央華封神・北徨篇
〔血祖は秋風より来る〕
〜第六話 血祖は秋風より来たる〜
 いよいよ、ラストセッションである。
 話は第5話の続きから、そのまま怒濤の如く流れ進む。
 もう多くは語るまい。
 いざ、終局に向けて!

【一 冥穴】

GM さて、場面は変わる。みんなは冥界の穴の中へ引き摺り込まれてしまった。辺りは真暗だ。そのうち、落ちているのか、上がっているんだかさっぱりわからなくなってしまった。周囲を見回してみると、みんながいることはわかるし、持ち物も運良く失われていない。ただひたすら、黒くて暗い空間が延々と続いている………。さて、公翔さん。
公翔 はい。
GM 君の目の前に、人影が現れる。
公翔 うわっ! 嫌な予感がしてきた。
GM その人影は、なぜか逆さまになっているが、とても見覚えのある顔貌だ。それはね、姫月公主なのだよ(笑)。「こ、公翔じゃありませんか? まさか」
公翔 うひゃぁー! (公翔の師匠である)
GM/姫月公主 「皆様、不承の弟子、公翔がいつもいつもお世話になっておりまして」
茉莉 いえ、こちらこそ、いつもいつもお世話になっておりまして……(笑)。
GM/姫月公主 「とんでもありませんわ、公翔の修業の旅に同行して戴きました、本当に感謝しておりますわ」
書文 なんか、腰の低い師匠なんですけど(笑)。
雷辰 もうちょっと使える術を覚えさせてくださいよ(笑)。
GM/姫月公主 「申し訳ございません。教育が行き届いておりませんで……。ところで、こんなところで、何をしていらっしゃるのですか?」
茉莉 落ちてるんです。
正日 いや、墜ちたくて(笑)。
紅銀 引き摺り込まれちゃって……。
GM/姫月公主 「でも皆様、ここは、冥穴ですけれども。おそらく、私の知識どおりでしたら、皆様このまま落ちられますと、冥界の無間地獄まで落ちてしまいますけれど」
書文 うわぁー。
紅銀 で、あなたは一体、何を?
GM/姫月公主 「私は冥界に所用がありまして、その帰る際に、こちらのほうで気になる気を感じましたもので……」要するに、みんなのことだ。
紅銀 どうやって帰ればいいんでしょうか?
GM/姫月公主 「その前に……、まずはまともな向きでお話致しませんか?」(笑)

 姫月公主に教わるままに、丹田に気を込めて向きを直す道士達。(回転する奴とか、逆さまなまんまの奴もいましたが)

GM/姫月公主 「……この中でどなたか、冥界にご縁がおありなのでは?」
茉莉 ご縁?
正日 きらーん!(笑)
GM/姫月公主 「今は冥界に向かって、引っ張られている状態なのです」
正日 陰気の塊、と言ったら、俺か雷辰だろうな(笑)。
雷辰 オーバーキルしまくりだもんな(笑)。
茉莉 もしかして、あの……女の子? (霓羽のことらしい)
GM その話をすると、「恐らくは……」という答えが返ってくる。央華を支配しているものは「大道」と「天命」だ。因果とか運命とかいうのは天命に依るもので、姫月公主は霓羽さんと君達の天命が何処かで繋がったのかも、との事だ。
茉莉 どうしたら……。
GM/姫月公主 「仙人は陽の気を体内に取り入れて不老を得ております。皆様がこのまま冥界にいますと、次第に陽気を失い、果ては凡庸の魂魄と成り果ててしまうと思いますよ」
紅銀 それは嫌だ。
茉莉 妖怪仙人達は?
GM/姫月公主 「判りかねます。もはや、冥界の深くに下りてしまったのでは?」
正日 てゆーか、もう連れて帰ってくれ(笑)。
GM/姫月公主 「それが、因果がおありのせいなのか、私の力では、とても引き戻せないのです。これからもう少し下に行きますと、途中に赤い光が見えると思いますので、そこに飛び込んでくださいまし」
正日 いんたーちぇんじ?(笑)
GM/姫月公主 「通り過ぎられると、後戻りは出来ませんので。途中でバックすると道路交通法違反になります(笑)」
書文 ここは高速ですか?(笑)
GM/姫月公主 「皆様のお役に立とうかと思いますので、皆様に〔訣〕を差し上げますわ」……訣というのは、要するに達人の指導。君達くらいまで行くと、ほんのちょっとしたきっかけで技能が上がったりするのだ。というわけで、お待ち兼ねの成長だ!
 GMから「徳値を余らせておいてね」という忠告のもとに、じゃかじゃか成長判定を行なう道士達。けれども〔訣〕の本領はここから。それぞれ好きな技能値耐久値を1上げていいというものだ。はっきり行って大盤振舞だが、個人的な理由もあるし、冥界に行ってからの戦闘がきつかろう、という親心だ。個人的な理由ですか? それはね……。
雷辰 白蛇が人型になりました。ワン公が攻撃/受け+2になりました。緑蝗が鎧になれるようになりました。ダブル合体すると、ダメージが−3できまーす(笑)。
 ……ということです(笑)。
GM/姫月公主 「それでは、頑張ってくださいませ。これからも公翔をよろしくお願いいたします……」ということで、姫月公主はさようなら。

