか、アレでしょ?
紅銀:多分ね。
正日:どー考えても、「厭魅・厭勝」。
書文:厭魅・厭勝って何ですか?
 説明しましょう。物の縁起や形に意味を持たせ、その繋がりを以て術とする、怪しい洞統です(笑)。抜いた髪の毛もどこかで本人と繋がりを保っている、馬に似た木像ならば馬と同じく走ることが出来る、という原理です。深く極めると、兵士や妖怪の人形を、あたかも実体のごとく操ることができるのです。仙人で使うと面白いよ。
正日:そろそろ、妖怪仙人から、人型仙人でしょう。
紅銀:ああ、それっぽいね。
正日:かつ厭魅・厭勝で。で、もしかしたらもう1人ぐらい配下がいて。で、風水・卜占がサブに付いてたりとか。あ、違う、巫蠱も付いてる!
 相手が厭魅術の使い手だと言うことが全員の統一見解になってしまった。何か悔しい。しかしこれは、どうにもねえ……。
 あれ、待て! 厭魅術で実体化したものは、それとはわからない外見に変化するんじゃないか? そうじゃなきゃおかしいぞ、絶対! う〜ん、どうしてこんなミスをしたのか……
 もっと勉強せねばいけません。……だからって、そんなにいじめるなよ。
公翔:さっさと進めましょう。
GM:さて、その日の夜。まだ宴会が出来るぞ。
紅銀:どんちゃんどんちゃん。
GM:宿の人の間じゃ、君たちが蒿邑に行くことが有名になっててね。「あんたら、蒿邑に行くのかい?」
茉莉:そうでーす。
GM:「何でも蒿邑じゃあ、怪しい光の玉みたいなのが飛ぶらしいぞ」
紅銀:光るもの?
正日:風火輪?(笑)
GM:そりゃ、あんただ(笑)。「何でも、あの森の奥で光ってるのを見かけたって言う話があってね」
公翔:……やっぱりクラゲかぁ。(←これはボケか、天然か?)
  どうも噂の多い蒿邑。白い影は厭魅として、光るものはいったい何か? 蒿邑は今、どうなっているのか?
  解き明かす鍵を握っているのは、道士達です。

【三 噂の蒿邑へ】

GM:ほい、次の日の朝だ。
正日:あと5分……(笑)。
紅銀:起こして差し上げましょう(にやり)。
雷辰:がーんがーんがーんがーん。(鍋でも叩いているらしい)
GM/洸亮:「……いい加減に起きろっ!」
正日:いーやぁぁぁ。やめてぇぇぇ。
GM/洸亮:「仙人たるもの、早寝早起きを心掛けんか」
正日:そんな、人生は楽しむもんですって。
GM/洸亮:「その人生を楽しむために、早く起きようとか思わんか?」
正日:だって、これから仕事ですもん。
GM/洸亮:「人助けは楽しい人生の糧だぞ。清徳が積める」
正日:だって……人助けしても髭が伸びる訳じゃないですもん(笑)。
茉莉:1カ月で伸びたんじゃ?
雷辰:また燃やしたな(笑)。
GM:朝一で王から食料が届いた。行商人も付いてることだし、当分食うには困らない。
紅銀:じゃあ出発。
全員:出発!
紅銀:踊りながら(笑)。
GM:踊るなぁ! 

GM:さあ! 豪快に途中はかっ飛ばして! 君たちの前に、小さな邑が見えてきた。
紅銀:あ、見えてきましたのー。
GM:後ろに山々が重なってて、広々とした森があって、その前にこぢんまりと邑がある。街道は邑の側を通って北に続いてるね。
公翔:ハイパー眼鬼くん、邑の偵察に出動!
GM:では眼鬼くんが邑に到着しました。昔は300人くらいは住んでいたような小規模の邑だ。
正日:建物は?
GM:立っている。……そうじゃなくて?(笑)
紅銀:そうじゃなくて!(笑)
GM:御免よう(泣)。人の気配もぱっと見たところないよ。
茉莉:一番大きい建物は?
正日:そうそう。頭の悪い奴は高いところに上りたがるんだよ。
公翔:じゃあ、城があったと思われる所へ。
GM:ほい。じゃあ、王の屋敷の辺りに近づいた。やっぱし人影は見当たらない。
公翔:その辺りに祠があるはず。
GM:ところが、ここには祠のような建物が見当たらないんだよ。
公翔:ええっ!  「とっちー」に聞こうと思ったのに。あ、そうか。居ても、俺が直々に行かなきゃ、とっちーには会えないんだった。
紅銀:そうやって眼鬼くんがうろうろしてるうちに、着くと思うんだが?