【二 到着、冥界案内所】


GM さて、しばらく落ちていると、……黄色い光が見えたよ。
茉莉 赤い光じゃなかった?
正日 入りてぇ(笑)。ちらっと覗いてみること可能ですか?(笑)
GM 覗いてみる? ちらっとだけ見えたのは、男の人が四肢を二枚の並べた板にくくりつけられて、板の合わせ目に沿って鋸引きされている光景だ。
正日 楽しそう!(笑)(←おいこら……)
GM さらに落ちていると、行く手に赤い光が見える。
茉莉 あ、じゃんぷー。
茉莉紅銀 とびこめーとびこめーとびこめー○ごやてーれびっ!(笑)
GM はっと気がつくと、辺り一面、小石の原だ。
茉莉 賽の河原!
正日 積みます(笑)。
GM 小石の1つ1つがほのかに赤く光っている。あたりは黒い霧が立ち込めたようだ。その赤い光が筋のように、ずっと続いている。
紅銀 よし、それを辿っていこう。
正日 明り点けても無駄なんだろーな。暗がりを覗いてみます。
GM 途端にそこは、水面を通したように視線が通る。そこを世に言う亡者達の群れが通り過ぎていった……。さ、恐怖判定だ(笑)。
正日 (ころころ)なんか、老化しちゃったんですけど。しかも1日間、黄色い光を見ると全力逃亡しちゃうんですけど(笑)。
GM 更にてくてく歩いていくと、目の前に〔門〕が、いきなりぽんっと現れる。
紅銀 門だけ? 赤い光は?
GM この門自体も赤い光を発している。
茉莉 こんこん。
GM けけけけけけけけけ、とゆっくり開く。中には中程度の屋敷がある。辺りには例の黒い霧があって、暗闇に浮かんでいるイメージ。
紅銀 入る、べき?
茉莉 入るしかないんちゃう?
GM 恐る恐る入っていくと、何もない部屋が1間あって、奥に続いている。その奥に入ると、棚が立ち並ぶ部屋がある。棚の前には机が1つあって青白い顔をした役人風の男が座っている。君達の前にどうやら先客がいたらしく、10人ほどが並んでいて、「君はあっち」「君はこっち」などと誘導されている。さて、「次の人、どうぞ!」
茉莉 はーい、桃茉莉でーす(笑)。
GM/案内人 「えっ? (しばし帳簿を見つめて)あなた、どうやってお亡くなりに?」
紅銀 死んでないよ。
茉莉 うん。落っこちてきたの。
正日 いいえ、死んでます。
GM/案内人 「やっぱ、死んでるよね?」
公翔 じつはですね……。
茉莉 だから、穴に落っこちてきてね、んで、邪仙が……。
GM/案内人 「じゃすと、あ、もーめんと! おーけーおーけー。私に任せなさい!」とか言いながら、後ろの棚を豪快に漁り始めた。とりあえず引っ掻き回して……。「ないじゃん。……ほんとーに死んでる?」