GM/商人:そうだね。徒歩組も蒿邑の入り口に到達した。「じゃっ、そういうことで!」
茉莉:じゃあねー、気をつけてねー。
公翔:裏切り者ぉ。
紅銀:ばいばーい。
正日:いやあ、これから後の君たちの運命は判ってるから(にやり)。
GM/商人:「なななななんですか、それは?」
正日:最後の晩餐だねぇ(にやり)。
GM/商人:「ちょちょちょと待ってくださいよ。わたし、蒿邑に留まるだなんて、最初から……」
正日:蒿邑だけじゃないからねぇ、……けとけとけとけと(笑)。
紅銀:「蒿邑のまわり」だそうだからねぇ(にやり)。
GM/商人:「ちょちょちょっと待ってくださいよぉ〜」
茉莉:こらっ! またそうやって一般人をいじめるぅ。
正日:けけけけけけ。
紅銀:わははははは。
公翔:臆病者はさっさと去るんだなぁ(にやり)。
茉莉:……公翔さんまで、性格変わってる。あんなに素直だったのに……。
正日:腐った林檎は、回りの林檎も腐らせるんだよぉ。けっけっけ(笑)。
GM:それで、行商人はどうしたらいいの?
正日:俺らとしては戻ったほうが安全だよ、と。
公翔:戻って、連絡してくれるとねぇ。
正日:あるいはこのまま進んで、知らないところで……。
茉莉:今から戻っても、何の連絡もできないよ。それに戻ったって一緒だし、行商したそうだから、行っちゃっていいよ。
GM/商人:「じ、じゃあこれで。みなさん、長生きしてくださいね」
茉莉:お元気でー。
紅銀:ばいばーい。
GM:行商人はすたこらさっさと、街道の向こうへ消えて行きました。
正日:もう二度と会わん訳ですね。いや、会えるんだけど再会はしないんですよ(笑)。
紅銀:死体となって(笑)。
正日紅銀:あひゃひゃひゃひゃひゃ!
GM:最低な奴らだな。さて、ということで邑の入り口だ。
雷辰:犬、嗅げ!
正日:あぅ〜、ぁわん、ぁわんぁわん!(笑)(←肉声を保存しておいてやりたいなぁ)
GM:あんまり好い顔はしない。どことな〜く嫌な香りがする、くらい。
茉莉:ごそごそと『羅盤』を取り出して、地脈を見る。
GM:ほい、知識判定ですね。少なくとも難易度10かぁ(ころころ)。
茉莉:(ころころ)22。
GM:おお、成功。この邑そのものは大した物ではないんだが、後ろに広がる森が、非常に希有な地脈の上に出来ているのが分かる。
茉莉:希有?
GM:うん。こういう地脈の流れそのものが珍しいし、その上に森があるのも珍しい。総合的には恵まれた地相なんだけどね。
茉莉:ふぅん。と言うわけで、あそこが怪しい。
正日:今とても、ぽじてぃぶな意見が出ました。「森、焼き払おうぜ」(笑)。
茉莉:こらっ!(笑)。
公翔:解りました! 「五体満足の完全なる使鬼」を飛ばしましょう!
GM:その言い方はやめて〜(笑)。
 しばし危険な言葉の遣り取りが続く。もはや不穏当とか言うレベルではないので割愛!
GM:で、何だって?
公翔:眼鬼を戻して、「五感を備えた」使鬼を、森のほうへ飛ばします。
GM:ほいほい。行使値が暫定で1下がるんで、よろしく。森のなーかー。
紅銀:くまさーんーに。
茉莉:くまさーんーに。
紅銀公翔:でーあーあった(笑)。(←どこまで行くんだよ、おい)
GM:んで? 邑の入り口だよ! 城門なんかも、あってないような程に朽ちている。
正日:た〜の〜も〜(笑)。
雷辰:たのもぅぉぅぉぅぉぅぉぅ……(笑)。
GM:返事がない。
茉莉:「ただのしかばねのようだ」
GM:しかばねじゃないってば!(笑)
正日:じゃあ、誰もいなかったようで。
雷辰:焼っき払えっ(笑)。
公翔:俺の使鬼はどうなったんでしょうか?
GM:森の中をさまよっている。
正日:ここは一つ、新しい噂を作るために、風火輪で高みに……(笑)。
GM:上るのね? んでは、王の屋敷跡、としか言いようのない建物から人影が出てくるのが見えるよ。
正日:……ちゃおっ!(笑)
茉莉:そんなところから叫ぶなぁ!(笑)
GM:あっちも驚いているようだ(笑)。「な、何だあれは!」と指さしている。
正日:仕方ない。とりあえず、下りましょうかね。
紅銀:じゃあ、みんなでだぁーっしゅ!

【四 生存者? それとも………】

GM:みんなで王の屋敷の前まで行くのね? するとさっき正日が見た人がいる。
紅銀:どんな人?
GM:ふつーの人。央華では標準的な服装の、ふつーの人。そんなのがあっちこっちから出てくる。
雷辰:複数いるんですか?
GM:うん、複数だ。で、、どうも代表者臭い、という人物が、さっき正日を指さしてた男が歩み出てくる。
雷辰:じゃあ、捕まえましょう。
正日:そうですね、破壊衝動でも起こさせましょうかね(笑)。
雷辰:ならばこちらは酸でも吐こうかな?(笑)
GM/邑人:「あ、あんた。さっき空を飛んでたろ!」
正日:(妙に優しく)雷辰……忘れさせてやれ(笑)。
雷辰:おーらい!(笑)
全員:(爆笑)
GM/邑人:「ってゆーか、空飛んどったじゃろう、あんた!」
正日:……え?
茉莉:飛んでたら何か変?
GM/邑人:「普通の人間が、空飛ぶわけないじゃろう!」
正日:(居直ったように)貴様ら、電波系かぁ!(笑)
全員:(爆笑)
正日:いや、ここは白(しら)をきり通すのが正しいでしょう?
GM/邑人:「あんたぁさっき、空の上から『ちゃおっ!』って言いんさったろうが」
正日:うぐっ!
公翔:あんな空の上から聞こえるなんて……異常聴覚?
正日:(立ち直って)そうだよ、おかしいじゃんか。貴様も仙人だな!
GM/邑人:「だってあんな空の上から……」
雷辰:じゃあ、何でこいつだと分かったんですか?
GM/邑人:「だって格好が……」
雷辰:あ、やっぱり(笑)。
全員:バレバレじゃんかぁ〜(爆笑)。
GM/邑人:「この辺はあまり人も来んけぇのぅ。見かけん人は大抵、余所の人なんよ」
雷辰:と言う訳で、あんた達は何者なんですか?
GM/邑人:「へえ。新しくこの邑に住み着きました者で。まあ、『にゅー蒿邑の人』とでも呼んでつかぁさい」(笑)
公翔:「にゅー」って……。
茉莉:何でまた、こんなところに?
GM/邑人:「へい。わし等は北のほうから流れてきたんよ」
紅銀:北から流れてきた………(笑)。
公翔:ほっときましょう(笑)。
GM/邑人:「元居た邑がちょっと居づろうなって、仲間を集めてどこかで一旗挙げようと旅に出て、ここに着いたんじゃけどね」
紅銀:この邑にまつわる、悪い噂とか聞きませんでした?
GM/邑人:「? いや別に。たまたま立ち寄って、ちょっと雨露を凌がしてもろうたら、結構居心地が良かったけぇ」
正日:空き巣は犯罪行為だぞ! 知ってんのか!(笑)
茉莉:人が寄ってこないのを、不審に思わなかったんですか?
GM/邑人:「なんかの理由で滅んだんじゃろうけど、魂鎮めしようにも祠がないけぇ」
正日:(尚も小声で)空き巣は犯罪行為だぁ〜(笑)。
茉莉:ねえ、こっそり『照妖鑑』使っていい?
正日(のプレイヤー):松葉館………俺が落ちた高校だ。偏差値67。女子と男子の割合が9:1という……(笑)。
GM:はぁ? ところで、照妖鑑を誰に?
茉莉:えっと、王様………?。
GM:おお、そういえば名乗ってませんね。「わしゃぁ、蒿伯(こうはく)言うんよ」
茉莉:歌合戦?(笑)
紅銀:饅頭?(笑)
GM:…………。「蒿邑」の「蒿」に、「伯」。
茉莉:その人に。
GM/蒿伯:「な、なんじゃぁ? 奇麗な鏡ですねえ」
茉莉:…………ここにごみが(笑)。
GM:「まあ、こんなところで立ち話も何ですけぇ、手狭ですが家の中へどうぞ」といって中へ案内されるよ。入ってみて判るが、やはり古い家だ。
紅銀:前の家を再利用か。
正日:血糊とかは?
GM:ないないない。
正日:髑髏とかは?
GM:髑髏もないって。
正日:でも、病死でしょう?
雷辰:何の病気だったのかなぁ。
GM:蒿伯さんは知らないけどね。
正日:(ぼそっ)癲癇……(笑)。
GM:おいおいおい。
雷辰:餓死だと骨が残るし、喰われたかな?
書文:どんな死に方でも骨は残るしなぁ。
正日:いや、それがね、骨が残らない死に方もあるんだよ。よく聞いてくれたねぇ(笑)。(←嬉しそう)
紅銀:それはいいとして(笑)。実はですね、この邑はですね、こうこうこういう理由で、滅びちゃったな訳なんですよ。
GM/蒿伯:「なんと!」
紅銀:その時生き残った人がいまして、今は郭という邑に住んでいるんですが。
GM/蒿伯:「はあ、それは大変じゃねぇ」
紅銀:で、近頃人影を見たと言う噂が広まってきたもので、この人たちが戻って来たい、と。
GM/蒿伯:「いや、その人たちが戻って来たい言うてなら、ええんじゃないですか?」
紅銀:ただ、近頃この辺に妖怪が出ると言う噂がありまして……。
GM/蒿伯:「そうなんです、妖怪なんです」
紅銀公翔:いるんですか?