紅銀 名簿に名前がないんだ。
茉莉 だからぁ、落ちてきたんだってば。
GM/案内人 「(居住まいを正して)詳しく聞かせなさい」
茉莉 さっき詳しく言おうとしたら邪魔したのはあんたでしょーが!(笑)
GM/案内人 「はいはいはいはい、おーけー。のーぷろぶれむ。それで?」
茉莉 赫々然々丸々馬々っ!(笑)
雷辰 四魔○族という奴がいまして、○ビスゲートを開けてくれたお陰で引き摺り込まれちゃったんですよ(笑)。
GM/案内人 「おーけーおーけー。あいむあんだーすたんど! ちょっと待ってね」今度は棚の下辺りをごそごそ漁って、今で言う時計盤のような物を取り出してきた。
「さて、取り敢えず君達の名前を聞かせてもらおう」正直に答える?
正日以外 はい。
正日 当然、ノー。
GM/案内人 はい、承った。さて、案内人は得意気な顔で盤に付いていた針を回し始めた。「これぞ冥界案内所の秘宝『十冥針』。これを回せば立ち所に、最も相応しい冥王府を指し示すというものであーる」とか言ってるうちに、針は止まったり回ったりしながら、「楚江」「宋帝」「五官」「都市」の4冥府を指した。
茉莉 そっか、十大冥王だ!
雷辰 で、これはどういう意味が?
GM/案内人 「……このうちの、何処か……。というか、こういうことは初めてなんだ。いつもはぴたりと冥王府を指すのに……。『十冥針』の事だから、大外れはないと思うんだけどなぁ。いや、困った」
紅銀 そのうちの何処かにいる!
GM さ、そこで公翔君。知識判定を行なってくれ。
公翔 (ころころ)裏にしないといけないんだよね、20。反動は11ですけど。
GM ならば全く問題ない。君は思い出す。冥界で裁きを受けたとか、生きたまま冥界に行ったとかいった話は、実は召鬼の間では有名だ。で、その時、十大冥王の所に連れて行かれたものの、趣味によって事無きを得た、あるいは願いを聞き届けてもらったという話を聞いたことがある。十大冥王は、必ず1つは懲り倒した趣味を持っているのだよ。
 この場合、「楚江王」は「料理」! 「宋帝王」は「釣り」!
 「五官王」は「双六」! 「都市王」は「詩文、散文」!
正日 へーい。(料理の基準値は9)
雷辰 (すちゃっ、と挙手)(釣りの基準値は9)
公翔 あ、やな予感が……。(双六の基準値は8)
書文 はい。(詩文の基準値は9)
 かくて、あーだこーだと人員選びが……。
雷辰 料理でしょう(笑)。
正日 ふざけんな!(笑)
 ……進んどるのぉ(笑)。
 結局、恨みっこの無いように4人がサイコロを振って決めることになり、公翔が代表者に選ばれることになりました。