全員:ハモったぁー!(笑)
GM/蒿伯:「いるんです、いや、まじで」
公翔:ほう、どの辺りに?
雷辰:どんな奴っすか?
GM/蒿伯:「いや、森の中なんですけどね……」
正日:具体的に、行使値は?(笑)
GM:わかりませんって。
公翔:はっ! やばい、使鬼がぁ〜。
GM:そういえば、使鬼は何を目的に飛んでるのかな?
公翔:いや、それとなく怪しいものを………。
GM:ちなみに飛ばしてる間は「集中」の状態なんだが、大丈夫かね?
正日:まあ、手押し車かなんかに乗せて。「ちゃーん」(笑)
公翔:せめて馬にしてください! (←誰がそんな便利なものを持ってるのかな?)
茉莉:で、妖怪ってのはどんなのなんです?
GM/蒿伯:「ときどき、森の中にほわっと光る怪しいものを見かけるんですよ。それを見た人が光に誘われて、ふらふらと森の中へ……さようなら、というわけでして」
茉莉:その人は帰ってこないんですか?
GM/蒿伯:「ええ、帰ってこないんです」
茉莉:他には……見たことないんですか?
GM/蒿伯:「他に? まだそんなに妖怪がいるんですか、ここ?」
紅銀:いや、そういう訳じゃないんですが。
茉莉:目撃談とちょっと違ったもので。それによると、白い影のような、と言うんですが。
GM/蒿伯:「そんなに妖怪がおるんかぁ。引っ越そうかなぁ」
紅銀:で、きっと人影も妖怪ではないか、というわけで、旅の心得のある私達が偵察に来た、という訳でして。
GM/蒿伯:「いや、もうわしらが住んでますし、わしらといがみ合いにならないようじゃったら、住んでもらっても構わないんじゃけど」
雷辰:何言ってるんだ。後から入ったくせに偉そうな(笑)。
正日:「あうとろー」が(笑)。
GM:そっちだってあうとろーじゃん。「少なくともわしらは住んでるぞ」(笑)
雷辰:何言ってるんですか。正義の前には如何なるものも駄目なんですよ(笑)。
正日:人種が違うんだよ(笑)。
茉莉:取り敢えず、がむてーぷで口を塞いで(笑)。
紅銀:邑のほうには出ないんですか?
GM/蒿伯:「まあ。邑が襲われたりはないですね」
紅銀:じゃあ、森かぁ。
GM/蒿伯:「ひょっとしてお姉さんお兄さん方、腕に覚えがお在りで?」
正日:あんまり(笑)。
紅銀:まあ、多少は。旅を続けてきて、五体満足でいるくらいですかね。
GM/蒿伯:「もしかして妖怪退治なんかなさったことがお在りで?」
正日:いえ、あんまり(笑)。星は、どっかの召鬼使いに取られまくってるんで。
公翔:?
GM/蒿伯:「できたら、森の中の妖怪も退治してくれませんでしょうか?」
茉莉:うん、いいよ。
紅銀:……報酬。
正日:いや、それで幸せと言うのなら。「愛を以て幸福をもたらすべし」ぃ?(笑)
GM/蒿伯:「それはもう、妖怪死んでくれるなら幸せ。っていいますか、もう、定住したいんよ。移り住んで10年ちょっと経ちますし」
茉莉:そんなに長いんですか?
GM/蒿伯:「出来たら、ここで骨が埋めたいんですよ」
雷辰:そうか、じゃあ今から埋めさせてやろう(笑)。
GM:ちょっと待てぃ!(笑)
茉莉:でも、10年前から、っていう割には噂が最近だよね。
正日:たぶんイっちゃってるんですよ、頭が(笑)。なんて言うか『○仏の宴』。
雷辰:実は宮城かどこかから運ばれて記憶を操作されて……。佐伯家はどこだ!(笑)
GM:……知りましぇん(笑)。
正日:そうだな、難民の受け入れを条件にする。……なんで俺、こんなにまともなんだ?(笑)
GM/蒿伯:「そういうことでしたら、構いません」
茉莉:じゃあ、森に行きますか?
 一応、依頼に従った形の道士達。けれども、蒿邑の人間に全くの信頼は寄せていないようで。何しろ、噂の妖怪の正体にも全く近付いていません。しかも、「白い影」の存在について、全く邑人が気付いていないと言うのは……。
 何はともあれ、鍵となるのは背後に広がる森林のようで……。

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