【三 趣味勝負!】

正日 双六か…………、接待すれば大丈夫だろう。
GM/案内人 「決めたんなら、奥の扉から入っておくれよ」ということで、入ると、10面の部屋だ。それぞれの扉に額が掛かっている。
茉莉 じゃあ、「五官王府」に行く。
正日 ピンポンダッシュがしてぇ(笑)。
GM ぱかっと開けて、一歩踏み入れると、もうそこは別世界。でっかぁぁぁぁぁい池に無数の建物が浮かんでいて、渡殿で繋がっている。その建物のひとつに君達はいる。五官王がおわしますは、この池の中心、一番大きな建物だ。ちなみに、池の水の色は、真赤だ。
公翔 血の池だぁ〜。
茉莉 触ってみる。
GM というよりも、色つきの水だね。粘りもないし、鉄の匂いもないし。
茉莉 汲んで水袋に入れていく。
GM はいはい。さて、一番大きい建物を目指して、迷路のような渡殿を歩いていく。やがてその建物に到着した。中に入ると、辺りに冥官が控えていて、一番奥が2段になっている。一番上にいるのがどうも五官王。下の段には5人の一官王が居並んでいる。
茉莉 礼に適った礼をしておきます(笑)。
GM/五官王 「客人はどちらから来られたかな?」
正日 ピョンヤンからです(笑)。
茉莉 地上から……。
GM/五官王 「なるほど。折角お越しの所申し訳ないが、今日は休廷の日なのだよ」
茉莉 えーと、裁判ではなく、赫々然々丸々馬々でして……。
GM/五官王 「ほう……。本官に、休日に働け、と?」
雷辰 そのとおりです(笑)。
正日 じゃあ、明日でも……(笑)。
公翔 いえ、ぜひ、五官王様と双六を興じようかと……。
GM/五官王 「ほほお、双六を、な」
公翔 いえ、私は嗜む程度のものなんですが……。
GM/五官王 「本官は、双六は、強いですぞ……(にやり)。お付き合いして差し上げても宜しかろう」
茉莉 双六なら、誰でもできそーな……。
GM この時代の双六は、言わば「バックガモン」。いくつかの駒を用いて陣を取る遊び。だからルールを知らない人間には、きついだろうな。まあ、五官王が教えんでもないが。
紅銀 負けたら何かあるんですか?
GM/五官王 「……そうだな、本官と一官王達の肩でも揉んでいただこう。いやあ、良い休日になりそうである。わははは、はは……」
 とてもバックガモンは再現できない(時間掛かりすぎ)ので、代わりにカードを使う。
 7枚のカードをお互いに持ち、そこへ「双六」達成値を書き込む。これを好きな順に出し合い、優劣を決めると言うもの。本当は別の趣味対決用のルールだったので、この際にそぐわないのは勘弁していただいた。
 始まった双六勝負。

公翔 対 五官王

公翔 うわー、駄目かもぉー。ことごとく弱いんですけどぉー。
GM/五官王 「あららららら」
 さて、結果は………。
五官王
公翔
GM/五官王 「さあ、肩揉みしてもらおうか(笑)」
正日 俺の○感マッサージで……(笑)。
 ということで、日暮れまで肩を揉む、揉む、揉む……。
GM/五官王 「ああ、いい気持ちだ。さて、明日に備えて寝るとするか……」
茉莉 遊んでくんないのぉ?
GM/五官王 「まだやるのか? 本官は明日、出仕だというのに……」
紅銀 嫌いじゃないんでしょ?
公翔 我々は7人もいるんだし……。
茉莉 あっそびましょ。
GM/五官王 「……よかろうて。ならば……」

-第二戦- 茉莉 対 五官王

GM/五官王 「おおっ、今回は目が良いぞ!」
茉莉 あんまり目は良くなーい。
正日 あー、殴り掛かりてぇ(笑)。
 さて、結果は……。
五官王
公翔
 ……ま、所詮ダイス目の勝負って事で……。
GM/五官王 「うわはは、はは……。相分かった。そこまで双六を愛す者の頼みとあらば、快く承ろう。して、望みは何であったかな?」
正日 悟○をもう一度、生き返らせてください(笑)。
茉莉 冥穴のことと、霓羽さんが寿命でもないのに冥界に連れて来られてて、仲良くみんなで帰りたいなー、出来れば冥穴も塞ぎたいなー、ついでに邪仙も倒せればらっきーかな?
GM/五官王 「ふむ、ふむ……。相分かった」と言って、彼は明日の宿直であった冥官を一人、連れてくる。「彼を同伴させるゆえ、何か分からぬことがあれば聞くよう。さて、そこまでの行き方はな……」と言うと席を立って、表の池にまで出ると、懐から金属性の輪っかのようなものを取り出す。
公翔 天使の輪?(笑)
GM これを水面に放ると、うゎんと広がって、池に穴が開く。
雷辰 通り抜けフープか!(笑)
GM/五官王 「これを潜られれば、君達の望むところに着けよう。……ただし、十分気をつけられよ。では、健闘を祈る」
公翔 ありがとうございます。
茉莉紅銀 ばいばーい、おじちゃん。

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